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「アイデンティティー尺度診断」と「16 Personalities 無料性格診断テスト」結果

アイデンティティーは日本語だと「同一性」と訳されます。

ひとくちに同一性といっても二種類の意味があり、「Aは何者なのか」という意味での同一性と、「AとBは同じだ」という意味での同一性がある。

つまり、「二十才代の自分と現在の自分は同じだ」と言えるのか?という「テセウスの船」のパラドックスにも通じます。

まあ、それはおいておいて、診断を紹介しましょう。

アイデンティティー尺度診断

⚪ アイデンティティとは?

アイデンティティとは、エリクソンという心理学者が提唱した概念です。エリクソンは青年期の発達課題として、アイデンティティを位置づけました。エリクソンは下記のようにアイエンティティを定義しています。難しい定義ですが、せっかくなので読んでみてください。

アイデンティティとは
「私は他の誰でもない、たった1人の自分」
「今までの私もこれからの私もずっと私」
「自分で思っている私が他の人にもそう思われている」
という感覚を持てている状態。

という事になります。いかがでしょうか?これでも抽象的でわかりにくいかもしれませんね。もう少し簡単にするなら「自分が自分である感覚、そして周りの人も同じように、私のことを理解してくれている感覚」と考えるといいでしょう。

みなさんは、いかがでしょうか?
「私は他の誰でもない、たった1人の自分」
「今までの私もこれからの私もずっと私」
「自分で思っている私が他の人にもそう思われている」
という感覚がありますでしょうか。

⚪ アイデンティティを確立できない問題

大野(1984)は「充実感」とのアイデンティティの確立に関連があることを研究で確かめています。アイデンティティが確立できている時は「毎日を健康的に主体的に生きている」感覚を得やすくなるのですね。

逆にアイデンティティが拡散しているときは「毎日が楽しくない」「何となくむなしい」といった感覚になりやすくなります。例えば、同じ仕事をしていても、「これが私のやるべき仕事だ!」と考えている場合と、「これは本当は私のやるべき仕事ではない」と感じている場合は、充実感に大きな違いが出てくるでしょう。いま生活に充実感がない場合は、アイデンティティが拡散している可能性が高いと言えます。

⚪ 日本人とアイデンティティ

エリクソンのアイデンティティの定義から考えると、アイデンティティは自分自身で確立していくイメージを持たれる方が多いと思います。しかし杉村(2001)は「他者との関係性のあり方」がアイデンティティに影響すると主張しています。これは、エリクソンが生きたアメリカと私たちが住む日本での文化の違いが大きく影響していると考えられます

文化について、北山(1994)はアメリカなどの西洋文化は、個人が独立したあり方をしていると仮定しましたが、私たちが住む日本の東洋文化はどうでしょうか。東洋文化では、独立したあり方より「他者との関係性のあり方」を結んでいくことが、より優先されるのが一般的ではないでしょうか。

このような点から考えると、私たち日本人がアイデンティティを形成するうえでは「他者との関係性のあり方」はたいへん重要といえます。ここでいう他者というのは、一般的な友達や恋人、職場の同僚などの他者はもちろんのこと、日本社会における価値観や文化なども含んでいます。

⚪ アイデンティティを確立するコツ

私たち日本人がアイデンティティを形成しようと思うと、周囲との円滑な関係を保つ「他者との関係性のあり方」自分自身で確立していく「自立したあり方」の両立が必要となりますが、アイデンティティを意識することが多い「他者との関係性のあり方」から見ていくことが、アイデンティティ形成の近道ではないかと考えています。

例えば一見アイデンティティを確立しているような堂々とした自己主張の激しい人がいますが、それにより周りの人が迷惑を被っている場合は、アイデンティティを形成できているとは言えないのです。その逆もしかりで、周りの人に過剰に合わせ過ぎてしまい、自分が虚しい思いや疲労感を抱いてしまうような人もいます。この場合も一見適応していますが、自分の内面は適応的ではないですよね。この例のように、どちらも自分も相手も生かしつつ、バランスよく毎日を送るということがアイデンティティ形成におけるポイントなのです。

⚪ アカウントを登録して診断ゲストとして診断

当尺度の作製について

ここで「他者との関係性のあり方」からアイデンティティを見ていくアイデンティティ診断をご紹介します。

アイデンティティ診断はアイデンティティを「充実感のある対人関係を持てる状態」と定義し、そのために必要な能力をチェックします。アイデンティティ診断は、4つの下位尺度で構成されています。

●充実感
アイデンティティが形成できている時は、他者との関係を円滑に保ちながら、所属している場所で、自分が活き活きと過ごせていると考えられています。エリクソンもアイデンティティがうまく形成できていない時には、虚しい気持ちを持つと述べています。充実感は主観的な感覚ですが、アイデンティティを形成するうえで何より重要な感覚です。 もしこの充実感が低い場合、以下の3つの下位尺度のどこかに原因があると考えられます。

●自己理解
自己理解という項目を設定しています。アイデンティティを形成するには、自分の事をよく知っていなければなりません。例えば、「どんな物が好き?」「どんな事が苦手?」と聞かれて答える事ができますか。きちんと答える事ができれば、自己理解ができていると言えます。普段から、自分の感じた事や考えを大切にしている習慣がある方は答えやすいと思います。

●自他境界
自他境界という項目を設定しました。自他境界とは、自分と相手は本質的に異なっており、それぞれ独自の存在であるという認識のことです。アイデンティティとは、自分の価値観を確立することでもあります。その第1ステップとして、自分は他者と異なっていること、自分なりの考えや意見を持っていることがとても大切になってきます。

●相互調整
相互調整という項目を設定しています。アイデンティティの確立においては他者との視点の食い違いを相互調整するプロセスが重要である事を杉村(2001は述べています。対人場面でアイデンティティを発揮するためには、他者の意見を上手く取り入れつつ、自分が納得できる自己決定をすることが必要です。

●居場所
居場所という項目を設定しました。
小沢(2003)の論文などで居場所とアイデンティティの関連について述べられているように居場所はアイデンティティ形成に欠かせません。対人関係が大切だからといって、自分が合わない場所にいては、充実感は得られませんからね。居場所とは、自分も相手も居心地が良い状態の場所です。そうした居場所に身を置く事はもちろん、自分で探したり見つけたりする能力も大切です。

⚪ チェック後の活用方法

アイデンティティ診断診断では、ご紹介した4つの項目について、高●中●低得点の診断結果が出ています。そして、診断結果に応じてアイデンティティを形成していくための簡単なアドバイスも紹介していますので参考になさってください。また、アイデンティティコラムでは、より詳しくご紹介していますので、ぜひ活用してみてください。

⚪ 当尺度の問題点

当尺度は、既存のアイデンティティに関する論文を精査し、KJ法によりグループ化をして、尺度を抽出しました。ただし、予備調査の段階であり、因子分析は行っていません。そのため、妥当性と信頼性に欠ける尺度となっています。学術的な利用というより、アイデンティティの基礎を学ぶだめの尺度としてご活用ください。また今後統計データを参考にさらに制度の高い尺度へとブラッシュアップしていく予定です。よろしくお願いします。

⚪ 結果

⚪ 総合 76点 平均値67.3点 70621人中19851位

アイデンティティー尺度診断

状態
あなたのアイデンティティの確立は、総合的に中程度の状態です。

概要
アイデンティティを確立することは、「自分らしく社会に適応していく」作業といえます。アイデンティティの確立には、以下の5つのポイントが必要です。

①過去の受け入れ
②自分を理解
③主体性を持つ
④多様性の理解
⑤社会的役割

これら5つのポイントの合計が総合診断の得点になっています。総合診断の得点が高い方は、アイデンティティが確立され充実感をもって生活していると判断できます。

あなたの特徴
あなたは、アイデンティティの確立が比較的できています。

自分の得意なこと、苦手なことを少しずつ理解し始めている方が多いでしょう。友人関係、恋人・パートナーとの関係、職場では適度な満足感を得られている状態だと思われます。一方で、仕事や人生の目標を決め切れず、迷っている方もいると思います。自分が充実感を得られる心地よい場所を模索しているのではないでしょうか。

今後の目安
現時点では、アイデンティティの確立が少しずつでき始めています。多くの人と関わったり、さまざまなチャレンジをすることもいいでしょう。また1つの事にじっくり取り組めば、自信が持てるようにもなります。

アイデンティティの提唱者であるEriksonは、アイデンティティの確立にはいろいろと試していく事が大切であるといっています。つまりアイデンティティはいろいろな経験を通して、自分自身の理解を深めることが大切なのです。

さまざまな取り組みの中で、アイデンティティの確立を目指してみてくださいね。

16 Personalities 無料性格診断テスト

⚪ 結果

あなたの性格タイプ

“起業家”型の性格

人生は危険に満ちた冒険か、もしくは無か、そのどちらかを選ぶ以外にはない。

起業家型の人達は、常に身近な人や物事に影響を与えます。パーティーの場では、グループからグループへと移動しながら、絶えず人々に囲まれているので、人の渦を探せばすぐに見つかります。率直で飾らないユーモアで、人々を笑わせて楽しませ、注目されるのが大好きです。観客の中から誰か1人、ステージに出るよう頼まれる場面があったら、自らステージに上がったり、内気な友人をステージに上がらせたりします。

理論や抽象概念、世界的な問題とその影響に関する糸口の見えない議論には、あまり興味がありません。持ち前の豊富な知性でエネルギッシュに会話を続けますが、実際にある物事について話したり、または、できたらそれを実際に出かけて体験したりすることを好みます。見る前に飛び込み、自分の過ちに対しては行く先々で修正し、何もしないでいることも、代替案や責任逃れのための布石を準備することもありません。

“起業家”型の性格 (ESTP-A / ESTP-T)
動作と行動を取り違えてはいけない
危険にはらんだ人生を歩む傾向が最も強く、今この時を生き、瞬時に行動する、いわば「台風の目」です。ドラマチックで情熱に溢れた、心躍るような物事を楽しみますが、それはスリルを味わえるからではなく、論理的思考を大いに刺激するためです。こうした状況では、次から次へと合理的に刺激反応しながら、実際に直接体験している事実に基づき、重要な意思決定を迫られます。

このため、学校やその他の高度に組織された環境は、起業家型の人達にとって挑戦の場となります。これは、決して起業家型の人達が頭が悪いからではありません。申し分のない成績を収められますが、 学校教育における厳しく管理された講義ベースの授業は、起業家型が好む体験学習とは程遠いのです。こうした教育課程を、目標達成に必要な手段であり、より面白いチャンスを生み出す場であると見なすには、十分に成熟したものの見方ができなければなりません。

課題は他にもあります。起業家型の人達にとっては、他人の道徳基準よりも、自分自身の道徳基準に従う方が理にかなっていて、規則は破られるためにあります。こうした考えが高校教師や企業管理者から賛同されることはほとんどなく、その結果、思わしくない評価を得る場合もあるのです。しかし、こうしたトラブルの元を最小限に抑えながら自らのエネルギーを注ぎ、退屈な作業に集中した時の起業家型の人達は、一目置くに値します。

大抵の人はじっくり話を聞かない
あらゆる性格タイプの中で、おそらく最も知覚が鋭く、偏見のない目で物事を見る力があり、小さな変化に気づくユニークな能力があります。表情の変化や新しい服の着こなし、普段と違う言動など、他の性格タイプの大半なら、どれかひとつを見つけられたら運が良いような、隠された思考や動機に気づきます。そして、こうした観察を活かして、大抵は少し気を配りながら、すかさず変化を指摘して質問します。しかし、中には自分の秘密や決断を人に知られたくない人もいることを覚えておきましょう。

こうした瞬発的な観察力や行動力は、一部の職場環境の他、とりわけ緊急時に役立ち、まさに必要になることもあります。

但し、その場の雰囲気に流されて羽目を外し、より繊細な人の気持ちを完全に無視したり、自分自身の健康や安全に気を配るのを忘れたりする可能性もあるので、注意しましょう。起業家型の人達は、全人口のわずか4%を占めていて、刺激や競争がある環境を保つには十分で、体系崩壊のリスクを引き起こすほど多くありません。

情熱的でエネルギーに満ち溢れ、分別があり、時々取り乱すものがあるとしたら、それは精神です。人を元気づけ、説得力があり華やかな人柄で、その生まれ持ったグループリーダーの素質を活かして、皆を型破りな道へと誘導しながら、行く先々で活気と刺激を与えます。こうした気質を建設的で価値のある目標のために活かすこと、これが起業家型の人達の真の課題です。

フランク・ロイドのエッセイ集


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