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ヒンズー教と仏教の原風景

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フランク・ロイドです。CERN(セルン、欧州原子核研究機構)、KEK(高エネルギー加速器研究機構)、スーパーカミオカンデ、多元並行宇宙(マルチバース)間の記憶転移、縄文海進と古神… もっと読む
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#エッセイ

フランク・ロイドの『ヒンズー教と仏教の原風景』 INDEX

ヒンズー教と仏教の原風景 ―――――――――――――――――――――――――――― マガジン、ヒンズー教と仏教の原風景 ヒンズー教と仏教の原風景Ⅰ アーリア人とは?アーリア人のインド侵入説ってホント? ヒンズー教と仏教の原風景Ⅱ パキスタンの地形、カイバル峠とアーリア人の侵入 ヒンズー教と仏教の原風景Ⅲ ヒンズー教は仏教よりも古いのではないかって?小乗(的)大乗(的) ヒンズー教と仏教の原風景Ⅳ アーリア人のインド侵入の時期と気候、地質年代 ヒンズー教と仏教の原風景Ⅴ ヒン

デニソワ人ってなんだ?胸躍る異種交配ガ━━Σ(o゚Д゚p)p━━ン!! ー フィリピンの民族、デニソワ人のDNAを最も高い割合で保有、進化の謎解明に光

フィリピンの民族、デニソワ人のDNAを最も高い割合で保有、進化の謎解明に光 新人類と旧人類の差、違いはなんでしょうか?生物の分類というのは、 「界>門>綱>目>科>属>種」に分類されます。 現生人類の「ホモ・サピエンス」は、  動物界 >脊索動物門(>脊索動物亜門) >哺乳綱>サル目(>直鼻猿亜目) >ヒト上科(>ヒト科>ヒト亜科) >ヒト族Hominini(ヒト亜族Hominina) >ヒト属Homo >ホモ・サピエンス種Homo Sapiens です。この最後のホ

ヒンズー教と仏教の原風景Ⅵ

「親を殺した匕首(1)」と「地獄への道は善意で被われている」で「イデオロギーは人を殺す思想です。科学の発展を阻止するよりも百害あって一利なしのイデオロギーと宗教を禁止してほしい」と書きました。 この場合の「イデオロギー」「宗教」とは、集団で排他的にその集団以外を否定する概念です。極めて個人的な「イデオロギー」「宗教」を否定するものではありません。動画を見ましょうか。 福井人が送る永平寺の完全版この僧侶たちは、極めて個人的な「宗教」を信仰しています。この僧侶たちは衆生(しゅじ

noteの記事が検索に引っかかる

すごくマイナーな分野の検索なのですが、「縄文海進 神道」で検索すると 私のnoteの記事がトップに出るようになりました。note、やるじゃん? ちなみに、「3912657840」は私の数年前のブログ。自分のブログまで押しのけました・・・やれやれ。

ヒンズー教と仏教の原風景Ⅶ

ヒンズー教と仏教の原風景 自分で読み返してみて、厳密に言うと違うな、順番、言葉の用法が間違っている、ということで訂正をしたく思います。 よく釈迦の生涯を描いた作品に「バラモン教」という言葉が出てきます。手塚治虫の『ブッダ』では、釈迦はバラモン僧のような描かれ方をしている。しかし、インドの人々やスリランカの人々に「バラモン教」のことを聞いてもキョトンとしています。 まず、日本語の「バラモン教」は「教」と表記してあたかも宗教の一派みたいに思われます。英語では「Brahmani

あるブログからの引用

明日公開するお題は二題書いてしまった。それで、ヒンズー教に関してさらに調べてみたら、あるブログに行き当たった。概ねいいことを書いているし、参考になる。しかし、ヒンズー教と仏教の原風景、これのⅠ、Ⅱを読んで頂くとわかるのだが、「アーリア人の侵略」などと平気で書いている。私は現地に仕事で行ったので、カイバル峠などいわゆる「アーリア人の侵略」など不可能、どう移動するのだ?というのがわかるのだが、この著者にはそれがわかっていない。現地に行かないと絶対にわからない、とは言わないが、紀元

ヒンズー教と仏教の原風景Ⅷ

今回から数回にわたり、スリランカの仏教とヒンズー教を書いてみましょう。その第一回です。 ●スリランカはおかしな国スリランカはおかしな国です。なぜ、私は『おかしな』などというのか?というと、日本語、英語の說明共に、時間線を無視して十把一絡げに多民族国家とか多宗教国家と言っていることです。 まず、在スリランカ日本大使館のサイトに、 というページが有ります。何が書いてあるか、というと、 ●スリランカを訪れる理由 - 人々 スリランカは多民族、多宗教、多文化社会であり、長年にわ

ヒンズー教と仏教の原風景Ⅸ

今日のヒンズー教と仏教の原風景は、「いい加減で知ったかぶりの民族、宗教構成」ではない、時間線に沿った民族の歴史的経緯と仏塔の薀蓄を書きましょう。次回は、「個人に憑依したヒンズーの神々を祀る村落祭祀」を。やっと、超常現象を書く手前までまいりました。私の経験談でもあります。 ●人類の移動、スリランカへの渡来 アフリカを出た現生人類はアラビア半島沿岸部を伝って現在のイラン付近に移動して、そこを起点に、インドから東南アジア、ニューギニア、オーストラリアにたどり着きました。下の地図の

ヒンズー教と仏教の原風景Ⅹ

以下に書くことは、仏教の専門家からすると厳密でもなく、私の理解で書いたのでツッコミどころ満載ですが、難しい専門用語を使いたくもなく、平易に仏教の初期の話を書いてみました。申し訳ない。お断りしておきます。 ●釈迦の生誕と入滅年、仏教興隆時代と三百年違う「ヒンズー教と仏教の原風景Ⅵ」で、釈迦の生誕と入滅年を書きました。いろいろな説があります。 (1) BC.566年-486年(高楠順次郎説) (2) BC.565年-485年(衆聖点記説) (3) BC.564年-484年(金

ヒンズー教と仏教の原風景ⅩⅠ

南伝仏教があるなら、北伝仏教もあるだろう、と言うことで、北伝仏教のお話。 ●北伝仏教前回述べたように、スリランカの仏教は、南伝仏教と呼ばれます。北インドから南下して伝わった仏教です。ミャンマーやタイの仏教もスリランカからの南伝仏教に起因しています。これが小乗仏教、上座部仏教と言われている元祖になります。 それに対して、北伝仏教は、西北インドからシルクロードに沿って、中央アジア、中国、朝鮮半島、日本へと伝わった仏教のことです。スリランカから東南アジアに伝播した南伝仏教に対す

アルファベットの「ミッシングリンク」を解き明かす古代の碑文が発見される

なぜ「アルファベット」と呼ぶかというと、ギリシャ文字の最初の二文字、「アルファ」と「ベータ」から「アルファベット」という呼び名になったのだそうです。 「アルファ」と「ベータ」、「A」と「B」 アルファベットは紀元前1700年頃、レヴァント地域(現在のシリアからシナイ半島の地域)に住んでいたセム語族から誕生した。レヴァント人はエジプトのヒエログリフから原シナイ文字と呼ばれる文字を考案した。 と、さらっと書きましたが、アルファベットのご先祖の原シナイ文字(=音素文字)は、ヒ