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2022.3.21 生布施明レポート@名古屋 愛知県芸術劇場

久しぶりの布施さんレポートとなりました。今回は初めての遠征!
セトリなど諸々まとめていきますが、まず一言。
とにかく色々、すごかったです。

会場

今回の会場は愛知県は名古屋にある、愛知県芸術劇場。栄駅の近くです。
私は初めて伺ったのですが、布施さんは以前も公演されたことのある会場だそうです。

会場近くの写真スポット
入口前の様子

座席

今回は2階の一番前でした。
予想してたより1階と2階の高さの差がなく、舞台も近く感じました。

席からの見晴らし。

セトリ・MC・所感など

注: 曲名は太字、「 」はセリフなどです。
 ただ、完璧な書き起こしでないことはご容赦ください。
 原則、「・」は布施さんの話した内容、
 「○」は私の感じたこととしています。(一部混在してるかもです。)

~~~~~~~~
17:15、時間ぴったりに開演。
君は薔薇より美しいからスタート。
出立ちは濃いめグレージャケット、グレーのネクタイ、赤水玉スカーフ。
髪の襟足は気持ち短くなった気がする。素敵。
声は言わずもがな良い!
腰をくねりとさせる動きが素敵。

ちょっと悔しさ何故かうれしさ
声の圧がすごい。2曲目ですが大丈夫?と思ってしまうほど。2階なのにな…
そして、低音の響きがすごい。
「さていくかと独り言(?)」のところがセリフみたい。
アレンジが前と変わった気がする。(証拠は残念ながらない)

スカーフ外してBecause of you。
メモが正しければ入りに「ウーフー」と言った…はず。
ダンスが素敵。一緒に踊ってほしい。

<MC>
○初っ端のご挨拶、「まっこにありがとうございます。」に聞こえたけど気のせい…?
・五輪はもう昔のことのよう
・嵐が去ったと思ったらまた次の嵐 
(ウクライナのことや東北の地震のことなど)
・色々あるけど観客のみなさんの物語にはさんでもらえるようにやる

カッコいい金子さんソロからの再会の季節&ノスタルヒアス組曲
○「けだるぃいー」の「い」の音の繊細さにゾクゾクした。
○マフラー、ほんとに巻いてるように見えた。
○ぼくも「そ」う思う→そだけ裏返ったかも。
○乾杯のところの仕草はやっぱり良い。

<MC>
・12月サントリーホールで歌う機会があった
→コロナの影響で「ブラボー」はNG、「べらぼーめ」もNG

<独白コーナー>
・ここは頑張って聴かなきゃいけないコーナー
楽しいばっかりではない
・独り言でも言わないとやってられない

<独白1(多分抜け多々)>
「あれと思って振り向いてみると
時の流れはすぐ後ろに
ちょっと待って追い越さないでくれよ
そう思うと今度はぐいぐい押してくる
懐かしんでる時間はないんだぞと言うように」

落葉が雪に

<独白2(多分抜け多々)>
「でもさー思い出がなければ
生きたしるしが見つからない
思い出だって繋がらない
しまうことすらできない
それが思い出ってもの?」

Five O’clock shadow

<独白3(多分抜け多々)>
「めくるページを止めて
枯れ葉のしおりをはさむ
時代が変わるんだな…
楽しかったなあの頃は
何が楽しかったんだろう
笑いがいつも一緒にあった
涙も一緒にあった
小さな世間の小さな幸せ
それだけで十分幸せだった気もするよね」

ジャケットのボタンを外しながら
聞いてください
○なんか泣けました。なぜだろう。

<MC>
・独白コーナーは語り物のようなものとしてやった。
・語り物とは、平安時代の平家物語のようなもの
・話は変わって昭和43年(1968年)
ビートルズの真似バンドが10くらいできた(東京ビートルズとかクレイジービートルズとか長野なんとかとか)
・フォークやニューミュージック、テクノなんかも出てきた。それも10年ないくらいの短期間で。
・メキシコ五輪があったが冬の五輪もあって1000人だか10000人と参加者が少なかった
○補足: グルノーブルオリンピックらしいです。

・「白い恋人たち」というのもあって、以降冬季オリンピックが定着
○調べて補足: 「白い恋人たち」は記録映画だったそうです。

・三億円事件の話:布施明に犯人が似てたと言う余計な情報もあり聴取を2回受けたが、怪しいのは高校の1年先輩の高田純次

・神田カルチェラタン(学生闘争の話)
馬場に、カンパのお金を友人に持って行った。

・10年後、「カルチェラタンの雪」という曲を歌ったが、連想したのはパリではなく神田カルチェラタン

・愛の園→こんな歌歌っていていいのかなと迷いながら歌っていた

<メドレー>
愛の園 紫のライトニング。しっとり、素敵。

カルチェラタンの雪 1番のみ 襟立てなし

霧の摩周湖
○最初半マイクくらい(後ろにはせず)
○一瞬声裏返ったかも?
○「涙ぁーあああん」の所…好き…。
○「摩周湖のぉーんよぉーるぅーん」もたまらない。好き。(何言ってるか分からなかったらすみません。)

君を守る
○力を貯めるみたいに全身ぎゅってするポーズが可愛い。
○「誘いましょう」は何度聞いても良い。

恋のサバイバル 
○サイリウムが6-7本振られてた。

 
○1フレーズのみ。

愛は不死鳥 
○泣いた。入りの音の反響がすごい。美しい。
○余裕ありげに歌う布施さんがカッコいい!
○最後「アウゥーウーウーウー」あり。

シクラメンのかほり
○この曲すら音圧を感じる声量。

布施さんは袖に引いて、TAKARAJIMA。
○金子さんソロ→小堀さんソロ
○金子さんのピアノ(エレクトーン?だったらすみません。)がパワフル!
○パーカス→ドラム→ギターの流れが最高
○メンバーのみなさんが、このコロナ禍の中、ちゃんと揃えた奇跡を感じて感動

お召し替えした布施さん登場。
ワインレッドのジャケットに黒い蝶ネクタイ。

<メンバー紹介>
○ギターの小堀さんが、後ろのドラムス長谷部さんにライトが当たるとき、ライト避けるようにちょっと前屈みだったのが可愛かった。
○藤橋さんの名前を「『みき』だか、『まき』だか」って一回ちょっと間違えてた笑
(正しくは まき さん。)
・恒例の井川さんいじり
「あれ?いたの?白髪の老人がいると思ったけど」
→ピアノ、アレンジやってるという紹介。(○もう50年一緒にやってるのか…。)
・話変わって、大阪でバイオリンのマサさんがシクラメンのかほりを「疲れが取れないオヤジのように」と言っていた話
・「早くおたいらにならないかな…」
・ハレとケ→非日常と日常の話。
ハレとはつまり盆や正月など非日常のことで、晴れはもともと長雨のあとの一区切りの晴れ間のことを言った。ハレは区切りを表す。ケがかれるのがケガレ。
・次またいいことがある
・ハレがもうすぐくると思うからがんばろう

祭りのあとの歌ものがたり
○「船出」の言葉があるのがなんだかマイウェイに通ずるものを感じる。
○最後の「オーオー」が素敵(本当に、再現できたらいいのに…)

慟哭
○一旦無音からのサビ「時の流れ、儚くあなたを…」のところが、もう最高。
○最初の「時」の「とぉー」の音の響きが、会場の音響のよさもあるのか全身に響く感じ。打ちのめされました。
○「運んでいく」はジェスチャーあり。
○最後までマイクあり。

<MC>
・言葉はおそろしい
・東京の小池さんという緑のおばさん
・不要不急の外出は避けましょうと言うけれど、エンタメは不要不急?
・必需品と思ってもらえるように頑張る
・どんどん愚痴っぽくなる
・17歳の時からの友 阿部健太郎=千昌夫が
メンタルクリニックに行った話
→医者に歌手だと言ったら「いつからそう思うようになりましたか」といったことを言われてますます落ち込んだ
・コロナ禍前にNYに行った→まほろばの国の話。
(応援歌として作った話)
・まほろばの国の「大海の味」について
 汗もしょっぱい
 うれし涙、悲し涙と、怒った時の涙は
 塩分濃度が違うらしいということを
 この曲を作った後に知った。
・みなさんにこの曲(まほろばの国)を(応援歌として)贈ります。
・今日はありがとうございました。

まほろばの国
○「奮え 奮え」のところ、手の振りが多くて愛しい。

ともかくも 
○とにかくカッコいい。
○後半での一段さらに低音の「歌い続けて」の部分でもう昇天。音でお伝えできないのが悔やまれる。
○ライトニングが大変カッコよかった。
(客席をくるくる照らして、それから明かりが布施さんに集まる)

さぁ
○この曲の歌詞に「安らぎの場所に帰ろう」とあるのですが、きっと当初はコロナが収束している前提で書かれたのかなと思いました。その意図に反して、まだコロナ禍は続いていて、安らぎの場所にはなかなか帰れない状況が続くのかもしれないけど、信じて進みたい。そんなふうに思わされました。

○このまほろばの国〜さぁの3曲はほんと怒涛。込めたメッセージがすごい

一旦袖に下がって、ワインレッドジャケットベストから、白ジャケットへお召し替え。蝶ネクタイがかわいい。

マイウェイ
○優しいんだけど必死に気持ちを伝えたい感じ。
○双眼鏡で見てたらポケットチーフが青と黄色なのに気づきました。つまり、ウクライナカラー。(これまでは赤や白が多かった。)
○そして「あなたには愛する国があるから」と歌詞変更(あなたを一瞬私と言い間違えて「わぁなたには」みたいになってた)。気づいた瞬間、泣きました。

タイを解いて、Time to say goodbye

○これは別れの歌というよりは「君と共に行こう」という意味の曲だそうです。このコロナ、地震、戦争という不安が溢れる世の中でそれでもハレを信じて一緒に進んでいこうねというメッセージに私には取れて、また泣きました。

最後の「イヨコンテ」の一節のあと、天を指差す布施さん。ドーン(バーン?)という音と共に幕が閉じて終演。
終演時間は19:05前後だったかと思います。(時計を見るのを忘れました)
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感想

まず、布施さんはご自身は時折、謙虚さから「自分には何もできない」ようなことを仰りますが、聴き手に前に進む勇気と希望をくださってると思います。それがどんなにありがたいことか。布施さんの歌もエンタメそのものも、不要不急ではない。必要なものだと私は声を大にして言いたいです。

そして、何か全体的に鬼気迫るものを感じました。
過去に見た、今回ツアーの2公演ももちろんよかったのですが、「今、生きていられる幸せ、歌える幸せ」を訴えつつ、それが色々なこと(コロナ、災害、戦争)で脅かされつつある危機感と、それに負けずに進みたい、そしてお客さんにも前に進んでほしいというメッセージに私には感じられました。

また、前述のマイウェイの表現について。ウクライナのことは、ラジオや今回のMCでも口に出されるくらい、気になされるんだなとは思っていました。ただ、舞台で歌詞まで変えて表現されるとは思っていませんでした。
それだけ、日常を奪われている人がいることに心を痛められているんだなとひしひしと感じて、涙が止まりませんでした。
あえて表現をしたのは、多分政治的な立場の表明とかではなくて、市井の人が楽しみや日常を奪われていることを悲しまれて、それが解消されていくことを願っての行動と推測します。
ただMCで「言葉は恐ろしい」と仰った上でのこの変更だったので、ものすごい覚悟を持って実施されたのだろうなと思いました。福岡ではこの演出はなかったようなので、この名古屋が初とみられます。今後の公演でこの表現を続けられるのかどうか。それはいろんな情勢次第と思いますが、注目したいと思います。

本当に今こうして無事に生きていることがありがたいことであり、でもそれが当たり前にある世の中に早くなってほしい。つくづくそう感じたコンサートでした。

今回のツアーの残りは3公演。3月29日が大阪、4月2日が東京、4月9日が千葉。
この3公演で、また布施さんはどんなメッセージを残してくださるんでしょうか。東京、あと千葉もできれば参加したいと思っているので、今から楽しみです。

ここまでお読みいただきありがとうございました!
もしご指摘ご意見などありましたら、ぜひいただけたら幸いです。

過去の本ツアー公演のレポはこちら↓

2021年10月16日公演@神奈川

2021年11月3日公演@東京









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