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初生布施明のまとめ

10月16日(土)。神奈川県民ホールでの布施明さんのコンサート、行ってまいりました。初めて生で聴く、布施明。

まず一言。すごかった。生はやはり違う。声が圧巻です。本当にマイクが遠い。なのに感じる声の幅と伸び。

で、それ以外にも色々感じたこととか考えたことがあったので、まとめていきます。

ゾーンに入っていたときがあるのと、基本メモはとってなくて、記憶を掘り起こして書いているので、トークの順番や内容がやや違うかもしれません。あと、一言一句を覚えてるわけではないので(記憶力は鶏並みです)、「こんな感じのことを言っていた」というまとめである点、ご了承ください。(もし違ったよ!ということがあれば、コメント等々でご指摘ください!)

セトリ・流れ

※細かい&長いので適宜スルーしてください。曲名は「」(太字括弧)で囲みます。

※曲ごとの感想は、あったりなかったりになっていますが、ないところは浸っていたと思っていただければ幸いです。

幕開け。

「君は薔薇より美しい」ジャズバージョンでスタート。衣装は黒のジャケット、グレーのベスト、黒いネクタイ、黒いズボン。そして赤に黒水玉のスカーフ(スカーフは途中で取ってた)。ここで初めて生で見れて声を聴けて感動で泣く私。最後の声の伸びやかさに感動。最初に持ってきたからもあるだろうか。

「ちょっと悔しさ何故かうれしさ」

「Because of you」ここでジャズを入れてきた。

「再会の季節&ノスタルヒアス組曲」それぞれを行ったり来たりして歌う形で歌唱。聴き手の注意をぐっと惹きつけるための構成と推察。

<トーク>

・サブタイトル「祭りのあとの歌ものがたり」の「祭り」はオリンピック。「ものがたり」は見ている皆さんのそれぞれのものがたり。「あとの祭り」じゃないよ
・オリンピック見ていたら、若い人が礼儀正しくてよい。可能性を感じる。

・独白コーナーについて:今回もやる(評判は良くないけど)。でもみなさん、聞いておいた方がいい。

===ここから独白コーナー

「落ち葉が雪に」

「Five O'clock shadow」

「聞いてください」

===独白コーナー終わり。55周年Finalより独白コーナーが短め。

<トーク>

・オリンピックのあと1968年はひどい年で色々あった。

・「愛の園」を出した年でもあるが、歌った当時神田カルチェ・ラタン闘争があり「こんな歌歌ってていいのかな〜」と感じた。

・1968年三億円事件があった。2回取り調べを受けた(事務所が出したスケジュールが、事件当日休みになっていたため)。1年上の先輩の高田純次も同様に取り調べを受けたらしいが、自分は高田さんが怪しいと思っている(という冗談)

「愛の園」めちゃくちゃ大人なアレンジ。紫のライトニングが印象的。全部聴きたかった!

「カルチェラタンの雪」途中まで。ひとりミュージカル度は控えめ。

「君に会いに行くよ」これも途中まで。

「霧の摩周湖」出だしのマイクなし歌唱は背筋が伸びる。

「恋のサバイバル」大好きなので前奏聴いてテンションが上がる私。(ZINE入門編を見た方はきっとご存知)少しテンポゆっくりめ。ヘイヘイがちょっと優しめ。フルで聴きたかった!

「君を守る」個人的に恋のサバイバルからのこの曲は胸が熱くなりました。これもまたフルで聴きたかった!

「恋」記憶が正しければ「恋というものは不思議なものなんだ」だけだったんですが、「涙がこぼれちゃう」を聴きたかった!

「愛は不死鳥」ただただ聴き入る。フルで聴きたい。

「シクラメンのかほり」こちらはフルで歌唱。真綿色→薄紫色→薄紫色と歌っていらっしゃった。薄紅色はどこへ…?

(※「愛の園」〜「シクラメンのかほり」の間のどこかで、ジャズをお歌いになって、「あれ、ヒット曲メドレーだったのになんでジャズになっちゃったの?」という演出あり。箇所を忘れてしまいました。あと何の曲だったか知りたい。)

お召し替えのため袖へ移動

Instruments [TAKARAJIMA] ここでの井川さん、小堀さんたちの演奏がとても良い。

お召し替えして登場。ワインレッドのジャケット(襟は丸っぽい感じで黒)、ワインレッドのベスト、黒蝶ネクタイ。

バンド紹介。井川さんを抜かしていじる。信頼しているからこそのいじりのように感じる。

<トーク>

・コロナで音楽業界的に8割仕事が減っている。

・お客さんを前にして歌うことは歌手冥利に尽きる。(ひとり壁に向かって歌うのとはやはり違う)

「祭りのあとの歌ものがたり」

「慟哭」声が素敵。低音の響きがものすごい。最後の「夢の世界へ」をマイクなしで歌い上げ。鳥肌が立つ。

<トーク>

・2019年12月にニューヨーク行って、藤野浩一さんの家に行って話した。「応援歌」はなんだろうねとなって、日本なら「上を向いて歩こう」かねえとなった。なんかそんな曲を作りたいね、となって作ったのがまほろばの国。

「まほろばの国」笑顔が半端なく良い。トーク内容を踏まえると、これからの曲作りの方向性の象徴のような曲である気がする。

「ともかくも」

「さぁ」

一旦引いて、アンコール登場。衣装が変わって、白ジャケット、涙型ブローチ(紫)、ポケットチーフ(色忘れた。紫?)

「My Way」気持ちテンポが早かったような。

「Time To Say Goodbye」最後黄色い後光が見えました。最後のフレーズの歌い上げが圧巻。

幕引き。

感じたこと

・ジャズが多めに入っていた気がする。その影響もあるのか、ちょっとアドリブ感のある演出(前述の「あれ、なんでジャズになった?」のくだり)を感じる。

・ステップの足取りは軽いように思った。1月のTAP DO出演に向けて、タップも練習してるのかな。
・バンドへの愛を感じる(特に井川さんへ。いじってしまうほど好きなんだろうなと。)
・ライトニングも良い。3階席だったが、全体を見れた意味でとてもいい席だった。

・全体的にテンポが速い感じを受けた。ノリが良かったのかも。(聴きに行かれた方の感想の中に、「県民ホールは慣れているからリラックスして歌えたのでは」といった内容があったが、そうなのかもしれない)

・途中の「ジャズになっちゃった」演出は、見ている人の視点をあえて過去から現在に引き戻すための演出なのかなと推察。(過去の曲をメドレーで歌い過去を振り返っていたところにジャズを入れて、現在に戻す。)一つの小説で過去から現在へ視点を変えるようなイメージ。

サブタイトル「祭りのあとの歌ものがたり」に込められた想いについて

ツアーではいつも昔のヒット曲から最近の曲まで様々な曲を織り交ぜて歌っていらっしゃいますが、今回は特に全体としてのメッセージ性が強いように感じました。

布施さんご本人はトークの中で

祭り=オリンピック
歌ものがたり=コンサートに来たみなさんそれぞれのものがたり

であると仰っていました。

一方構成曲は「昭和令和のオリンピック」と「布施明のものがたり」を物語る内容になっています。

なので、総合して考えると、このコンサート全体が「過去(主にオリンピック)を振り返りつつ、未来へ前を見てみんな進んでいこうよ」という布施さんからのメッセージなんだ、と私は捉えました。

まとめ


一言で言うと、生布施明は最高!でした。絶対また行きます…!

そして布施さんのコンサートへの思い入れ、そしてバンドメンバーへの愛、お客さんへの愛をひしひしと感じる一夜となりました。

その思い入れ・愛があるからこそ、私は布施明さんが大好きなのだと思います。




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