ビートルズ アルバム紹介⑱『青盤』
このジャケット写真は、1963年発売のファースト・アルバム「Please Please Me」のそれとよく似ていますが、実際は1969年1月に撮られたものです。それも、あるアルバムのジャケットにするためにです。そのアルバムは、「Get Back」です。実はこの「Get Back」というアルバムこそが、「Let It Be」の記事で紹介した≪幻のアルバム≫なんです。
なぜ「Get Back」のジャケットをこのデザインにしようとしたのかというと、「Get Back」が「初期のような雰囲気でもう一度やってみよう」というコンセプトの元で作られていたからです。そのため、このジャケット写真が撮られたんですね。しかし、アルバム自体がお蔵入りになり、この写真は長らくの間日の目を見ることがありませんでした。
そして、ビートルズの解散から3年、ついにその時がやってきたのです。活動前期と後期のバンドの変化を表すために、「赤盤」との対比でこの写真が使われました。
どのようなアルバムなのか
発売:1973年4月19日
正式なタイトルは、「The Beatles 1967 - 1970」ですが、「青盤」という愛称で呼ばれています。
活動後期の代表作が集められたアルバムです。
活動前期の代表作を集めたアルバム「赤盤」と同時に発売されました。
収録曲
(1)・・・アルバム「1」収録曲
(YouTubeの視聴ページに飛ぶことができます)
( 27.『Across The Universe』は、アルバム「Let It Be」に収録されたバージョンを、18.『Get Back』と 26.『Let It Be』はシングルに収録されたバージョンを聴くことができます)
16, 21, 22, 24曲目はジョージの曲。
25曲目『Octopus's Garden』はリンゴの曲。
その他はすべてレノン=マッカートニーによる曲。
ここが良い!
ビートルズ後期の名曲がたくさん収録されているので、聴き応えは十分です。しかし、ビートルズ初心者の方が聴く場合は「赤盤」の方から入った方が楽しめると思います。
後期になると、ジョンがバンドへの関心を失っていってしまうので、ポールよりも曲数が少なくなっています。また、2人による共作もほとんど行われなくなってしまいました。
ジョンの曲
Strawberry Fields Forever
Lucy In The Sky With Diamonds
All You Need Is Love
I Am The Walrus
Revolution
Don't Let Me Down
The Ballad Of John And Yoko
Come Together
Across The Universe
ポールの曲
Penny Lane
Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band
With A Little Help From My Friends
Hello, Goodbye
The Fool On The Hill
Magical Mystery Tour
Lady Madonna
Hey Jude
Back In The U.S.S.R.
Ob-La-Di, Ob-La-Da
Get Back
Let It Be
The Long And Winding Road
2人の共作曲
A Day In The Life
YouTubeでも聴くことができます。
↓(ビートルズ公式の再生リストです)
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