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やさしくなりたい

 さて。何が書きたいのかさっぱりわからず画面を開いている。多分今私は「どんなに世界が変わろうとも自分の中では変えたくない何か」を記録しておこうと思い立ってあてもなく文章を書いている。

 散々落ち込んで泣いて、泣いて、泣きまくっていた最近の私だが、「仕事に対する不安」というものが肥大になっていくにつれて、「このままじゃ続けられないかもしれない」と思い、完全に思いつきで、何も考えずに、上司に相談を持ちかけてしまった。

 母親に話したり、旅行に出かけたり、美容師さんに話したりしても、一時的に改善されるだけで、結局ことの発端は「働くこと」にある訳だから、職場の誰かに打ち明けなければどんどん一人で苦しくなっていくだけなのでは?と直感で思い、上司の貴重なお時間をいただいてすべてを吐き出した。

 全部吐き出して、見つけた一つの答えは、「弱い人の気持ちがわかる人になりたい。」ということだ。生きるのが上手じゃなくて、普通の人なら簡単にできるようなことも難しく感じてしまったり、相手のペースに合わせるのが苦手だったり。「普通の人が普通にできること」が苦手に感じる私にできるのはきっと、私のように「そうなれない人」に、寄り添うことではないのか、と。

 今たくさん泣いているのも、「ひとの気持ちを理解できるようになるために必要な過程」だと、上司はそう言ってくれた。辛いことをたくさん経験しているからこそ、ひとに優しくなれるのだと。

 だから、私はまだたくさん泣くのだろう。泣いて、泣いて、泣きまくって、痛みを知って、つよくなる。やさしくなる。そしていつかは、自分にとって大切な人が悲しい思いをしたときに、そっと傘をさしてあげられるのかもしれない。そのために、今はきっと泣いているのだろう。

 まずは、私の話を聞いて、向き合ってくださった上司に恩返しができるように、毎日精一杯がんばると決めた。社会の役に立つとか、そういうのはまだよくわからないから、身近にいる人のために毎日直向きに生きると決めた。

 辛くて涙ばかりではあるけれど、人には本当に恵まれているな、とつくづく思う。ありがたいことなんだ。誰かに支えられて生きているということは、本当にありがたいことなんだ。あたりまえすぎて見えなくなりがちだけど、私の味方は近くにいるんだ。

 がんばろう、がんばりすぎない程度で。感謝の気持ちを忘れずに持って、生きていこう。



 

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