農ファッション農ライフ no fashion no life vol.26
毎日は生活の連続だ。
驚く前に生活してかなきゃならない。
「生きる」為の「活動」というのが「生活」ということだろうか?
人それぞれ生活のスタイルやこだわりがある。
今や時代のキーワードなのだろうか、、、?
サステナブルを意識した循環型の生活を実践している人たちがいる。
今回の農ファッション農ライフはそこにハマる人の暮らしっぷりや農との接し方が見たいなぁという想いから、ヒラカワ アカネさんにご登場いただきました!
・ヒラカワ アカネ/akane hirakawa/ ツクロイヤ
アカネさんの農は生活の中にある。
例えばそれは庭の草木を手入れすることだったり。
庭先のレモンを採ることだったり。
友人の畑や田んぼを手伝ったりすることもあるけれども、基本家庭の中・日常の中に農が存在している。
農ファッションも特別野良着に着替えたりということもなく、普段着のままなのだそう。
・エプロン yoshi
・Tシャツ 無印良品
・スカート Beignets
・サンダル BIRKENSTOCK Papillio
凄く「馴染むな。」と思った。
庭と家主が1枚の絵画のように自然に存在している。
奇をてらわない日常の美しさは眩しい風のようだ。
形なんてなくただキラキラとした様を感じる一瞬の時間。
そうゆう美しさがアカネさんからも生活の中からも感じられる。
農もとくに無理したかんじはなく、家の敷地内に土がある生活がいいから庭付きのお家をキープしているし、友達の田んぼのヘルプも「今年は何回行けるかな〜?」と出来ることを無理なくこなしているかんじが見ている側も気持ちが良い。
沼津の作家さんが作ったエプロンはyoshiさんが作ったもので、エプロンというよりはエプロンワンピとして着用出来るタイプのもの。
そのまま出かけてもオッケーじゃん、なところが家の中でも庭先でもちょっとそこまでなときにも便利で良い。
暑かったら麦わら帽子を被るとか、手袋も面倒だったらしない、とか丁寧な暮らしニストなのにtake it easyなのだ。
元々こちらのお庭はザ!和風!な庭だったのをガラッとモデルチェーンジ!
アカネさんはかの有名なターシャのガーデンリスペクトなイングリッシュガーデン好き。
果樹の木1つにしても柿ではなくレモン。
松ではなくユーカリやミモザのようにドライにしても素敵な物をチョイスし、見事和風のイメージを脱却!
家庭の中にある農。
農に触れるときハードルを高めることはないのだ。
ラフに好きなグリーンと触れ合うのもいいもんである。
・パレットをアップサイクル
新しく物を買うのは容易い。
古い物を直して使うのは手間がかかるけれどその分愛着が増すし、何といってもゴミが出ない。
ましてやこの木の箱、木製のパレットの不要な物を再利用して作られている。
ゴミになるはずだった物が生きるっていうのはなんだかいいじゃないか。
庭の木を管理するのは意外にも手間がかかる。
家の庭がキレイに整えられているお家というのはマメなお家なのだと思う。
特に夏場は植物が爆発的に伸びる。
道端の草も公園の草もあの家の庭の草もどこかの誰かが整えない限り植物の生命力を思い知らされることになるのだ。
で、アカネさん家の庭の草や木はこのパレットの箱に入れられ数日もするとシューンと嵩が減り縮こまるという流れなのだ。
家庭の農もちょっとした工夫でぐっと楽になる。
・家族との場所
家のリビングには光が差し込み庭が見える。
「家庭」には「家」と「庭」があると誰かが言っていたとアカネさんは話してくれた。
生活と家庭。
自分と家族。
映画のワンシーンのような、作られたようで作られていない日常の様。
何気ない日常を愛おしいと感じるようになったのはいつからか。
きっといつか忘れてしまう会話。
何気ない家族との約束。
夕飯の準備の音。
一瞬一瞬が、美しく穏やかに過ぎる家族の場所としての美しさをこの場所に感じた。
自分の暮らしの中で循環している、というのが好きなアカネさん。
台所に野菜クズなんかを乾かすザルを用意していたり。
生ゴミは「キエーロ」で処分していたり。
食器用の洗剤はドイツのソネットを使用。
衣類の洗濯には石けんタイプの洗剤を使用していて、環境に負荷がなるべくかからない物をチョイスしている。
どれも「やっている」と「やろうと思っている」では差が出る毎日の生活の中での取り組みだ。
話を聞いていると色々と気持ちをもって取り組んでいるしきっちりしているように見えるのだが、意外にもゆるいところのあるアカネさんは家の中が丁寧な暮らしニストすぎる!
リスペクトさせてください!
家族と暮らしているのに、余分な物は徹底的に置かない!それは嫌だ!って物は置かない!という。
ひえー!
私は逆をいくタイプなので大いに参考にしなければならない!!!
・ツクロイヤのダーニング
アカネさんはダーニングのワークショップをやっている。
ダーニングとはヨーロッパで伝統的に行われている衣類の穴あきやすりきれた箇所を修繕する針仕事。
穴が開いてしまったお気に入りの靴下。
擦り切れて破けてしまった子供のズボン。
この穴がなかったらまだ履けるのに、、、!を復活させるザオリクのような手法なのだ。
ほころびを直す。
それも生活の中で循環していることの1つだな、と話を伺いながら妙に納得した。
行動の点が線で繋がっている。
そこにアカネさんの芯の太さを感じることが出来る。
「LIFE」という言葉には「生活」という意味があるが、生活を重ねてゆくとそれが人生になる。
生活の心地よさは人生の心地よさを上げる。
特に家族と暮らしている人たちはそれなりに家族と折り合いをつけながら生活をするのだから一筋縄ではいかない。
でも彼女の暮らしを見ていると「大切にしているもの」が浮き彫りになってきてとても暖かな気持ちになる。
その大切にしているものも時を経て、良い循環の波にのって流れてゆくのだろう。
・最後にオマケをちらっと
ヒラカワ家にはお子さんの描いた絵や版画、作品が所々に並んでいる。
それが不思議と圧迫感無く心地の良い主張でそこにある。
心地よいからこその選択が人にも心地よさを与えている。
そこに日々があり、家族があり、自分があり、農もチラッとある、その暮らしRespect!!!
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