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0.06秒の一体感を生むチームビルディング!

こんにちは、ビートオブサクセス(BOS)スタッフのナカです。

ドラムサークルを使ったチームビルディング研修

BOSでは、参加者が輪になって太鼓(ドラム)や打楽器を鳴らす、ドラムサークルという手法を使ったチームビルディング研修を行っています。

一口にチームビルディングといっても色々な要素がありますが、ドラムサークルにもいろいろな要素やアクティビティがあります。それらをチームビルディングの中でも強化したい要素や、内定者研修、新人研修、管理職研修などの目的に合わせて組み合わせて、全体のプログラムを作ります。

ただし、人が集まって作られる雰囲気は常に同じではありませんので、熟練のファシリテーターがその時その場に最適なアクティビティを選んで、時には当初の予定を変更してプログラムを進めていきます。そんな訳で、ドラムサークルを使った研修現場では、毎回違ったアクティビティやプログラムが繰り広げられています。

しかし、多くの研修で行われる共通的なアクティビティもあります。そのうちの一つが、「せーの!」でみんなで一緒に音を出すというものです。アクティビティと呼ぶほどでもないものですが、研修の最初、中盤、最後などのポイントとなるタイミングで何度か行うことが多いです。

実際にドラムサークルの会場にいると、その場の雰囲気が変わっていき、どんどんと一体感が出てくるのが分かりますが、それを顕著に感じるのが、この「せーの!」のアクティビティです。

最初は「トタタンタン」という感じでバラバラなのが、ドラムサークルのさまざまなアクティビティを通して次第に一体感が上がっていき、最後には「ドン!」と完全に1つの音に感じられることも多いです。1つに調和したドラムの音を聞くと、鳥肌が立ちます。

その一体感、どれくらい?

1つの音に感じられると言っても、少しイメージが難しいですよね?そこで、夏休みの自由研究のような実験をしてみました。

今回は、「1つの音に感じるとは、実際にどれくらいの時間なのか?」ということを確かめてみたいと思います。楽器の練習用にスマホに入れていたメトロノームアプリでテンポをどんどん速くしていって、どこまで2つの音の間隔が短くなったら、くっついて1つの音に感じるかを試してみました。

通常の楽器練習用の設定だと、速さの範囲が足りなかったり、連続的に音が鳴ると1つか2つかという判断も難しかったりします。そこでアプリの設定を変更して、2つの音を好きな間隔で鳴らせるようにしました。

準備が整ったので、実験スタートです。まずは1秒間隔。時計の秒針と同じ間隔ですから、当然2つの音に聞こえます。半分にして0.5秒間隔。これも完全に2つに分かれて聞こえます。結構短くても大丈夫なのかもしれないですね。では0.1秒はどうでしょうか?まだはっきりと2つに聞こえます。

0.09秒、0.08秒、まだ2つです。0.07秒、これもまだ2つです。0.06秒、2つですが、だいぶわかりにくくなってきました。0.05秒、これは判断が難しいです。2つだと知っていれば2つに聞こえなくもないし、1つだと思えば1つにも聞こえます。

ということで、実験の結果、2つの音の間隔がだいたい0.06秒以下だと1つの音に感じられるということがわかりました。(あくまで個人の主観です。)

0.06秒の一体感

ここまでで、「ドラムサークル研修の最後には参加者の出す音が1つに聞こえる」、「間隔が0.06秒以下の音は1つに感じる」という2つのことがわかりました。

これらを合わせて考えると、「ドラムサークル研修では、0.06秒の一体感が生まれる!」と言えるかもしれないですね。1~2時間の研修でこのような成果が感じられるのは、本当に素晴らしいと思います。

あまり論理的でなかったり論理が飛躍していたり、データも個人の主観によるものということはありますが、イメージとしてご理解いただければありがたいです。

音の質の変化

研修が進むにつれて、参加者の皆さんが出す音は、タイミングがそろうだけでなく、質も変わってきます。最初は、小さくて自信のない印象の軽い音だったのが、最後には自信に満ちた、芯があってふくよかな響きのある音に変わります。

周りとタイミングを合わせようとすると、他の人の音を聞いてそれに合わせようとしがちですが、それでは自分の音が遅れてしまいます。自分の中のリズムを周りのみんなと合わせる。そして、その自分の中のリズムを信じて音を鳴らす。これによって、自信に満ちた説得力のある音になり、みんなのタイミングも合うのではないかなと思います。

一体感が増したことで、音のタイミングもそろい、音の質も良くなるということですね。仕事に置き換えると、一体感が上がることで、業務の効率と質の両方が上がるということでしょうか。

おわりに

ドラムサークルを使った研修が進むにつれて、参加者の皆さんがどんどんと晴れやかで、楽しそうで、自信に満ちた顔に変わっていくのを感じます。そういった皆さんの様子を拝見し、毎回嬉しさに満たされて会場を後にしています。

これからも、多くの方とこの素晴らしい体験を共にしたいと、心から願っています。

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