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東大生が教える「勉強に役立つ心理学」【知識を覚えるテクニック3選】

勉強を頑張れない、あるいは、頑張っても身に付かないという人もいるかもしれません。ですが、安心してください。人間は皆、ある程度間違えるようにできています。限られた情報から、概ね正しい判断ができれば良しとしたのです。実は、東大生であれ誰であれ、人間の脳は穴だらけです。なので、心理学が明らかにした脳の穴を理解し、逆にそれを使いこなせれば、知らず知らずのうちに穴にはまってしまう人に大きく差をつけることができます。

今回は、知識を覚えるのに役立つ心理学をお伝えします。

アンカリング効果

一つ目は、アンカリング効果です。これは人間は基準からの差で判断するということです。たとえば、ただ「500円」と表示されるよりも「通常1000円のところを500円」と表示される方がお得に感じます。

なので、覚える知識の個数を覚えると、思い出しやすくなります。たとえば「人間の身体に必要な栄養素は何か」と考えても、何個思い出せば良いかがわかりませんが「人間の身体に必要な栄養素三つは何か」と考えると、三つ思い出すことが基準となり、足りなければ抜けに気づくことができます。「三大」などは、この仕組みを利用して思い出されやすくしているのです。

ステレオタイプ

二つ目は、ステレオタイプです。コインを投げて「表表表表」と出る確率と「表裏表裏」と出る確率は、数学的には同じです。しかし「コインは表裏が同じだけ出る」というステレオタイプが働くことで、後者の確率を高く見積もってしまうという実験結果があります。

そのため、覚えたい知識に理由を付けて、それがステレオタイプだと自分に信じこませることで、思い出しやすくなります。たとえば「ドイツは自動車産業が盛ん」ということを覚えるには「ドイツはベンツがあるから自動車産業が盛ん」などと考えれば良いのです。

損失回避性

三つ目は、損失回避性です。これは人間は得よりも損の方を大きく感じるということです。たとえば、100円玉を拾ったときの嬉しさよりも、100円玉を落としたときの悲しさの方が、大きく感じると思います。

そのため、問題を解くときは「できるはず」の問題が本当にできるかどうかに注目しましょう。知識を得ようと思うよりも、得た知識を失わないようにしようと思う方が簡単です。大学受験では、基本的に高校で習うことしか出題されないので、高校で得た知識を「失わない」だけで合格に大きく近づくのです。

いかがでしたか。前回は、勉強を頑張るのに役立つ心理学をお伝えしました。そちらもぜひご覧ください。

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