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人はいるけど、人材難という事。

人はいっぱいいるんだけど、人材難ということが今起きている。
人はいるけども、必要な人材がいない…というお悩みが企業で目下の悩みとなっている。

かくいう私も大手企業に行くと管理職の方から下記のようなお話を聞く。
事業で求めるスキルセットがない。
もっと任せたい、もっとやって欲しい。
ハイパフォーマンスな人材が欲しい。

こういう悩みはどこの人でもあるでしょう。
そこで求められるのは、人員の再配置、再トレーニング、マインドセットで、弊社にも相談や案件が来て複雑な気持ちもあります。

現実に起きていること

世はコロナが蔓延し、急激な変化が社会に訪れている。本当に急激な変化だ。本来なら10年ほどかかっていたと思われる変化が一部業界では1年~1年半でやってきている。
DX化しよう!DX推進だ!デジタル化だ!とIT革命のと呼ばれていた時のように叫ばれているが、そういったことを経験した人が社内にはいない。
当たり前だ。従来の業務の延長線にはないし、今まで過ごした時間の中にも同じ経験は転がっていない。
全体視点が抜けている、大規模なプロジェクトをやったことがない、部署横断の際に、他部署の仕事をしたことがないので気持ちが汲めないなど、多くの企業であるあるだと思う。
もちろん個人が悪いのではないし、企業としてはthe modelのように分業してうまくやっているところは各担当が強ければ良いので、別のところをケアしていたことでしょう。
縦割りの弊害というのも組織のジレンマとしてあげられる。
先進企業はこいう課題に対してどのように取り組んでいるのかを見てみたい。

事例を探る


アメリカではどうなのか?ということで見てみると、googleやamazonはリスキリング(再訓練)を熱心にやっているそうです。
会社のトレーニングとして様々なプログラムを用意し、各業務に当たれる人を増やす取り組みをしている。
メリット/デメリットを整理して考えてみると下記のようになるでしょう。

メリット

・エンゲージメントの高い人材が残る
・やる気・向上心のある人が残る
・人員の調達コストやアウトソーシング費用の削減
・知見・歴史が残る
・カルチャー、フィロソフィーのわかっている人が多いので、企業が成熟する。

デメリット

・コストが掛かる
・時間がかかる
・スキルの陳腐化が起こる

今後の展望

リスキリングということを考えると、長期安定的な新しい雇用形態として契約年数の概念があっても良いかと思える。
ある程度のスキルを獲得した後で抜けてしまうと企業側からすると明らかなリスク要因となるからだ。

替えが効くからと流動的でもいいという経営者は大きな誤りをしている。これからの時代は流動的では困るのだ。
この考え方は経営幹部全員が改めなくてはならない。
良い人材はいつまでもいてくれるわけではなく、他社はより良い条件を提示して引き抜こうとしている。
ましてベンチャーは拡大期に良い人材を大量に欲しがるので好条件を出してくるようになっている。

ビジネスも一つのチームとしてとらえると必要に応じて外部からプロを招聘して時間を買うというのも一つだが、DX化の先にあるものを考えると自社で育てた方が結果的に良い結果が生まれる。

人材の攻防はますます熾烈になっていく。
企業側はできる人には報酬なのか、待遇なのか満足なようにしてあげなければ囲い込めず、労働者側はスキルをしっかり獲得して自分磨き・投資をして自社他社問わず働けるチカラを付ける。
フリーランスは経験を一層積んでいく。
日本のDX化はまだ始まったばかり。これからの3年から5年の間に経験と実力を養った人が今後10年を担っていくと思っている。

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