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〈感想〉「いちばんすきな花」を見終えて

世間の多くの人と同様、去年のsilentがとてもすきだったから見始めた。
生方さんのストーリー、各登場人物への想い、言葉選び、そしてこのドラマチームが作る空気感がやっぱりすきで、毎話色んな思いになれて心が穏やかになる。

どの回も良かったけれど、私は特に
初回、10話、最終回
を推したい。

初回は、ゆくえと赤田のラストカラオケのシーンで泣けた。
私は、男女の友情も成立すると思うタイプ。ゆくえの気持ちになって辛すぎた。今まで当たり前で疑いのなかった大切な繋がりが、性別が違うからという理由で終わってしまう、変わってしまう、もう二度とないんだ…と。

10話は、紅葉のSNSの誹謗中傷うんぬんのシーン。
気にしちゃうものは気にしちゃう、気にしないなんて無理。
人はみんな価値観が違うのは分かる、絶対的に自分の方が正しいと思っても価値観には甲乙なく相手を尊重するべきというのも譲歩する、
でもその価値観の違いによって、相手は1ミリも心的ダメージを受けず、なんで自分だけが我慢しないといけないの、辛い思いをしなきゃいけないの?どうすればいいのか分かんないよ、気にしたくないけど気にしないなんて無理なんだよ!!!!!!!
と、少し前に自分に起こった出来事を思い返しながら、大共感だった。

ラスト、最終話。
最終回、そしてこのドラマのメッセージとしてこの3つが心に残った。
* 他人の価値観は理解できないけど、理解したい他人はいる
* みんなにならなくていい。みんなに嫌われている人なんていない
* 男女の友情が成立するかしないか。どっちでもいい。人それぞれ。

どれも人と人が関わる上で、
「人はみんな違う」ことが前提で、相手に「同意」はしなくていいけど「尊重」はしたいよね
って言ってるのかなと受け取り、共鳴し、
うんうん、とまったり温かい、ぽわぽわした気持ちになった。

ただ一つ。
ここからが今回のnoteで一番書きたかったことなのだが…
このドラマのテーマである「男女の友情論」について、これを実生活で考えた時、
「どっちでもいい。人それぞれ。」
までだとやや甘い気がする。。。

このドラマみたいに4人ではなく、男女の二人がいたとする。
自分は相手を友達としてめちゃ好き、でも相手はloveの方で自分を好きになって告白してくれた場合、ごめんなさいした後、なかなか元の関係に戻るのは難しいじゃん…?振ったくせにめちゃ仲良くし続けるのは相手に申し訳ない。自分にとっては「どっちでもいい。人それぞれ。」だとしても、それによって相手を傷つけてしまうかもしれないから…友情が壊れるのが怖くて寂しいし、気まずくなるのがめんどくさい。

ドラマでは4人だったからね、振られても4人で仲良くしてたけど。それとも意外と人ってみんな、めっちゃ仲良くしてて振られても、その後も変わらず仲良くできるもんなのかな…?

だから、付き合うつもりはない、もしくは付き合っても付き合わなくてもいいな、っていう異性に、
もっと仲良くなってみたいな、相手のこと知りたいな、一緒に〇〇行ってみたいな、
って思っても、安易に仲を深められないのがもどかしい。ご飯とか誘いたいけど二人では誘えない…
うーーん。自分勝手なのかな、??
でも相手への興味って、性別関係なく湧くと思うんだよな。特に自分みたいなHSS型HSPの人って…

とか色々考えちゃうから結局めんどくさくて恋愛できないんだよなぁぁ
友情も恋愛感情もいずれにせよ、関係を大切にしてしまう気質だから壊れるのが怖いんだ🥲


でもでも!
何はともあれ、素敵なドラマだった。
私の社会人1年目、初一人暮らしを支えてくれる楽しみの一つでした💐
ありがとうございました。

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