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コロナウィルス騒動の中でふと思うこと

コロナが猛威をふるっていますね。

まだまだ、収束する気配がなく、油断できない状況が続いています。

この騒動の中で、「マスクをしていない人がいる」という理由で電車を緊急停止させたり、日用品が不足する等というデマが横行してトイレットペーパーや生理用品が買い占められるなど、感染以外の点で問題も起こったりしています。

デマに踊らされないために、まずは冷静に情報を吟味して、確かな情報ソースかどうかを自分で確認してみること、そして一つのソースではなく、関連する複数の情報源を探索してみることが大切だと思います。

予防に関しては、地味なようですが、こまめなうがい、手洗い、それとアルコール消毒がやはり有効なようです。


さて、このコロナウィルス騒動の中、ふと思い出した小説があります。

村上龍氏の「ヒュウガ・ウィルス」という小説です。

これは、「五分後の世界」という同氏の小説の続編として書かれたものです。

第二次世界大戦で降伏せずに地下に潜ってゲリラ戦を続ける日本、という架空の世界が舞台なのですが、アメリカ人女性ジャーナリストの主人公がふとしたことからゲリラ部隊の「日本軍」に同行取材するチャンスを得ます。そして、九州のヒュウガ村で奇病が発生したことから、日本軍がその調査と対応にあたるため、日本の部隊と主人公はヒュウガ村を目指します。その過程でヒュウガ・ウィルスをめぐって主人公が様々なことを経験していく物語です。

お話は実際の小説を読んでいただくこととして、その中で「日本兵」がウィルスについての考えを述べます。


「ウィルスは結果として何かを象徴する」

「ウィルス自体に悪意はない」

「このウィルスは何を象徴しているんだ...」


「ヒュウガ・ウィルス」では、ウィルスが、結果的にあたらしい変化を引き起こすきっかけになっている、ということに触れ、人類に何が求められているのか、を突きつける内容になっています。


果たしてコロナウィルスは何を象徴しているのでしょう。

コロナウィルスは、私たちの何を試そうとしているのでしょう。


それでは。



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