確定申告が大変だという人にオススメしたい解決方法、という話
毎年2月から3月というのは、フリーランスや個人事業主にとっては「確定申告」が気になる時期だと思いますが、みなさんはもう既に申告は終わっていますか?
今年は感染症の影響で申告期限が伸びていますが、油断しているとあっという間に期限が来てしまいますので、私を含め申告が終わっていない方は早めに準備したほうがよさそうです。
確定申告は大変?!
さて、確定申告といえば、この時期はSNS等で阿鼻叫喚の声がこだまし、とにかく大変なものという印象を持っている方も少なくないと思います。
私は個人の行政書士として活動しておりますので確定申告が必要なのですが、行政書士登録以前からずっと個人事業主として活動しており、最初に確定申告を行ったのはなんと平成10年分(1998年)です。大昔ですね。
つまり、確定申告は20回以上おこなっておりますので、もうすっかり慣れ親しんだ間柄です。
参考までに、当時の申告書がまだ手元に残っていますので、ちょっと晒してみます。もちろん、金額等は見ないでくださいね。
確定申告書は現在とは様式が全く異なりますね(一面、二面は1枚の紙です)。収支内訳書はほとんど変化していません。
ところで、今でこそインターネットを検索すればいろいろな情報が手に入りますが、私が初めて確定申告を行った当時はインターネットも普及しておらず、また身近に専門家がいたわけでもないため、自分でいろいろ調べながら苦労して申告していたように思います。
というか、そもそも「確定申告って何??」という状態でした。
それほど大変ではない、、、かも?
先述のとおり、確定申告イコール大変という声が大きいため、今年初めて申告を行う人や、申告はまだ数回目という人にとっては恐ろしいものに感じられるかもしれません。
ただ、無駄に確定申告経験回数が多い私から言わせてもらいますと、確定申告作業自体はそれほど大変なことではありません。申告書に記入して、金額の証拠として求められる書類を添付して、税務署に持って行ったり郵送したり、あるいはネットから送信すれば良いだけです。
ではなぜ大変と言われるのか?
理由の1つとして考えられるのは、「記帳会計」と言う作業そのものに慣れていない方が多いことが挙げられると思います。特に、クリエイティブ系のフリーランスにとっては数字の計算は敵であり、ひたすら数字ばかりを記入する申告書作成や記帳作業がかなり苦痛なものではないでしょうか。
また、2つめの理由としては、申告期限直前になってから確定申告に関する作業や記帳を始めてしまうことだと思います。通常の業務に加え、大量の記帳会計作業が時間を食い潰してくるのですから、それはもう大変でしょう。
ではどうすれば大変ではないのか?
答えは簡単です。
「専門家(税理士)に丸投げしよう!!」
これしかありません。
餅は餅屋。プロに任せておけば安心です。数字が頭の中を駆け巡ることなく昼もぐっすり眠ることができます。
さあ、いますぐ税理士事務所に電話を!
・・・とまあ、これで終わっても良いのですが、専門家に委託する分だけ当然費用がかかります。
タダでやる税理士はほぼいないでしょうし、いたとしてもなんか怪しそうで依頼に躊躇します。(※個人の感想です)
実は、私は最初の確定申告から現在まで、一度も税理士には委託していません。
委託しない理由はいろいろあるのですが、ひとまず「私はケチだから」という一言に集約させておきます。
作業を分散させる
ということで、ようやくこのnoteの本題です。
これまで20回以上自力で確定申告を行ってきた経験から言えることは、確定申告をラクに済ませるためには「作業を分散させる」ことに尽きる、ということです。
先述のとおり、直前や年明け過ぎから始めるから大変になるのです。
確定申告書作成のためには記帳してあることが前提となりますが、実際にはこの記帳作業が結構大変なのは事実です。
しかし、定期的に記帳さえしておけば、申告期限直前でやることは「決算」と「記帳」だけなのです。しかも、決算も記帳も、会計ソフトを使えば簡単にできます。
そもそも、私のようなクリエイティブ系フリーランスや行政書士などは、基本的には仕入れがありませんし、出て行くお金というのもその種類はある程度絞られます。
ですので、1か月に1回でいいので、少し時間を作って、会計ソフトを利用してその月の入金と出金を記帳しておくことが大切です。
勘定科目に困っても、ググれば大抵見つかります。
毎月決まって出て行くお金は、会計ソフトの機能を使って登録しておけば簡単に入力できます。
私はAdobe Creative Cloud利用料やスマホ通信料、健康保険料や年金、保険料などを登録しており、サクッと入力できるようにしています。
(※ちなみに、私は10年くらい前から「やよいの青色申告」を使っています。今更他のサービスに乗り換える気はありません。)
(※ちなみにちなみに、入力を終えた領収書は、100均などで売っているファスナー付きの透明の袋に勘定科目別に分けて保管し、申告を終えた時点でそれらをまとめてA4サイズの袋に入れて申告書の控えや総勘定元帳とともにファイリングしています。)
こうして記帳しておけば、年が明けた時点でもうゴールが見えています。
決算をして減価償却や家事按分(私の場合スマホはプライベートでも利用するため按分しています)などを処理し、支払調書や社会保険料控除証明書などの書類を元に所得から差し引かれる金額などを申告書に記載すれば、もう勝ったも同然です。
意気揚々とe-Taxで送信すれば申告完了なのです。
(※納税が必要な方はもちろんしっかり納税してくださいね!)
このように、ときどき記帳しておくだけで、年明けの年度末進行に与える影響を最小限にできると思います。
今からでも初めておけば、来年の2月にその有り難みがわかると思います。
え?それすら面倒くさい?
それができれば苦労しないって?
その場合は、迷わず税理士事務所に電話!! してください。
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