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#96_【対馬旅行】冬の対馬を推す理由

前の記事で、ここ数年冬の対馬はイイ!と書きました。

なんだかんだ言っても、風が強いといいますか、もはや刺さるようにイタいと感じますし、一番寒い時期は水道管が凍るくらい気温は下がりますので、「なに言ってるの?」と言われそうですが、それを上手く切り抜ければ、他所ではあまり味わえない体験ができます。


1.景色がきれい

「国境の島」と謳っているため、いつでも韓国が見えると思われている方が多いですが、年中見られるわけではありません。
コロナ禍においては、春先でも釜山が見えた日がありましたが、確実に見えるタイミングを狙うなら、秋から冬にかけての日が出てすぐか、夕暮れの時間帯がオススメです。
では、冬になりますと、どのような景色が見られるのでしょうか。

【烏帽子岳展望所から見える朝鮮半島です。】
【白嶽山頂や清水山城一の丸から宗像の沖ノ島が見えることもあります。】
【参考までに、韓国展望所から釜山の景色です。】
※2024年3月までリニューアル工事中です。異国の見える丘展望所や棹崎公園(やまねこセンターの上)からも見えます。

「風が強いと、山に登るのキツくないですか?」と思われそうですが、白嶽や城山(金田城)など、トレッキングにオススメの山は、山頂以外木が茂っていますので、割と風はしのげます。

【白嶽の登山道です。】
【修験者が雨風をしのいだと言われる「行者の岩屋」です。】
【有明山の登山道です。】

ただし、春に移ろうタイミングにかかりますと、靄(もや)、花粉、黄砂、PM2.5と、いきなり視界が悪くなる要素が増えます。しかも、春の嵐が直撃するリスクも高まりますので、要注意です。
余談ですが、「春一番」の語源は、お隣の島、壱岐にあります。

2.食べ物がおいしい

近年は、肉も魚も脂が乗っているものがヨシとされますが、寒くなると魚が脂を蓄える傾向にあるため、味が良くなります。
冬にはこんなにたくさんの味覚が…。

【戻りがつお(ハガツオとヤイトガツオ)です。】
【石焼料理の魚介でも、刺身で出せる鮮度のものが使われます。石からの熱気で温かいです。】
【初冬にはアコヤ貝の貝柱も出回ります。バター焼、炊き込みご飯などに使える万能選手です。】
【貝柱のフライのほか、しいたけやあおさの天ぷらもイイですね。】
【のどぐろも脂がのってきます。】
【あなごもです。しかも、刺身や生の握りでも食べられます。】
【ボリュームがある料理では、さらに素材が引き立ちます。】

ひとつ補足しますと、脂がのっていない魚介はダメか、というと、そうとは限りません。
例えば、日本料理のように、繊細な味付けが求められる場合は、脂が乗っていると、素材が主張しすぎて良くないと判断する料理人の方もいらっしゃいます。
素材がどうこうではなく、素材に適した料理法を見いだすことが大事、ということです。

3.空いているので融通が利く

島外から来るお客さんをご案内する時に神経を使うことのひとつに、島の方にアポイントを取ろうとしますと「ヒマだったら対応するよ~」と言われることです。
例えば、漁師さんで想像すると分かりやすいと思いますが、漁に行ける日にアポが当たってしまったら、せっかくの稼げる時に収入が得られなくなってしまいます。それは漁業だけでなく、農業や林業など、自然と向き合っているお仕事では同様のことが言えますが、冬は気候が厳しいゆえ、他の季節に比べ作業ができない日が増えてくるため、割と対応してもらいやすくなります。対馬は、人と話して魅力が感じられる場所でもありますので、冬に時間を取って来島されるのも良いかもしれません。
ただし、天候は来てみるまで分かりませんので、あしからず。

そのほか、以前探検にも向いているということも書きました。

マニアのみなさんも、冬が打って付けのシーズンのようですので、どしどしいらしてください(^^ )。
弊社でもじっくりご対応できる時期ですので、お気軽にお問い合わせくださいo(^-^)。


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