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#58_【視察】ニッチな博物館_TOTOミュージアム

「TOTOって、どんな会社ですか?」と聞かれたら、十中八九の方が「便器!」と答えるのでは、と思いますが、では、なんで小倉に本社があるのでしょうか?

その理由はすでに知っていたのですが、数日前用事があって博多にいくこととなり、希望していた便で航空券が取れなかったので、アポイントまでの時間つぶしに小倉まで行ってきました。

【TOTOミュージアム】

先ほどの問いの答えですが、原料となる陶石は天草、対馬、朝鮮から、燃料は筑豊炭田から仕入れ、輸出するには門司港がそばにある、ということで、地の利があったからなのだとか。

【東洋陶器草創期の解説】
【本社の正門】

「便器」と捉えてしまうと意識がおよばなそうですが、大元をたどると森村組という貿易商で、現在の「日本ガイシ」や陶磁器の「ノリタケ」、同業のINAX(現LIXIL)も同じルーツなのだそうです。

下水道がない時代から便器を製造している草分け的存在ですから、色々な便器が製造され、それらが展示されています。

【昭和初期の高級便器と初代ウォシュレット】


【日本初の高級便器】
【便器の変遷】
【染付便器】
【富士屋ホテルの衛生陶器】
【迎賓館の衛生器具】
【身体の大きさに合わせたトイレ】

なかには、こんなものまで・・・。

【トイレバイク】

日本のものづくり、恐るべしです(゚_゚;)。
補足しますと、便器だけでなく、バスルームや食器も展示されています。

【コーポレートカラーは白かと思いきや、瑠璃色だそうですf^_^;)】

近年では、社会問題に向き合わないといけないご時世ですので、流す水を減らしても機能する便器や誰でも快適に利用できる空間づくりまでを含めたトイレの開発のほか、水環境や衛生環境の改善を支援する取り組みとして、水生生物の保全活動や、清潔な水を引いて感染症予防につなげる活動なども行われているそうです。

博物館に行ったら、オリジナルグッズが気になりますので、ミュージアムショップにも寄ってみました。

【トイレットペーパーも売っています。】

急に出掛けることになってしまったので、留守を預かっていた弊社の社員にお土産を買ってくることにしました。

【ミニチュア便器です。普通の便器と同じラインで焼いているそうです。】
【使用例です。文鎮としても使えます。】


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