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#99_【まちあるき】ガードパイプをさがしに行ったつもりが…

昨日紹介しました「まちかどガードパイプ図鑑」に感化され、対馬にはどのようなガードパイプがあるか、早速探しに出掛けましたf^_^;)。


厳原のガードパイプいろいろ

普段気にしていないと分からないものですが、惰性で漫然と設置されているわけではなく、景観に合うようあえて低くてシンプルなものが選ばれたり、街の道路事情に合わせて独特なものが設置されていたりと、10年近く暮らしているのに、まったく気付いていなかった発見がありました。

【川端通りはしゃれた感じです。】
【対馬市交流センター前は自己主張控えめです。】
【八幡宮神社の鳥居前は車が通せるよう簡単に外せるようにしてあるのでしょうか(未確認)。】
【電線を地中に埋めるとこんなところにも出現します(トランスボックスガード)。】
【ガードレールとのコラボです。そして、黒い。】
【こんな感じに刺さっています。】
【厳原は路地が狭いので、交差点の角に設置してあるのをよく見掛けます。】
【左は実際にぶつけられたのでしょうか。】
【最初から赤褐色なのかと思いきや、もともと緑色だったのでしょうか。】
【久田のお船江大橋です。】

「境界協会」主宰の小林政能さん

数年前にどこかでお名前を知ってから、対馬は国境の島ということで、興味がある方だったのですが、「まちかどガードパイプ図鑑」で著者の岡元さんと対談をされていました。

素人の私には、最初このおふたりの対談がなんで入っているのかピンときませんでしたが、何を意図されていたのか、お分かりになりますでしょうか。

車で遠出した時に、県境を跨いだ途端、道路の手入れが悪くなり車の揺れがひどくなった、というご経験はありませんか?
同じ道路を走っていると思っていても、自治体が変わると道路の管理者も変わることがありますので、工事の発注基準や時期に違いが生じ、このようなことが起こるのだそうです。

道路に設置するガードパイプも、それを管理する行政によって変わるため、唐突に違うものが出現したら、そこに境界がありそうだ、ということが読み取れます。防護柵のガイドラインに「地域色を出しすぎるな」と書かれている話を紹介しましたが、実はこのような事情とつながっているのかもしれません。
余談ですが、ガードパイプだけでなく、舗装の継ぎ目や境界標などでも境界があると判別できます。
現地で境界を探すのは、遺跡を探し当てるような感じですし、地図で境界をチェックしてからガードパイプを調べに行くのは、発掘調査に行く感じがしますし、いずれにしても楽しそうですね(o゚▽゚)o。

【国道382号線の起点らしき場所です(「ももたろう」さんから撮影)。】
【国道382号線の起点らしき場所です(「早田酒店」さんから撮影)。】

対馬で国境を感じられる看板類

せっかくですから、「国境の島」を感じられる看板類も、ついでにご紹介したいと思います。

【削ると領海の範囲が変わります(゜o゜;;。】
【密航・密漁・密貿易、三密です。】
【「許しません 白い粉、通しません 黒い武器」。厳原港合同庁舎には税関支署があります。】

対馬は一島一市ですので、陸の境界が意外とないことを思い知らされましたが、出入国が絡む看板はなかなか他所でお目にかかれませんので、このあたりを攻めていくと、対馬ならではのモノが見つかるかもしれませんo(^-^)。

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