#114_【偏愛】対馬にもいい境界標あります(^^ )
先日「まちかどガードパイプ図鑑」 という本を紹介しました。
対馬はオタク(今風にいえば 「偏愛さん」?)の聖地ということで、私も趣味がほしいと探してみました。
軍事史跡、灯台、公衆電話といくつか嗜んでおりますが、もう少し対馬らしくて尖ったものがないかと思った矢先、国境の島であることに気づきました。
世の中には、「境界協会」という団体もあるそうですが…。
とりあえず、対馬の観光地や施設を訪問しますと、こんなものが割と目に付くので、調べてみたらどうだろうか、という結論に至りました。
土地や登記に詳しい方ならご存知かと思いますが、そう、境界標です。
日本の要衝である対馬には、国防の拠点や多くの行政機関が作られたからなのでしょう、探しはじめると案外色々なものが出てきます。
そこで、私ビーコンつしま代表佐藤の独断と偏見で、対馬の境界標3選をご紹介します。
第三位:風格を感じさせる雅な書体です
厳原町の西側に久根田舎という地区があるのをご存知でしょうか。
なかなか潔い地名のように感じますが、「浜」と「田舎」の関係は、「浜」が分家で「田舎」が本家のような関係だとか。上対馬の玖須地区も、昔は「田舎玖須」と呼んでいたらしいです。
いきなり話が脱線しましたが、久根田舎には「安徳天皇陵墓参考地」があります。
参考地は、対馬以外にも全国に数ヶ所ありますので、境界標を見つけるまで大した場所と認識していませんでしたが、管理しているのは宮内庁になりますから、写真の境界標は、なんと宮内庁のものになります。
一文字だけなのに、気品や風格が感じられます(^^ )。
第二位:海からの侵略を想定した防衛拠点
文部省(現:文部科学省)の特別史跡など、全国見渡してもそんなにありませんので、どこにあるのか分かった方も多いかと思いますが、金田城跡の登山口に向かう道にあります。
この程度であれば、「宮内庁」を上位にするところだったのですが、金田城が朝鮮から海を渡ってくる外敵を想定して造られたからなのでしょうか、陸路がなく、海からでないと発見できないような場所にもたくさん植えてあります。
金田城の石塁は海からでも楽しめますので、シーカヤックで向かう道中探してみてください(^^ )。
第一位:陸と海の境目!?
いかにも年季の入ったいかつい書体の石柱が2本並んでおりますが、ここは陸軍用地と海軍用地の境目になります。
陸軍の境界標は、砲台跡に行くとよく見掛けますが、海軍はただでさえレアキャラな上に、「陸」と「海」が一緒に並んでいるということで、レア度爆上がりです。
芋崎砲台を抜けて芋埼灯台に向かう道すがらにあったのですが、海軍は何のためにそこを利用していたのかは分かっていません。これから調べますf^_^;)。
3つに絞りきれなかったので番外編
他にも紹介したいものがたくさんあるのですが、油断していると超大作になりそうですので、サクッと紹介していきたいと思います。
境界標ではありませんが…
国境の島ですから、国の境目に関係する場所に行くと、このような看板もあります。
Wanted!
上見坂堡塁でこのような境界標?らしきものを見つけました。
専売公社の境界標は、twitterの力を借りて判明させましたが、こちらはツテのある軍事史跡マニアの力をもってしても、いまだ明らかになっていません。
ご存知の方、いらっしゃいましたらお知恵をいただけると幸いですm(_ _)m。
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