まだ目も首も据わっていないくせに一丁前なことを言いやがって

あの頃の自分に伝えることで、道標となって安心させてやりたい
お前は人間の精神的な成長の段階を着実に歩んでいるということを

「自分がない」「他人の意見に流されてしまう」などと悩み、教室という狭い世界で、三寸先も見えない暗闇の最中にいた自分に、将来の自分から伝えたいことがあるとするならば

それは「今はそれで大丈夫だ」ということかもしれない

あの時代をもがく中で得られた多くの情報を、自らが取捨選択することで、今の自分の意見が生まれたのだから

これから先の未来、一度現像した自分の意見を書き換えつづけていくのは難しく煩わしいと感じるかもしれない

しかしながら、そうやって古い考えに固執した惨めな大人を何人も見てきたのだから

せめてこの情報に溢れる現代で、アンテナを張り続けていたい

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