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丹麦語独習覚書 ①使用している語学アプリ 〜 Drops

 最近、読み書きがメンタル的にしんどいので、かわりにデンマーク語をアプリで学習する時間を増やしています。
 そのなかで発見したこと、おもしろいこと、誰かの役に立ちそうなこと、等をメモしていきます。

 

 今回は、使用しているアプリについて。

 現在使用しているのは、

 ① Drops
 ② Mondly
 ③ Duolingo
 ④ Quizlet

 アプリじゃないけど、
 ⑤ Den Danske Ordbog(これにGoogle翻訳をかけてつかう)

 ⑥大阪大学外国語学部「世界の言語シリーズ⑩デンマーク語」(厚さが電話帳で、中身が頭に入らない……)

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF%E8%AA%9E-%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81Drops8%A8%80%E8%AA%9E%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E6%9 6%B0%E8%B0%B7-%E4%BF%8A%E8%A3%95/dp/4872593340

 

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 ① Drops はどんなアプリか

 Drops は、外国語の単語の習得に特化したアプリ
 日本語 = 外国語の綴り = 外国語の発音
 を結びつけるのではなく、

 イラスト = 外国語の綴り = 外国語の発音

 と、イメージとことばとを直接結びつける、という方法をとっている。
 日本語(母国語)をほとんどつかわず覚えていくのが特徴

 たとえば、「雨」という単語を学ぶときは、「雨」という日本語を表示せず、「雨雲と雨粒」のイラストと「雨」にあたる外国語(デンマーク語なら regn )を表示する。
 イラストの意味を忘れたときは、タップすると、ヒントとして日本語が表示される。

 

 ノリ的には、英単語カルタの絵札を見ながら、フラッシュカード方式で学習する感じ。
 ただし、イラストはモノクロで、デザインもシンプル。イラストというよりむしろ、ピクトグラムにちかい。ゆえに、大人でもあきがこない図柄になっている。

 たとえば、「非常口の表示」や「トイレのマーク」のようなシンプルなイラストが使われている。
 Eテレ「日本語であそぼう」の「絵合わせかるた」の絵がいちばんイメージにちかい。

 出題方式も、4択、○✕、綴り方、ヒアリング、と多様。ただし、発音練習はないらしい。
 クイズ感覚で、大人も子どもも、世代を問わず気軽に単語学習できる。

  

 基本的に非課金でほとんどの機能が使えるが、学びたい言語や、1日の学習時間を増やしたい場合は、課金が必用。

 

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 ② 学習の方法

 「食べ物」や「動物」といったトピックごとに、一問一答をくりかえしときながら学んでいく。解答ごとに、必ずネイティブスピーカーの発音が再生される。音声つきの単語ドリル、と思ってもらえばはなしがはやい。
 さらに、学んだ全単語を一問一答で総復習できる「道場」という機能もある。
 トピックは、日常生活に不可欠なジャンルはもとより、「自然災害」「犯罪」のようなものにもおよんでいる。

 また、動詞については、現在形で、「私は〜する」というような、主語をともなった形で表示されるので、生きた形で覚えられる。だけど、過去形等々については学べないみたいだ。

 たとえば、「歌う」なら、マイクを持って歌っている人のシルエットのイラストと、「Jeg synger (私は歌う)」というデンマーク語が表示される。
 また、「雨が降る」なら、「Det regner (=It rains)」とでてくる。

 名詞の語尾変化についてもフォローされてないらしい。もっと学習がすすむと出てくるのかもしれないけど……。

 デンマーク語は、複数形の作り方に4種類あり、さらに、「the」にあたる冠詞をつかわず、語尾に「en、 et、 ne」をつけたりするので、名詞の活用について学べないのは致命的。
 また、名詞の性別も、共性と中性があるけど、その区別も Drops では学べないみたいだ。

 それと、アプリのレビューのなかには、「学習内容のメインは名詞で、形容詞その他はあまり取り上げられてない」というようなことを指摘しているものもある。よりひろく学ぶためには、他のアプリとの併用が必要なようだ。

 

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 ③ Drops の短所

 短所は、アプリの立ち上がりが遅いこと。

 せっかく学習済み単語リストがあるのに表示がおそく、さらに音声の再生にも時間がかかりすぎ、復習用としては実質的には使えないこと。
 だけど、母国語をたとえば英語に切り替えたら、「このデンマーク語は、英語のどの単語にあたるか」をひと目でチェックできるので、表示されるのを待つのは大変だけど、超便利。

 音声については、音量レベルがまちまちで、学習中に音が突然大きくなったり小さくなったりするのが、ちょっとこまる。

 問題が切り替わるたびに画面がまぶしく光る感じがするのも、目に負担。まさしくフラッシュカード。

 マニアックなところでは、○✕問題では、選択が「○か✕か」でなく、「✓か✕か」になっていて、日本人は慣れてないのでとまどう。

 

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 ④ 学習に要する時間と課金、連続学習ルール

 学習の単位は、5分で1セッション。が、非課金だと、10時間ごとに1セッションしか使えない。実質的には1日に1回、5分しか使えない(うまくやれば、午前と午後で2回使える)。

 もし、複数の外国語を学びたかったり、5分をこえて学習したいなら、課金して使用時間を無制限にする必要がある。

 ただし、何日か連続して学習すると、ボーナスで延長タイムがもらえる。それを別の外国語の学習にあてる事は可能。また、連続学習については、1日だけなら休んでOK(連続記録がとぎれない)、という親切なルールも導入されている。

 だけど、このてんについては、「毎日5分だけしっかり集中する」というコンセプトであると逆手にとって、「Drops は1日1回だけ」とわりきれば、「短時間ですむので他のアプリと併用しやすい」ことが長所ともなる。

 

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 ⑤ Drops での学習がオススメな人は……

 最後に、Drops は、独断と偏見で、こんな人におすすめ。

 難易度でいうと……
 
 ・問題が簡単でシンプル、さらに、学習内容の中心が名詞なので、初心者向け

 学習タイムが1日5分だけ(非課金の場合)なので……
  ・割り切って、短時間で学びたい人
  ・とりあえず、毎日外国語を学習する習慣をつけたい人
  ・サブの学習アプリがほしい人

 イラストのデザインがいいので……
  ・子どもといっしょに外国語を学びたい人
  ・アートやデザインに興味がある人
  ・とくに、ピクトグラムやシンボルマークをいくらでも眺めていられる人
  ・本社がエストニアにあるだけあって、イラストや色彩感が北欧的。だから、北欧の言語を学びたい人にはうってつけ!!

 また、ネイティブの発音に接する機会を増やしたい人にもおすすめ。

 

 なので、自分は、
  ①基本的な語彙を増やす
  ②単語の綴りと発音を結びつける
 ための教材として Drops を使用。
 北欧の雰囲気を感じながらデンマーク語を学べるのも、めっちゃ気に入っている。

 

 ただし、Drops で複数の外国語を学びたい人、学習時間を長く確保したい人は、課金が必用。
 また、文法やより広い語彙については、別のアプリで学ぶ必要がある。

 

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 おまけで。

 Drops は、語彙数はすくないけどアイヌ語が学べるのは貴重。

 

 他のアプリについては、またこんど。

 

 

 

 


 

 

 



いま、病気で家にいるので、長い記事がかけてます。 だけど、収入がありません。お金をもらえると、すこし元気になります。 健康になって仕事を始めたら、収入には困りませんが、ものを書く余裕がなくなるかと思うと、ふくざつな心境です。