元祖強制送還女です。
はい!私元祖強制送還女です!笑
昨年から新聞やニュースで強制送還される記事をちょくちょく目にしますが、
そんな私も約10年前に、ホノルル空港で強制送還されました。
なんでも、ホノルル空港の入管は世界で5本の指に入る程厳しいそうで、現在月に何人かの日本人女性が不法就労を疑われて強制送還されてるんだそう。
私の場合は、完全に身から出たサビで自分が悪いんです!笑
話は遡ること10年前。
2009年にハワイ島のコナでRYT200のティーチャートレーニングを終えてから、年に一回は卒業したアシュラムにトレーニングを受けにハワイを訪れていました。
(年1ハワイだなんて、良い時代だったなぁ)
その時から、旅する度に色んな国で小さい小部屋に連れて行かれたり色々あって、イミグレ(入管)にはかなり慎重になっていたんですが、
何回目かのアメリカ入国、久しぶりのハワイに完全に舞い上がっていた私のガードはゆるゆる。
入管に慣れは禁物です!笑
ホノルル空港で、良い人そうなお兄ちゃんのレーンを選び、
どうしてアメリカに来たの?
と言う質問に、
堂々と、そしてハッキリ、
バリバリに浮かれに浮かれた満面の笑みで、
『 Yoga training !!!』
と、答えてしまいました。
ここはね、もう、完全に
Sight seeing ( 観光 )
なんです!
もうなにがあろうと絶対に。
その瞬間お兄さんの顔色が変わり、
私も、あっやばい。と本能的に感じ取りました。
そこから、
何週間?
どれだけの時間?
と質問攻め。
仕舞いには、例の小さい小部屋に連行。
待合室には、失礼だけど如何にも怪しいおじちゃんが二人。
益々あちゃーとお腹がズキンとなりました。
通されて直ぐに、軽く個室でインタビューがあって、そこからまた待合室へ。
おじちゃんたちは一人また一人とどこかへ消えていき、私だけに。
最初は次のフライトの時間がかなり気になってましたが時間が経つに連れて不安に。
もうトレーニングと言ってしまった一言は消えないので、
すっごい短い、軽い軽ーいトレーニングだよ。
あははっ〜で収めようと無い頭を振り絞ってました。若いって怖い物知らずで本当に素晴らしい。
遂に呼ばれた、その部屋の雰囲気は、完全にアウトモード全開。
席に着くなり、これから尋問を始めるから通訳をつけるかつけないか選んで、と眉間に皺を寄せた職員が二人。
あっ、こりゃあかん。とそこでことの重大さを知りました。
人生、生きてりゃ色んな経験をしますね。
世界にでたら経験も深みを増します。笑
この数時間前のウキウキした気持ちで日本を立つ時からの出来事が走馬灯のように頭を走りました。笑
私は英語を話しますがもちろん通訳を選びました。
通訳は電話対応で、
ちょっとカタコトのおじちゃんが通訳してくれました。
記憶がとても曖昧ですが、なんだかものすごくファンキーな方で、
『もしもしこんにちは〜あんた大変やね〜お疲れさん。』
『もう悪いこと言わん、ここでゴネてもしょうがないからさっさと認めて帰国しない。またビザ取って来れるから〜』
相手が日本語わからないから、インタビューの合間にそんなことを日本語でアドバイスくれました。
今思えば、この人急に通訳対応を任されて忙しかったんかな。笑 多分このことは倫理的にあんまり良くないから言わない方が良いんだろけど時効です時効!
この時に入国出来ないことを悟って、涙ポロリ。
自分のアホさ加減に泣きましたよね。
おじちゃんの言う通りに全てを認めて、書類にサインして、指紋を取られ、パスポート没収されて、
はい、終了。
ちーん。です。
この時の記憶は絶望のあまり曖昧ですが、
泣いてる私に、
「あんたはビザなしには一生アメリカに入れない!これで涙拭きな!」と、自分とあまり歳が変わらないであろう入管のお姉ちゃんにどデカいキッチンペーパーを目の前にドンッと置かれた光景は、
「一生」の、フォエバーエバーエバーエバーの響きと共に記憶にハッキリと残っています。
そこから、手配された飛行機に搭乗。
ちなみに搭乗するまではパスポートも没収。
警察官が常に同行してます。笑
はい、犯罪者です。笑
最後に誰か電話したい人がいるかと聞かれ、きっと私を待っているハワイのアシュラムにコンタクトをとってもらい帰国する旨を伝えてもらいました。
飛行機に搭乗したら、事情を説明されたCAの方がそれはそれはとても親身になってくれて、
おばちゃんCA3人くらいに取り囲まれ、なにがあったか根掘り葉掘り聞かれ、オーノー、オーマイ〜と恰好のネタにされました。笑
でも、そのおばちゃんたちが全く私を責めずにめちゃくちゃ同情してくれて、そんなことで強制送還するなんて信じられない!とアメリカの対応にめっちゃ怒ってくれて。
その優しさにどん底の私はとても救われました。
日本の領土に入り、やっとパスポート返却。
家に帰ってきてから、現実と悔しさで一晩泣き暮れたのを覚えています。
仕事も何日か休みを取ってあったので、切り替え翌日から遠くにいる友達に会いに行ったり、東京に遊びに行ったりと日本を旅しました。
友達に話す過程でようやくネタになり、今はこの経験しておいて良かったな〜と心から思います。
出来たらしたくないけど、他の人と被らない経験になってますから最高のネタです!笑
ちなみに、私の何が悪かったかと言うと、厳密言うとヨガトレーニングだったら、M1の学生ビザを取って入国しろ、と言うのが向こうの言い分です。
ほんの何日かのトレーニングだったのでそこまで厳しくなくてもな〜と思いますが、、、
やはり国を跨ぐとはこう言うことですね!
今はどうかわかりませんがNYやLAの空港はYoga trainingと答えても入国出来てる方がたくさんいます。なので運も大きな要素です!
そこからビザ申請がめんどくさくてアメリカには一度も行っていません。笑
アメリカの寛大さと厳しさを見に沁みて経験しました。
それからは、どこの国に行くにしろ、入管を通る度にものすごく緊張しています。笑
ノリで生きていた私にものすごい経験をくれました。人生なんでも学びと経験です。
もしかしたら、その経験をしていなければもっと悪いことが嫌なタイミングで起こっていたかもしれません。
国を行き来することという大きさを身をもって知りました。
そんなことを思い出した今日この頃です。
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