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映画のポスターのど真ん中になってやる

時々、頭の中を五歳児と同じくらいの思考にして外に出る時がある。前髪も周りから見られている顔も何も気にせず、生活の必需品となるコンタクトも眼鏡も外して何も見えないぼやけたまま思いっきり外へ飛び出すことがある___


今の世界は見え過ぎている気がする。なんでもはっきりしたがりなんでも一言でまとめたがりのこの世の中。宇宙だって、憧れのあの人だって、分からないことだらけだから楽しい。分からないことだらけだからこそ輝いて見える。今きっとこの世界が輝いて見えていたって、なんでもはっきり分かったらきっと少し霞んで見えてしまう。だから私は時々ぼやけた視界の中外へ飛び出す。少し悲しくなったり寂しくなる頃はわざと明るい曲を耳に忍び込ませてあの頃の楽しさのまま外へ飛び出すのだ


___人は時々狂った方が良い。狂ってしまえば良い。忘れかけていたあの何でも面白く見えた頃を思い出してしまえばいい。なんで笑っているのと言われてしまえば人生こっちのもの。狂ってしまえばいい。狂おしいほど人生が楽しくなってしまえばいい。そうすればこの物語を観たあとに"何となくあの人が印象に残った"と見た人達の間で話題になる"あの人"は貴方になる。映画のポスターのど真ん中に載ってしまえ。恋人とか結婚とか年収とかそんな時と場合によって変わってしまう基準なんかにどうか惑わされないで。貴方の心の中で「今なら私映画のポスターに載っちゃうかも」そんな気持ちが少しでも心の中に出たら貴方は人生の勝ち組よ。

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