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精神保健福祉士の「価値」って何なのか

入職して半年が経過しました。
スーパー救急の病棟担当になり、3ヶ月以内での入院期間で退院率・業務の効率生産性を求められる日々を送っています。

医療機関のソーシャルワーカーとして「アセスメント」を一番の意識として置いています。
入院に至るまでの経緯や入院前の生活状況を確認しながら自分なりのプランを立てる事が求められると感じています。

「なぜ、入院に至ってしまったのか。」
「どの様な生活を過ごしていたのか。」
「どんな事が課題で何がクリア出来たら退院し、限りなく元の生活に戻れる事が出来るのか。」
「なぜ? どうして?」と一緒に振り返りながらプランを立てて行きます。

ですが、実際は業務に追われる日々でソーシャルワーカーとして「価値」「理念」を疎かにしてしまいそうになる時があります。

本人・家族・医師・看護師・地域の関係機関の間に入り調整を行うが精神的に疲弊する時もあります。
私のブログを通して綺麗事を並べるつもりは、一切なく医療機関の実態をお伝えできる範囲で伝えて行きたいなと思っています。

退院先の問題

Aさん(44歳)は、独居で生活をしていました。ですが、統合失調症の陽性症状から「大声や隣人の玄関を叩く」など行為があり、自宅の強制退去を命令されました。大家や近隣住民からすると生活に支障が出てしまうので退去される方が良いと思うのは当然の事なのですが、「精神障害がある」があると分かるとその思いは加速し、学校で学んだ「ソーシャルインクルージョン」の言葉を思い出します。

https://g.co/kgs/5zCv9M

ウィキペディア引用

「〇〇さんが居なくなってみんな安心して生活出来る様になったからうれしいわ」
と話を受けた時は、ソーシャルワーカーとして憤りを感じました。
精神障害があると言うだけで地域から排除しようと流れが自然にあるのが現実だと言う事。

この現実をどの様に変えていくのかがソーシャルワーカーの役割であり、その為には地域を「アセスメント」する必要があると考える。

「どの様な地域なのか(人口・年齢層・社会資源の有無)」
「地域が抱えている課題」

医療機関のワーカーが全てを解決出来ないが、人と環境の接合面に働きかけることを生業とする事は、どこの分野で勤めても同じであるので次回以降も自分なりのプランや業務上での疑問点や気になる事を発信して行きたいと思います。


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