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くっすん大黒

おすすめされた作家、町田康さんの「くっすん大黒」読みました。

前回お勧めされた村上龍さんも中々強烈な文章を書かれる作家さんだが、町田康さんもまた別のベクトルを持った独特な文章を書かれる方だった。一体僕のイメージはどんな感じなんだろうか。まあ好きな文体でしたけれども。

内容は、「ぐうたらな主人公が、同じく、ぐうたらな友人と共にちょっと働いてお金を稼ぐ。その道中」と文章にしたらこのぐらいなんだが、その道中が面白かった。小説を読む際に、物語を導く情景描写があると思うのだが、その視点、文章の書き方が終始主人公の視点で書かれており、第三者の視点(神の視点とでも言えばいいんですかね?)のようなものを感じなかった。そのため、小説を読んでから終わるまでずっと主人公の少し後ろ、バイオ4のレオン操作みたいな感じで共に歩いているような感覚があった。

あと文章に不思議な勢いを感じた。文章自体段落が少なかった気がするのでそう感じたのもあると思うが、何より話のテンポが非常にいい。90ページぐらいなのだが、場面が5,6回は変わる。恐らく多い。なのに違和感を感じないのは町田康さんの独特な文章が引き付ける魅力なのではないかと思う。

確か映画化している別の作品もあったと思う(パンク侍~)のでそれもどっかのタイミングで観てみたい。amazonプライムとかにないかな。

次は椎名誠さんのやつ読もうかと思います。電子書籍買います。

他にもおススメあればどうぞ。noteコメントでも是非!

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