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BranCo! 4年連続出場者に、学生スタッフが聞いてきた!【BranCo!2021オリジナルインタビュー】
こんにちは。
学生スタッフの大橋です。(今回は内山ではありません!笑)
今回は、4年連続でBranCo!に出場した早稲田大学4年(当時)の佐藤さんにインタビューをしてきました。さっそく、その様子をお届けしていきます!
(このインタビューは、BranCo! 2次予選前に行ったものです。)
4年間の原動力は「楽しい」と「優勝したい」
大橋:
本日はお時間いただきありがとうございます!今回は、4年連続でBranCo!に出場している、チーム「ワコノフスキ」の佐藤さんに、BranCo!にまつわるアレコレを聞いていこうと思います。よろしくお願いします!
佐藤:
よろしくお願いします!
大橋:
はじめに、数あるビジネスコンテストの中でなぜBranCo!に出場しようと思ったのか、教えてください!
佐藤:
そもそも、BranCo!は一般的な学生向けのビジネスコンテストとは大きく違うと思っていて。
一般的なビジネスコンテストは、具体的なテーマを、ビジネスという視点で考えていくものですよね。一方BranCo!は、抽象度の高いテーマ(2021は「普通」)を、ブランドデザインという視点で考えていくものです。そのため、BranCo!では、「そもそも『普通』とはなんだっけ?」というような、本質的な問いと向き合うことになります。
普段なんとなく使っていた概念について、様々な角度からじっくり考えることができ、また単なる社会人の先取りとは違うスキルを身につけられる、というのはBranCo!ならではの特長だと思いました。
大橋:
なるほど、テーマと視点の違いが決め手だったんですね!
では、1年生という早い時期に出場を決めたのはどうしてですか?
佐藤:
大学1年生のときには、せっかく上京したし、とにかく見つけたことや誘われたことは全部やってみよう!と心がけていました。
大学4年生になった今考えると、このなんでもやってみる時期を作ったことで、自分の向き不向きがわかり良かったなと思います。
大橋:
素晴らしい姿勢ですね…!
ただ、そのアグレッシブな姿勢で臨まれつつも、なかなか決勝に進めず(2018・2019は1次予選敗退、2020は2次予選敗退)、悔しい年が続いたかと思います。それでも諦めずに出場し続けようと思えたパッションは、どこから来たものだったのですか?
佐藤:
まずは、単純にBranCo!がとても楽しかったから。そして、チームとして優勝してみたいと思えたからでしょうか。
3回目の出場となった昨年度は、1点未満の差で決勝に出られなくて。その結果が出た瞬間に、隣のメンバーと「次のチーム編成どうする?」と話し始めていました。(笑)
大橋:
敗退が決まった瞬間に来年のチーム編成を考えているとは…すごいですね!(笑)
そんな佐藤さんが、4年間出場し続ける中で成長したなと感じることはありましたか?
佐藤:
毎回違う学びがあります。
たとえば2回目の出場時は、アウトプットがテーマから大きくずれてしまったことで敗退してしまいました。その経験から、それ以降の出場ではテーマの本質に強くこだわることができたと思います。
大橋:
抽象度の高いテーマだからこそ、インプットを重ねるうちに少しずつずれていってしまう、というのはBranCo!あるあるですよね。
佐藤:
そうですね。
また、毎回違うチームで出場しているので、各メンバーのモチベーションやゴール設定の違い、そしてそれへの対処法についてなど、チームワークの面でも学びは多かったです。
大橋:
チームワーク、難しいですよね。
佐藤:
そうなんです。
なので、4回目の出場となった今年は、この学びを踏まえて、チーム編成もこれまで以上に工夫しました。
具体的には、様々なバックグラウンドを持つ人たちと組むことを意識しました。特に私が女子の文系学部生なので、男子の理系院生の子や、芸大に通う子にも声をかけました。
大橋:
なるほど!たしかに、多様なスキルやバックグラウンドを持った人が集まると、自分だけではたどり着けなかったアウトプットまで発見できたりしますよね。
佐藤:
本当にそうですね。
ほぼ全てがオンライン化したBranCo!で見えたこと
大橋:
さて、今年の大会は、BranCo!立ち上げ以来初のオンライン開催となりました。これは佐藤さんにとっても初めての経験になったかと思います。
今回、オンラインだからこそ上手くできたところ、逆にオンラインだと難しかったところなどありましたか?
佐藤:
上手くいったこととしては、大きく2つあります。
1つ目は、メンバーを全国から募集できたことです。今回は奈良に住む芸大生の子もチームに入ってくれました。これはオンライン開催ならではかもしれません。
2つ目は、新しいツールを活用し、チームで集まれないときにも、個人で作業を進められたことです。個人の作業を同時にスライドに反映させるツールなどは、非常に便利でした。
一方、初期のブレストの部分では難しさを感じました。1回だけ夏にメンバー全員で企画合宿をしたのですが、オンラインでやっていたときよりも圧倒的に多い量のアイデアが1日で出て驚きました。
新しいアイデアを出したり、アウトプットの最後の詰めの部分を行うのはオフラインの方がやりやすく、形にしていく部分ではオンラインが便利だったように感じます。
大橋:
発散はオフライン、収束はオンラインが適しているのでは?という気づきがあったのですね。
続いて、企画の作り方についても聞いていきたいと思います。対面での企画がしづらい中、どのような方法で話し合いを進めましたか?また、それに伴ってどのような苦労がありましたか?
佐藤:
BranCo!で学ぶ「リボン思考」のフレームに沿ってお話していきますね。
まず私はインプットが一番苦手なのですが、今年はオンラインツールの「miro」を使い、効率的に進めることができました。コツとしては、どんな些細なことやくだらないことでもとりあえず書き出してみることです!
続いて、コンセプトはとにかく一言で言えるように。言いたいことがたくさんあっても、なるべく削ぎ落とすことを意識しました。
着地となるアウトプットは、個人的には一番得意な分野です。考えたモノが世の中に出たとき、自分たちはお金を払ってでも使いたいか?という部分は最後まで大切にしました。
大橋:
そうなんですね。よかったら、オンラインツールでどんなワークをしていたか見せてください!
佐藤:
こんな感じです!議論の中で論理が破綻してしまったときにも、簡単に整理し直すことができるのでとても役立ちました。メンバーの住んでいる地域もそれぞれ違ったので、こうしたツールがあって良かったです。
▲ワコノフスキがインプットを整理する際に使用した付箋アプリ(一部分を拡大)
大橋:
素晴らしい…。
考えていたことをとりあえず残しておくことで、あとから繋がってくることもありますよね!
佐藤:
そうですね。繋がるまで諦めずに考え続けることが大切だと思います。
4年出場したからこそ得た学びと秘訣
大橋:
4年間出場されたということは、それだけ社員から人一倍のフィードバックを受けてきたと思います。何か印象に残っているフィードバックはありますか?
佐藤:
昨年度、2次予選が終わったあと、「一見論理が通ってるように見えるけど、実は少し抜けている。『伝えたいこと』という水をプレゼンの始めに手ですくって、それを最後までどれだけこぼさないでいられるかが大切」というアドバイスを社員さんにいただきました。それがとても印象に残っています。
大橋:
とてもわかりやすい表現ですね!
あと、個人的な気づきで構わないのですが、「この気づきは4年連続でBranCo!に出場したからこそだな」と思う気づきはありますか?
佐藤:
そうですね…高校生のときには漠然と「自分は考えることが得意なのかな」とだけ感じていたのですが、BranCo!に出場し続けたおかげで、ただ単に考えるというのではなく、ギリギリまで考え続けることを「諦めない」ところに自分の価値があるのだなと気づきました。BranCo!に出続けたことも「考え続けることを諦めない」エピソードの1つだと思いますし。
そのため、進路選びの際にも、考え続けることが価値になる仕事を選ぼうと意識することができました。
大橋:
BranCo!がきっかけでキャリアに関しての考えも明確になったんですね!ちなみに、将来的にはどんな仕事をしてみたいですか?
佐藤:
最終的には、地元の長崎を盛り上げられるブランドを作ってみたいですね!
来年出場を考えている方へアドバイス
大橋:
最後に、佐藤さんにとってBranCo!とはなんですか?
佐藤:
難しいですね。(笑)
毎年出ていたから、大学時代の秋冬の風物詩で…かつ毎回自分の成長を感じられるから…「通知表」ですかね。
個人的には、BranCo!に出てみて悪いことは1つもなかったと感じています。どんなにひどいアイデアしか浮かばなくても、学びがないことはないので。
そして、もし出られるならなるべく早く出ることをおすすめします!(笑)何も知らないからこそ、手探りで色々学ぶことができますよ。私も1年生のときは何もわからない状態でとりあえずエントリーしたので、プレゼンやブランディングについてはエントリー後に本で学びながら取り組みました。
出場を迷っている方には、ぜひこの楽しさを肌で感じてほしいなと思います!そして、私のようなBranCo!中毒の方が増えると嬉しいです。(笑)
大橋:
佐藤さんのBranCo!にかけてきた思いや学びを知ることができ、とても勉強になりました!
貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!
[編集後記]
最後まで読んでくださった方々、本当にありがとうございました!
インタビュー後に行われた2次予選・決勝戦の結果、ワコノフスキは見事、全278チーム中3位となりました!
今回のインタビュー記事をきっかけに、BranCo!に挑戦する方が増えると、大変嬉しく思います!
またBranCo!でお会いすることを楽しみにしています^―^!
〜プロフィール〜
佐藤 杏子
長崎県出身の早稲田大学法学部4年生。
大学ではさまざまなビジネスコンテストへの出場や、映画制作などに取り組んだ。
来年度から外資系コンサルティングファームに勤務予定。
将来の目標は、地元長崎の地方創生事業に関わること。
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