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N4書房の日記まとめ 2020-2022

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noteで公開している日記のまとめです。 2020年9月から2022年12月まで。
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03号編集日記 1012-1018

11月に文学フリマ東京で販売予定の「ベレー帽とカメラと引用」03号の製作・編集・進行具合などをメモした日記です。毎週日曜日に更新する予定です。 ↓ 1012 大宅壮一文庫の検索で「小沢健二」はヒットする。「コーネリアス」「渋谷系」などがないのは不思議だが、小沢健二は説明書きまであって、「オリーブ」の連載はすべて閲覧、複写可能と親切に書いてくれている。 「索引化はされていませんが、3年間連載をしていた『Olive』は当館にすべて所蔵がありますので、閲覧・複写が可能です。

03号編集日記 1102-1108

11月22日に文学フリマ東京(入場無料)にて販売予定の「ベレー帽とカメラと引用」03号の製作・編集・進行具合などをメモした日記です。 ↓ 1102 文フリ東京のブース番号が【ツ-16】に決まった。ツイッターで告知をする出店者が増えている。見ていると「三冊しか持って行かない」という人もいる。 メジャーなレコード会社からリリースしているミュージシャンですら、自分のサイトやブログで曲目解説を書いている時代だというのに、それに比べるとzineはどうか?  宣伝は下手だし消

03号販売日記 1122-1128

1122 「レターパックライト」を使えば、01.02号セットでも03号のみでも同じ封筒に入れるだけで済むと気が付いた。今までは細かく計算して普通の封筒に切手を貼っていたが、これなら手間がかからずほぼ一律に対応できる。3冊セットでも多分同じ。 1123 昨日は文学フリマ東京の開催日だった。 朝9時頃に家を出て、文フリが始まったのが正午。消毒の徹底や、一時的に入場制限タイムが入るなど、感染対策がかなり行われていた。駅が混雑しそうなので終了時間の少し前に退出して、数時

04号への橋渡し日記 1129-1205

1129 日記をまとめるとしたら【解説】をその日ごとにつけた方がいいかもしれない。そういう形式でなら、無理なく興味を持ってもらいながら通して読んでもらえそうなイメージがわく。 CDを売るために整理と選別をしていて、コーネリアスの「Raise Your Hand Together」と久しぶりの再会。これが出た時は「ジャミロクワイっぽいな」という印象を受けたものだが、今となってはジャミロクワイを知らない大学生や高校生がほとんどではないだろうか。 CDを入れている押し入

04号への橋渡し日記 1206-1212

1206 03号に協力してくれた方々へのお礼として前々から約束していた、貴重な音源をCDに移行する作業をする。上手くできない部分も残るが、これ以上は巧みにできそうもないので仕方がない。 他にも秘蔵音源が少しあるので、ラジカセで久々に聴いているうちに「***********」のひとつ前の段階の歌詞を見つけた。 1207 秘蔵音源と言っても、かなりの曲はすでに出回っているので、これらの解説やガイドが必要になるかもしれない。少なくとも「公式音源ではないので、存在にすら

04号への橋渡し日記 1213-1219

1213 ミュージシャンを「魅力的な異性」「理想的な異性」と見るか、「音楽家」と見るか。この隔たりは大きいが、視線の質がそもそも違うので、かえって意識されにくい。 たとえば矢野顕子の熱烈なファンでもないのに「愛がなくちゃね。」を、かつてテープで何度も何度も聴いた。その音が身に染みて残っている。それでも矢野顕子という存在を、異性としては一度も見ていない。異人か超人か、ほぼ非現実的な存在なので性的な何かを感じろと言われても無理なほどだ。 しかし坂本龍一や高橋幸宏を魅力的な異

04号への橋渡し日記 1220-1226

1220 04号のためのインタビューのメモ書きを原稿にする作業を行う。この原稿はいくら長くなっても、いくら詳しくなっても面白いと思うので、第二稿で30%、さらに書き足して第三稿でまた30%くらい分量を増やしたい。 ツイッターで「ベレー帽とカメラと引用」の感想を書いてくれた方がいて、明らかにこのツイートのおかげで十数冊売れた。もはや03号は残り数冊のみ。 1221 「ミュージック・マガジン」の巻頭のインタビューに大森靖子とkiki vivi lily を発見する。

2021年への橋渡し日記 1227-0102

1227 やっと長いインタビューをまとめることができた。 とりあえず第一稿なので、今後さらに書き足していただく箇所もあり、充実させつつ削るようになるかもしれない。 将来おそらく誰かによって書かれる誰かの評伝が正史だとするなら「外伝」のようなものだと感じる。 1228 年末ムード漂う中、04号に原稿を書いてくれる方とのメールのやり取りが進む。期待が高まる。 「細野晴臣と彼らの時代」を買った。 1229 講談社選書メチエ「自由意志の向こう側

03号と04号の間をフラフラ日記  0103-0109

0103 「ベレー帽とカメラと引用」04号は、まだ本格的な製作に入っていないようないるような、少し取り掛かりつつ「考え中」でもあって曖昧な状態のままフラフラしている。 並行して03号の再版も考えている。誤字脱字の訂正に加えて、表紙のデザインを一新するつもりなので「新装版」と言うべきか。 ユニクロで靴下を買ったら、レジの横に置くだけで値段が出てきた。もうバーコードを読みすらしない時代になっているのだった。 0104 長めの原稿の方からメールで初

04号から05号まで日記 0501-0516

0501 印刷所が休みなので、こちらにも連絡が来ない。はっきりとした日がわからないので予告を出せない。 ツイッターに「Issue 04, coming soon!!」と書く。 A5サイズの総集編を作りたいなあとあらためて思う。 過去の記事に書き足して、しかも中学生に読めるくらい平易な文章に書き直したい。 内容の整理・改良・増補は勿論だが「ひとまわり小さいサイズの分厚い本にしたい!」「物として存在させたい!!」という欲望がそれを上回っている。 05

04号から05号まで日記 0530-0605

0530 今夜の「music is music」は最後に「ベレー帽とカメラと引用」の告知をしていただいた(来週かと思っていたら今週だった)。お陰様で04号は残りあと一冊、03号もあと数冊で在庫がなくなる。 0531 とうとう04号は完売した。 「オーイェー!やったぜ自分!そして、関係者一同と読者に有難う!」という達成感はなくて、すごろくでいう「ふりだしに戻る」のマスから元に戻ったような感じ。これから新装版の04号→01号→02号と作り直す。 本の在庫が手許にた

04号から05号まで日記 0606-0612

0606 今日は「カメラ・トーク」発売から31周年の記念すべき日だった。あれほど夢中で一枚のアルバムを聴き続けた経験は後にも先にもこの一枚だけ。しかも後々、多くの人とこのアルバムをめぐって知り合い、さらに話したり書いたり本を作ったりで、それが現在まで続いているとは。 11月の文学フリマ東京に出店することになった。それならこうしよう、ああしようと考えが浮かぶ。 0607 昨日は「カメラ・トーク」31周年だというのに「music is music」の美島さんコ

N4書房の販売日記 0704-0710

0704 「エヌヨンしょぼう」と読んでもらいたいのだが「エヌフォーしょぼう」と読んでいた人がいると知った。これは読み方を添えて書くべきだったと反省する。 0705 30年前の「宝島」はFGの表紙+インタビュー+ラジオ番組のプレイリスト+広告+ディスクレビュー(小野島大+瀧見憲司)という布陣。「カメラ・トーク」の時も、音楽専門誌よりよほど力が入っていた。 0706 DVDで「竜馬暗殺」を観た。洋画も邦画もシナリオ理論に基づいたような筋が多いので、急にそうでない、本物の

N4書房日記 0711-0717

0711 昨晩は夜10時から「ヘッド博士」を同時に聴きながらコメントする催しがツイッター上で行われた。 もし実際に集まってみんなで聴くとしたら、途中でコメントを話し合ったりはしにくい。Zoomで知らない人の顔を数十人ほど見ながら聴いたり書いたり読んだりも、おそらくしにくい。つまり、ほどほどに分断されつつ一体化しており、参加も離脱も手間がかからない理想的な形になっている。 自分で感想を書いていて、このアルバムの「先」の見えなさ加減を久々に思い出した(「グルーヴ・チューブ」