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ストリートファイターとの再会 | #6 インスピ初級大会優勝への道のり テニスブログ

今回はしばらく熱中する趣味がなくなった後に、ストリートファイターVに熱中した話を書いていきたいと思います。


ゴルフをやめました

あることをきっかけにゴルフをやめました。
理由は人間関係です。勝負事を仕掛けてきたのにスコアをごまかす人がいて
そういう人と今後もプレーをしなければいけないのかと思うと、ゴルフは楽しめないなぁと思い、やめることにしました。
お金をそれほどもっているわけでもないので、ラウンドは多くても月1回ほどしか回れていませんでした。まぁお金の問題より定期的にラウンドできる友人が作れてなかったことの方が大きいですね。
普段は練習場に一人で行き、大体打ち放題で300~500球くらいは打っていました。

ビデオ撮影をして、自分のスイングをみてスイング作りをして、楽しい部分もあったのですが、なぜか練習中の私は自分に厳しくて、上手く打てないと、ストレスを感じていました。
何か修行僧のような感じで、スイング作りに励んでいました。
一人で練習しているのもあり、練習は楽しくも苦しくもありました。
そんなこともあり、もうやめてしまおうと、大学時代から励んでいたゴルフを完全にやめてしまいました。

ストリートファイターとの再会

中学生くらいにストリートファイターⅡに夢中になっていた時期がありました。ゲーセンに行って知らない人と対戦して、時には何連勝かすることもありました。
昔のゲーセンは不良のたまり場だったりすることもあり、怖い所でもありました。不良に絡まれてお金とられたり、怒られて正座させられた時もありました。それでも1週間くらい間をおいてまたゲーセンに行ってスト2の対戦を楽しんでいました。
私は目の当たりにしたことはないですが、灰皿ソニックといって、負けると悔しくてガイルのソニックブームのように灰皿を投げてくる不良もいたらしいです。。。

灰皿ソニック

スーパーファミコンでストリートファイターⅡ(スト2)がでたときは、もうそれはそれは嬉しくて、手にタコができるくらい遊びました。
ストリートファイターⅡ´まではやったのですが、その後はやらなくなりました。

ある時に「ダラケ」というスカパーの番組がYoutubeで見れたのですが、そこで「ストリートファイターV」が出ていることを知りました。
この「ダラケ」という番組、地上波ではないのでやりたい放題な部分があり、かなり面白い番組でした。
そこで紹介された「ストリートファイターV」を見て、久々に格ゲーがやりたいなぁという気持ちになりました。
すぐにPS4とアーケードコントローラーを買い、ストリートファイターV(スト5)を始めました。

昔にスト2をやった経験があるから、まぁ対戦でも勝てるだろうと思っていたのですが、なかなか勝つことができませんでした。
1週間ほど経ち、キャラの技をすべて体にしみ込むと、少しずつ勝てるようになりました。
スト2の時にはやっていなかったコンボ練習や、技のフレーム数を覚えるなど、いろいろ取り組んでいくうちに、ランクは少しずつ上がっていきました。

EVOとE-Sports

ある時にスト5の大会をやっているのを見かけましというた。
それがEVOという年に1回ラスベガスで行われる、格ゲーのワールドカップみたいなものでした。
そこで日本人の実況、解説があり、それを聞いていると面白かったのですが、それを聞いていくうちにゲームの奥深さを知ることができました。
そこまで考えたり、予測したり、布石を打ったり、これってスポーツじゃん!!って思うようになりました。
いわゆるE-Sportsってやつですね。
そう考えるようになり、スト5への熱中度はあがりました。

毎日家に帰ったら、ポチっとPS4の電源を付け、すぐにスト5をやっていました。
ある時にスト5の対戦会をやっている集まりがあることを知りました。そこにはプロゲーマーも時々来ていました。
その対戦会に行くようになり、とても上手な人とも対戦するようになりました。
あれ?もしかしてこの人?かの有名な○○さん?みたいな人とも対戦しました。
そんな格ゲー会では有名な人とも対戦したりと、スト5への熱中度は上がるばかりでした。

ベトナムでのスト5

ベトナムではゴルフのお誘いがたくさんあるのですが、ゴルフを絶対しないと、お誘いを全部断りました。
理由はやるならちゃんとスポーツとしてやりたいからです。
ベトナムではスポーツとしてやるには、環境が厳しそうだと思いました。

ある時にFacebookでベトナム人の格ゲーの集まりがあり、近い日にスト5のプライベート大会があることを知りました。
ちょうど大会のレベル感も良かったので「よし参加してみっか」参加してみました。
その大会に参加し、見事優勝することができました。

それをきっかけに、そのコミュニティと仲良くさせてもらうことができ、毎週集りに参加させてもらって、スト5に熱中していました。
夜になるとオンラインで対戦しようと!と声がかかり、オンラインでも交流して対戦をしていました。
このコミュニティは、年1回カプコンの公式のスト5大会を開催していました。
もちろん参加しました。日本人のプロゲーマーも多く参加し、私はベトナムの案内をすることで食事も一緒にさせてもらえました。

これをきっかけに私は 東南アジアでのカプコンの大会に、旅行と合わせて参加するようにしました。
オンラインで戦っていた人と大会で生で会うのも楽しみでした。
相手の名前を見て「俺のこと知ってる?」と話しかけると、「もちろん知ってるよ、何度も対戦してるよね!」というよな感じで、今までオンライン上で、対戦を通した会話から本当の生の会話になることは何か不思議な喜びでした。

何度か東南アジアでの大会に参加した時に、TOKIDOさんに名前覚えてもらったことがありました。その時にプロとの距離が近いE-Sportsっていいなぁと思いました。
野球やサッカーでプロ選手と話せることなんてなかなかないですよね。E-Sportsでは話すことも対戦することも普通にできます。

またE-Sportsのいいところは、身体的な能力の差は普通のスポーツより比較的少ないので、プロの選手とちゃんとした勝負ができるということです。
例えばC・ロナウドとか、メッシと一緒にサッカーすることを想像してみてください。
技術はともかくフィジカルの差がありすぎて、あまりにも違う次元でおそらく何もまともなプレーさせてもらえないですよね。
でもE-Sportsではフィジカルの差は少ないので、いい勝負ができたり、ワンチャン勝つことができたりします。
これはE-Sportsならではの良さだと思っています。

私はプロの人に練習相手をして欲しいと言われるくらいに上手くなりたかったのですが、そこまではいけませんでした。
一度東南アジアのカプコンのオンライン大会でベスト16まで行ったのは、よき思い出です。

相手と共に成長する

ある時に有名なプロゲーマーとオフラインで対戦したことがあるのですが、私のことをじっと見ていて、蛇ににらまれた蛙のような気分でした。
上手い人ってコントローラーや、自分のキャラは見てないんですね、ひたすら相手と相手のキャラを見て、相手の行動を読みます。
格ゲーは相手の行動を読むことが一番重要です。
自分のプレーを押し付けてくるだけのオラオラ系の人もいますが、そういう人はどこかで成長が止まります。
相手の動きを読み、こちらが先回りし、こちらの行動で、相手の動きを制限する。こういったところはテニスでも同じですね。

相手とプレーで会話する、独りよがりではない、だから格ゲーもテニスも楽しいんです。

ソースは自分

Fighting game is something ,,, so great.

プロゲーマーのTOKIDOさんがEVO2017でその当時あまりの反応の速さで、最強で格ゲー星人ともターミネーターとも呼ばれていて、優勝の大本命だったPUNK選手を下し優勝した時のインタビューを乗せておきます。
インタビュアーのストリートファイターと日本とTOKIDO選手へのリスペクトが感じられ、良い言葉を引き出していて、とても良いインタビューです。
英語を雑に翻訳している部分がありますのでお許しを、、

インタビュア:ここにEVO2017年のストリートファイターVのチャンピョン、TOKIDOです。みんな拍手してください。
ルーザーズから6試合に勝って、PUNKに勝って優勝した。
おめでとう、今どんな気分だい?

TOKIDO:みんな、私の顔を見たらわかるでしょ!今、とてもハッピーだよ

インタビュア:EVO2013のスト4では2位だったね。2位から優勝までの過程で、いったいどんなトレーニングをしたんだい?

TOKIDO:その当時はトレーニングモードで練習をいっぱいしていた。でもそれは上手く機能しなかった。
相手が何を考えているかを読んで、相手をコントロールしなければいけない、それこそが格闘ゲームの面白いところなんです。
だから相手をコントロールする練習をいっぱいしました。

インタビュア:PUNKは基本的に相手全員をコントロールしていた。どうやったらPUNKをコントロールできたんですか?

TOKIDO:それは、友人がいたからです。その友人とはかなり昔に出会い、長い時間一緒に練習してきた、その友人がPUNKと同じかりんのキャラクターを使っていたのです。

インタビュア:それは秘密の練習相手ですか?

TOKIDO:いいえ秘密ではないです。I have MAGO.
(補足:MAGOさんは有名な格闘プロゲーマーでこの当時絶不調で叩かれたり、いじられたりすることが多かったこともあり、その友人をたたえる有名な一言になった。)

インタビュア:おーMAGOさん!MAGOはどこにいるんだい。
おめでとう、何か言いたいことがあればどうそ。

TOKIDO:一つだけ言いたいことがあります。
Fighting game is something,,, so great.
(格ゲーってなんか、、、最高だよねぇ)


インタビュア:英語でなくてもいい、気にしなくていい、日本語でいいから、日本にいる人達に言いたいことを伝えてほしい。

TOKIDO:えっーと、応援してくれたファンの皆さんも勿論、やっぱり僕と対戦してくれて、本当にお互いがお互いを倒すべく、お互いが自分を上達させるべく、対戦してくれた人達に本当にありがとうと言いたいです。
ありがとうございましたー!

インタビュアー:おめでとう。あなたのハードワークを知っているよ。驚くべきパフォーマンスだった。皆さんTOKIDO選手に大きな拍手を!!

観客:TOKIDO!!TOKIDO!!TOKIDO!!TOKIDO!!TOKIDO!!

TOKIDO
豪鬼ポーズのTOKIDO選手

プレーの中で相手と会話し、読み合い、コントロールし合い、相手と一緒に成長する。
これが対戦の楽しみであり、このことは対戦形式のものであればスポーツであれ、E-Sportsであれとても重要なことだと思います。

今でも一緒にテニスをしてくれたり、刺激を与えてくれる仲間やコーチにとても感謝しています。
スト5で私はとてもとても重要なことを学びました。

ソースは自分

何かに夢中になること

私は受験勉強、ゴルフに続き、ストリートファイターVと新しい夢中になることを手に入れました。
それは本当に純粋に楽しくて、夢中になりました。
でも周りの人達を見ると、無趣味の人もいたりします。そういった人を非難するわけではないのですが、大人になると本当に楽しい事ってなかなか見つけられないものだと思うようになりました。
自分は幸いにも定期的にそれが訪れ、夢中になり心から楽しむことができています。
不器用なのでそれ以外のことは手につかなくなるのですが、一つのことに集中するのが私の良い所です。

またストリートファイターのようなゲームは定期的に違うバージョンがでます。
スト2→3→4→5と別のゲームになるのですが、もちろん最新バージョンが出ると前のバージョンでゲームをする人は少なくなってしまいます。
そうなると対戦自体ができなくなるのです。
なので私はスト5の対戦ができる間に、楽しめる間にとことん楽しもうと考えるようになりました。
ベトナムでは当初ゲームへの理解が薄く、「いい大人がゲームやるんですか?」みたいな目でベトナム人に見られていた部分もありました。
でも私は

人生で本当にめちゃくちゃ楽しい事なんてなかなか出会えるものではない、そういったことがない人もいる。
私はそういったことに巡り合えたら、楽しいと思える時に、とことん楽しむんだ!

ソースは自分

と周りの目を気にせず、楽しんでいました。
そういうことをしていると、不思議と仲間もできますよね。いい事ずくしだと思います。

中学・高校と真面目にサッカーをやらなかったことは今でも後悔しています。もっと夢中になっていたら、もっと豊かな学生時代を過ごせていたし、多くの良いことを得ただろうなぁと。
私にもし子供ができたとしたらですが、その子にはなんでもいいから好きなことを見つけて夢中になって欲しいと思います。

ゲームでもダンスでも、スポーツでも勉強でも、なんでもいいです。
夢中にがむしゃらになにかをした経験は、それをやめたとしても今後の人生に多くの良い影響を与えると考えています。

ソースは自分

偉そうですが、これは私の今の哲学です。(今後変わるかもしれませんが、、)

ということでスト5 に熱中していたこともあり、しばらくテニスはお休みします。

ここまで読んでいただきありがとうございます。
本テニスブログを定期的に更新していきますのでご愛読をよろしくお願い致します。


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