見出し画像

1.初心者による初心者の為の船釣りのはじめ方(勧誘編)

なぜこの記事を書こうと思ったのか

画像1

釣りを始めるのはハードルが高い
仲のいい同僚に誘われて、2020年の6月末に初めて釣りに行き始め、半年ちょっとで20回以上行くほどまでにハマりました。こう聞くと簡単に始められてすぐに色々出来るようになったかのように思えますが、正直言って釣りを始めるハードルはめちゃくちゃ高かったです。主にハードルが高いと感じた原因は以下の3点。

1.釣りの多様性ゆえに情報が細分化しまくっている
一口に釣りと言っても、淡水なのか?海水なのか?陸から釣るのか?船に乗るのか?餌で釣るのか?ルアーで釣るのか?何の魚を釣るのか?…など、何の釣りがしたいかもわからないのに、選択肢が多過ぎました。故に、何から調べればいいのかもわかりませんでした。

2.初心者に優しい人やメディアがない
調べてみると釣り系のWebメディアもいくつかあり、入門編と書かれた記事も多くあるのですが、その多くはあくまで釣りを始めている人が、新しい魚種や釣種に挑戦する前提で書かれているのではと思えるほど、専門用語が多いです。道具の名称やアクションの名称など、見てもわからない単語が混ざった記事をみても、いやまずその前の基礎知識をまとめて欲しいのに…と思ってしまいます。
また、船にもよるとは思いますが、自分と同等の知見がある前提でしか話してこない上に物言いが厳しい船長もそこそこ多いです。ちょっとしたミスにキレられたり、普通こうするだろ!そんなこともわからないのか!という感じで強く当たってくる人もいます。中には丁寧に手取り足取り教えてくれて、簡単な成長を褒めてくれる超優良な船長も稀にいますが、本当に稀だと思います。結局前者のような船でもお客さんが来るので変わらないんだと思います。

3.多分正解の入り口がない
誘ってくれた友人は、マグロやヒラマサなどの巨大な青物を釣りたい!というモチベーションで釣りをしています。しかし彼とよく釣りに行くメンバーの中でも、そんなのよりも、ライトに小魚を釣っていたい人や、そもそも海ではなくて淡水で一人で静かに釣りがしたい人などが混ざっており、好みによって始め方や極め方が違うようでした。自分のスタイルがわからない以上、誰を倣っていいのかもわかりませんでした。

一緒に釣りに行く人に0→1を教えるつもりで書く記事
自身でやってみたい特定の釣りスタイルがあるわけでもない場合は、基本的には誰かに誘われ、その人のスタイルに合わせるところから始め、そこから興味を持ったジャンルに枝分かれしていくという流れになるのが自然だと思います。なので、あくまで僕の場合の0→1への知見と経験を共有し、あなたがもし僕の友人だったら、こんな感じの第一歩になるよ。というキッカケを提供できればと思い、この記事を書くことにしました。釣り全般に関する知識を広く説明している記事でもなければ、釣りに詳しい人が専門的な知識を教えてくれる記事でありません。あくまで一人の素人が今現在知っている範囲で、初心者の友人を誘ったら、こういう順序でこういう事を教えるかもな。という感覚で記事を書いていきます。

これを書いている、釣りにおける"僕"の情報としては、以下の通りです。
[基本スペック]
・釣りは初めたて
・都内で一人暮らし
・土日休み
・自炊はほぼしない(釣った魚はお店で調理してもらう)
・車なし

[現時点での釣りの経験・価値観]
・1-2週間に1回くらいのペースで釣りへ行っている
・船釣りがメインだが最近陸釣りも始めた
・一人より、知り合いと一緒に釣って食べる時間を楽しみたい
・なるべくルアーで釣りたい
・釣った魚は極力食べたい
・これまで釣った魚
 -アジ
 -カサゴ
 -サバ
 -イシモチ
 -黒鯛
 -シーバス
 -キビレ
 -太刀魚
 -マゴチ
 -シイラ
 -ワラサ
 -イナダ
 -カンパチ

こんな感じの僕の視点で、何も知らない状態から今の状態になるまでに、調べたり知ったりしたことを、段階的にまとめて共有できればと思います。

釣りの種類

画像2

僕らが主にやっている釣りの種類は下記の通りです。

場所
釣りには大きく、
・フレッシュウォーター(淡水)
・ソルトウォーター(海水)
がありますが、僕は後者です。

更にその海釣りの中でも
・ショア(陸からの釣り)
・オフショア(船からの釣り)
という2つのシチュエーションがありますが、僕は後者がメインです。
最近前者も始めました。

釣り方
・キャスティング(ルアーを遠くに投げて手前に巻き取りながら釣る)
・ジギング(ルアーを海底に沈ませて水面に巻き上げながら釣る)
の2つのスタイルを、並行してやる事が多いです。
最近はサビキ釣りや泳がせ釣りもやっていますが、回数でいうと上記がメインです。

釣りの流れ

都内に住んでいるので、東京・神奈川・千葉の漁港を使うことが多いです。
友人と釣りに行こうと決めてから、実際に釣りに行って帰宅するまでの流れを簡単にまとめます。

画像3

船の手配
釣りに行くと決めたら、まずは季節を鑑みて釣りたい魚の種類と釣り方を決め、それができる近辺の船宿(釣船を出してくれるところ)を探します。一緒に行く身内の人数がある程度(3人以上)いればチャーター(貸切)で、人数が少なければ乗合(他のお客さんと相乗り)で行くことが多いです。

道具の準備
ターゲットや釣り方に合わせて、必要な道具を揃えます。特にルアーなどは種類も多く、消耗品でもあるため、毎度新しいものを買って試す人もいます。具体的に何が必要なのかは別の記事で詳しく説明していますので、そちらをご覧ください。

集合
僕らの乗る釣り船は、都内から車で2時間前後かかる場所にある船宿から、朝の5:00や6:00に出航するものがほとんどです。稀に始発の電車でギリギリ間に合う出稿時間に出る船に乗る場合もありますが、基本的には事前に車のあるメンバーの家の近くに前乗りして、3:00頃に拾ってもらい、車で漁港まで向かいます。なので、前日夕方までには準備を済ませ、なるべく早く寝て、出発に備えます。起きた時点で(深夜ですが)朝ごはんを食べ、船酔いする人は酔い止めを飲んでおきましょう。薬を飲んでも船酔いしてしまうような人は、寝る前と乗船1時間前に2回飲むのがいいみたいです。

乗船・釣り
現地に着いたら、持ち込む荷物を船まで運びます。船に乗ったらすぐにライフジャケットを着用(持っていなくても無料で借りれます)します。支払いを済ませ、出航します。釣れるポイントにつくまで数十分〜一時間前後船を走らすことが多いので、この間に道具のセッティングをします。セッティング方法も別の記事にまとめてありますので、そちらで確認してください。

船長は船のレーダーや他の船との無線でのやりとり、肉眼での海の状況確認により、釣れるポイントまで船を進めてくれます。ポイントに着くと、船長が魚のいる場所を教えてくれるので、それに従ってルアーを沈めたり投げたりします。反応が悪いとすぐに移動してまた釣っての繰り返しです。基本的には釣っている時間よりも移動している時間の方が多いので、ポイントにいる時間に少しでも長くルアーを泳がしていられるよう、移動時間や乗船前にある程度セッティングしておくことが大切です。基本的にポイントにいる時間はかなり貴重なので、釣りにおける不明点がある場合は、この時間を避け、前日までの時間や移動時間に同行者に教えてもらいましょう。

先述したように、ポイントにいる時間は短いため、なるべく他の人の時間を奪わないように気を遣いたいタイミングでもあります。隣の人と糸が絡まないように距離をとったり、トラブルがあって糸が切れたりしても極力自分で(船長が優しい場合は船長に助けてもらい)対処します。なので糸の結び方などは、事前に一人でできるようにしておきましょう。ハードルを上げてしまいましたが、中学生でも船釣りをしている人もいるため、覚えることはそこまで難しくありません。こちらの記事で詳しく書いていますので、是非一度読んでみてください。

帰港・帰宅
5:00-6:00に出航した場合、大体12:00前後か15:00前後に帰港する場合が多いです。港に船が戻っている間に、荷物を乗船時と同じ状態に片付けたり、忘れ物が無いようにチェックしたり、ゴミを片付けたりしておきます。港に上がったら、(もし水道があれば)使った道具(ロッドやリール、ルアーなど)を真水で軽く流してから片付けます。

僕らの場合は人数が3人以上いれば、その晩にみんなで釣った魚を食べることが多いです。その場合は帰り道に、釣った魚を入れたクーラーボックスを、事前に予約しておいた店まで運び、魚の調理をお願いします。その後各々一時帰宅して道具を置き、軽くシャワーを浴びたりしてから、店に再集合して釣った魚を食べます。たとえ東京湾の魚であっても、その日に釣った魚は、普段食べる魚より格段に美味しいです。

釣りに行こう

画像4

このように、他の趣味とは違い、用意する物や、事前に一人でできるように習得する事も沢山あり、船では毎度全てを細かくフォローもできない上に、費用もそれなりにかかる趣味でもあるので、正直いうと簡単に「行きましょう!」とはいいづらいものの、一度わかってくれば、早起きして半日かけて自然の中で釣った魚をその日に食べて眠るという、なかなか味わえない素晴らしい体験がそこにはあります。

ですので、この記事などで最低限の基礎知識を身につけた上で、ある程度自分で調べて情報を補強したり、道具を揃えたりしながら、ちょっとづつ成長していきたいといモチベーションがある人は、是非釣りを初めてもらえればと思います。僕もはじめはわからない事だらけでしたが、気づけば始めてからの半年ちょっとで20回以上は船に乗っているほどハマっています。そしてもちろん、まだ全然わからない事だらけです。

もし釣りに行こうという気持ちになってきたら、次は道具を集めていきましょう。何を準備すればいいのか、道具編にて説明しますね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?