近くにあった楽しみ
美術に興味のある人であれば、1度は目にしたことがある圧倒的な存在感の老女。
写真の彼女は【スタンディング・ウーマン】という、ロン・ミュエクの作品である。
高さ4mにもなる巨大な作品だが、その表情はどこか憂いを含んでおり、そのリアルな風情と大きさに奇妙な感覚と違和感を覚えるのではないだろうか。
入場して直ぐに来場者を迎えてくれる彼女は何処を見てもリアルに表現されており、腕の血管や皮膚の質感、年齢と共に重ねられた皺はまるで血が通っているように生き生きしている。
圧倒的な存在感で我