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読書備忘録 21 

どうも。アラフィフおばちゃんです。
地味に読書してました。老眼と闘いながら。

・「蟻の棲み家」 望月諒子 著

この作品は著者の「木部美智子シリーズ」の5作目である。私はそのことも知らずに「帯買い」してしまいました。※基本シリーズ物は単独で読めるものでも1作目から読むタイプです。
その帯に書かれていた言葉は「イヤミスを超えた衝撃作!」
イヤミスが流行りだした頃、話題になった作品はほぼ読了しましたが、段々と面白みが尻すぼみになってきて、その後は猟奇犯罪系にどっぷりハマり、「おぞミス」にも手を出してきたミーハーな私としては「イヤミスを超えた衝撃作!」というフレーズが非常に興味深く思えたんです。
読了後の感想としては・・・読後感は特段嫌な気持ちになることもなかったですし、猟奇的な描写もなく、何よりも途中でおおよその犯人像がわかってしまいました。
おそらく、このシリーズを1作目から買い集めることはないと思います。
(以下、若干ネタバレ含む)
社会問題に切り込んでいるところなどは、読み応えがあるのかもしれません。ただ「生まれた境遇からは逃れられない」というなんの希望もないストーリーにするならば、絶対的な「悪」を書くべきだと思いましたし、多少の「希望の光」を持たせるラストであっても良かったのではないかと思います。

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