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㊗新紙幣の発行と旧紙幣への追憶

噂には聞いていたが、新しい紙幣が発行されましたね。

新渡戸稲造夏目漱石とのお別れも惜しまれたが、やはり物心ついた時からずっと使い続けていた福沢諭吉とのお別れが寂しいです(すぐには居なくならないだろうけど)。「諭吉が飛ぶ」という表現が、広く共有されているように、福沢諭吉は1万円の価値あるもののアイコンとして、親しまれ、愛着を持たれていたように思います。

樋口一葉について。正直、5千円札の顔になるまで彼女の著書を読んだことがありませんでした。今でも「たけくらべ」しか読んだことはないのですが、この「たけくらべ」のすばらしには感銘を受けました。(でも、彼女の著書は、ギリギリ私には難しすぎる日本語のため、他の作品にはなかなか手が出せないでいる)彼女の生涯を含め、紙幣へ抜擢したセンスに感嘆したものです。新紙幣の新たな顔となる津田梅子については、津田塾の創始者ということ以外はよく知らないので、今後愛着を持って5千円札が使えるようになるために、これから調べて見たいと思います。ただし著書はないのですね。日記や自伝的な書籍はあるのですが、ご本人の著書を読めないのは残念です。でも、私は新渡戸稲造を敬愛しているし、岩倉使節団の存在も好きなので、きっと津田梅子にも興味を持てるのではないかと思っています。

続いて野口英世について。どういうわけだか、彼にはクズ野郎の印象しかないので、愛着ありません。北里柴三郎になって頂いてかまいません。

日本の紙幣は、近代では伊藤博文岩倉具視などの政治家もありましたが、私が実際に使い馴染んだ紙幣は、文化人や科学者でした。どういう基準で決められているかは知りませんが、政治家ばかりの米ドルや、建造物ばかりのユーロ紙幣に比べると、とても豊かなことに感じます。(ちなみに首里城紫式部の2千円札も結構好き)また、今回の新紙幣では、ユニバーサルデザインの導入とのことで、漢数字を控えめに、アホみたいな巨大なゴシックフォントでのアラビア数字になり、随分とダサくなってしまったのは残念です。そういった効率的な配慮はテクノロジーにまかせて、紙幣デザインはクールジャパンを貫いて頂きたかったです。

慣れ親しんだものへの愛着があるためか、新しいものを否定したくもなるのですが、世間様に老害を及ぼさないためにも、しっかり順応していきたいと思います。

さようなら、そしてありがとう、福沢諭吉樋口一葉!!
これからよろしく、渋沢栄一津田梅子北里柴三郎!!

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