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私じゃない誰か

いちど感情のままにXにポストして、
違うな…と思って消した。
それで、こっちかな、って思ってここに来た。
怒りや虚しさ、行き場のない気持ちを、
いつもできるだけ書いて消化してきたのだけど、
書いたところでそれができる気もしない。

今の私は、もっと汚いことを思っている。
私じゃない誰かの力で、
あの女たちに天罰がくだればいいのに。
日頃の行いが積もって、
やりたかったことが、できなくなればいいのに。

木曜日の夜に、娘が高熱の状態で部活(吹奏楽部)から帰ってきた。
もともと体力があるわけじゃないから、
日々のハードさに、いつかはこんな日は来ると思ってた。
とにかく休ませようと思った。

タイミングわるく、部活は本番のステージを日曜日に控えていた。
コンクールではないけど、発表の場ではある。
娘も出場はしたいだろうし、なんとしてでも治さないとと思った。
金曜と土曜、休めば落ち着くだろうと算段もした。

じっさい、金曜に病院へ行ったり、
いちにちゆっくり休ませたりしたことで、
熱はさがって、喉のひどい痛みと、
あまり食事を摂れていないこと以外はおちついてきた。
土曜日で、少しでも体力を戻そうと思った。

土曜日の部活は1日練習だったので、
そこへ行かせて日曜日に穴をあけるくらいならと考え、
金曜のうちに、土曜日休むことを保護者会の会長さんに連絡した。
休みの日の部活の休みの連絡は、この方へすることと、
学校の連絡システムに登録することと決まっているから。
わかりました、と言われ、
学校への連絡システムにも登録するように言われ、
規定通りその登録をした。

翌朝、システムを通じて来た返信がこれだ。

すぐに、怖いな、と思った。
この文面から怒りしか感じなかったから。
怒っているんだなと思った。

出場辞退しないための欠席なので、
連絡はしないつもりだった。
でももしかするとこれは、
出場辞退しろということなのか?とも思った。
いやすでに詰んでいたか。
出場辞退も迷惑、きょう休むことも迷惑、
正解は、這ってでも今日も明日も出ること、だった。

出場辞退の連絡を入れずにいたら、
電話がかかってきた。
保護者会の会長さんから。
「顧問と話したうえで」という前置きで、
今日来ないなら出場辞退してほしい、
今後レギュラーとして扱えない、
本音としては今日も明日も来てほしい、と言われた。

自分のことだったら、辞退したと思う。
部活も辞めるかも。
でも娘の意思は違うから、
迷惑かけない方を取るということで、
休むはずの部活に送り出した。
5分くらいで作ったお弁当もたせて。
立場がなくなったと泣く娘の涙を拭いて。

この選択が正しかったかわからない。
そしてこの顧問の姿勢が当たり前なのか、
私には理解できない。
保護者会会長も、顧問も、
連絡の際、ひとことも体調を気づかうことはなかった。

うちの子を、
明日の本番のための駒としか思っていない。
本番前に体調管理のできない使えない駒。

扱いに対する怒り、
怒っても意味のない虚しさ、
ただ私もいっしょに泣くくらいしかできない。
やり返すとか、苦手すぎるんだ。
本当は悔しくて、なにかやり返したかった。
それでもこちらが不利になるのがもっと悔しい。
だから私じゃない誰かの力で、と思った。
天罰がくだってほしいと。

目の前のことにだけとらわれて、
人としての基本に目が届かなかったことを悔いるような、
そういう天罰がくだりますように。

そんなことを思う愚かな自分を、
ここだけにとどめられますように。





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