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車窓

こんにちは。めんだこです。

岐阜に引っ越してきてから車窓を見る機会が増えました。
というのも、電車のシート構成が東京とは違って、進行方向に向かって2列ずつの配置だからです。
横目にうつる車窓は、すごく身近な存在になりました。

そもそも、東京にいた時には、電車に毎日乗っていたのにも関わらず、車窓を眺める機会はほぼありませんでした。
満員すぎてそれどころでは無かったですし、
車窓以外に目に入るものが多すぎて、特段見ようと思いませんでした。

ですが、岐阜に来て、電車に長時間揺られる事が多くなり、自然と隣に映る車窓を見るようになりました。

名古屋からたったの40分で岐阜についてしまう不思議さ。
住宅と川と田んぼとまた住宅と。
どんどん移り変わる姿。
高い建物がなく、常に上半分は綺麗な空が見えること。

私にとっては、とても新鮮な光景でした。

岐阜に来てから3年が経った今も、
電車の車窓から見る景色が大好きです。

中でも、田んぼを駆け巡る時間が大好きです。
均等に並んだ稲が陽の光に照らされて、張り巡らされている水は湖の一部のように静かで美しい。

日本の自然の姿って本当に美しいなと思います。

そんな心安らぐ自然の中をびゅーーんと駆ける中で、電車の中で座って静的待機中の私。
頭の中は、ぼーっとしている事もあれば、
近頃のもやもやが漂っていたり、自分自身について考えたり、過去に引き戻されたり。
様々です。

正直、ポジティブな時間というよりかは、
自分の逸らしてきた本音と向き合う時間だったり、忘れかけていたものが思い出されたり。
パンドラの箱をゆっくり開けて、一つずつ取り出しているような感覚に近いのかなと思います。

ただ、今の私にはその時間が必要で、大切で。
他の何をするにも得られない体験が出来るのです。

車窓から、走る電車に揺られながら
日常を過ごす中で置いてきたものを取り戻す。

これからも車窓から景色を、物事を、自分を眺める時間は必要不可欠になりそうです。


めんだこ

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