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【改訂版】【自由詩】裸の勇気ある者たちへ(音楽付き)

未来など分からなくていいと彼らは言う。

人は、

未来を想像するのが好きだ。

明るい未来を想像するのはいい。

だけど、

悲観的な未来を想像するのは、

プラスの結果を産まない。

いつか来るかもしれない別れや、

不幸を想像していてもしょうがない。

そして、

相手も、

同じことを、

いつか思うのではないかと不安になったりもする。

ちょっとした杞憂であるにも関わらず。

だけど、

日々、

悩み、

考え、

苦しみ、

喜びながら、

色んな出来事が起こるので、

葛藤しながら生き抜くしかできないし、

なかなか、

その思いから逃れることは難しい。

大切な人やものだから、

傷つけたくないとの想いが強くなる。

でも、

傷つけないなんてことはできやしない。

人は、

存在するだけで、

無自覚に周りにいる誰がやものを傷つけている。

誰かの愛しさが、

誰かの何かを壊していく。

それは、幾多の戦いを経験した人類の歴史が証明している。

けれど、

どうでもいい相手なら、

傷つけたことに気づかない。

必要なのは、

その自覚が有るか無いか。

大切に思うからこそ、

傷つけてしまったと感じる心が大切なんだ。

誰かを大切に思うということは、

その人を傷つけてしまうことを、

覚悟するということと同じだと想う。

その想いは、

優しさと同義ではないかとも感じる。

お互いがお互いのことを想えばこそ、

「手に入らないもの」がたくさんある様に想う。

でも、

悩ましいのは、

ある種の制限とか制約が、

人の「好き」を充実させてしまうってこと。

けれど、

それらは悲しむべきことではなく、

たぶん、

そう覚悟できることを誇るべきことなんだろう。

それは、

相手を傷つけてしまったという認識に気付くことであり、

相手のことを他の誰でもなく、

大切に想っていたんだと、

自覚する気待ちがお互いにあれば、

「涙や笑窪」と対になって、

「悲しみや喜び」が力となり、

誤解なくお互いを理解し合える。

その「手に入るもの」とは、

「理解し合う」ことなんだろう。

だから、

人は、

それを手に入れたいと願って、

心に纏った布を一枚一枚脱ぎ捨て、

自分をさらけ出し、

何度も何度も頓挫しながら、

心を裸にしていくのだろう。

だからこそ、

例えば、

つないで手と手を強く握ることも必要。

今、

一緒にいることを精一杯感じるためにも。

きっと、

人と人との繋がりは、

そんな瞬間の連続で、

気づけば、

死が分かつまで、

一緒にいた、

なんてことになるんだと想う。

不安になってしまうのは、

ある程度は仕方がない。

本当に大切な人やものだからこそ、

不安になるんだしね。

だから受け入れて進めばいい。

想いが重なってしまったら、

そのときに考えればいいことだから。

全ての裸の勇気ある者たちへ、

この「うた」を捧ぐ!

「お前はなんだ」

【勝手に課題曲】
Vaundy「裸の勇者」


Notes①:「尊重と愛情」

西洋の花言葉である、「esteem love(尊重と愛情)」は、キリスト教と関係していると考えられています。

聖ヨハネと聖母マリアに「イチゴ」がささげられたことから、「イチゴ」が聖ヨハネと聖母マリアの象徴なのだそうです。

Notes②:「デフォルト・モード・ネットワーク」(DMN)

人が生きている時の脳活動には3つのパターンがあることが近年分かってきました。

デフォルトモード・ネットワーク(DMN)は車のエンジンのスイッチは入っているが走っていない時の状態にたとえられます。

特別あることに注意が払われるのではなく、ぼんやりとして雑念にふけっている時や睡眠中の脳が示す神経活動のパターンです。

一日のうちの多くの時間をDMNが占めます。

車を始動し運転に熱中している状態はセントラル・エグゼクティブ・ネットワーク(CEN)です。

運転中に赤信号に気づきブレーキを踏みます。

この気づきの状態がサリエンス・ネットワーク(SN)です。

DMNの中でも脳の内側面に位置する眼窩内側前頭前皮質、前帯状回皮質、内側前頭前皮質、および後部帯状皮質は重要な働きをしています。

脳内では、過去、現在、未来が同時に進行しています。

過去は記憶として格納されているし、現在は五感を通じて体験されます。

そして、未来は、計画や想像として表現されます。

DMNは、そのすべてをまとめ、今まさに展開しているストーリーを理解させてくれます。

あなたの人生の時系列上にある点どうしを結ぶわけです。

【関連記事】
【詩論雑考】私(あなた)があなた(私)のことをどう考えられるのか?
https://note.com/bax36410/n/n4b4c5ad93636

【参考図書】
「限りある時間の使い方」オリバー・バークマン(著)高橋璃子(翻訳)

1.生産性を追求すると、追い込まれるだけで、ますます時間がなくなる

2.ゆえに「時間ができたら〇〇しよう」は永遠にやってこない。人生には「今」しかない。

3.だから、たくさんのことをするな、大事なことだけせよ。

【参考記事:時間は「使い方」ではなく「何に使わないか」にこそ、本質がある。】
https://blog.tinect.jp/?p=81686

時間、すなわち人生をどのように使うか、というのは常に賭けである。

(中略)

結局のところ、世の中には「やる価値のないこと」が多すぎるがゆえに、時間は「使い方」ではなく「何に使わないか」にこそ、本質がある。

【参考記事:未来は僕らの手の中(か?)|テーマで読み解く現代の歌詞】
https://antenna-mag.com/post-52728/

KID FRESINO「Cats & Dogs feat. カネコアヤノ」

Lucky Kilimanjaro「KIDS」

SuiseiNoboAz「3020」

星野源「創造」


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