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【宿題帳(自習用)】セレンディピティとは?
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■セレンディピティ関連書籍
「セレンディピティ 思いがけない発見・発明のドラマ」(DOJIN文庫)ロイストン・M・ロバーツ(著)安藤喬志(訳)
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「セレンディピティと近代医学―独創、偶然、発見の100年」モートン マイヤーズ(著)小林力(訳)
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「乱読のセレンディピティ」(扶桑社文庫)外山滋比古(著)
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■【研究ノート】セレンディピティと組織能力
■セレンディピティはひらめきとどう違うのか?
・勘や直感とどのように違うか?
いわゆる長嶋監督のような「動物的直感」とは違う。
あることがらを考えていて、行き詰まった時に初めて生まれるものである。
・どんな瞬間に役立つのか?
水平思考が行き詰まった時である。
前がよく見えてもガラス張りということがある。
本当に見つめるには少し横から回らなくてはいけない。
「水平思考の世界」エドワード デボノ(著)藤島みさ子(訳)
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要点1:「水平思考」とは、論理的に段階を踏んでいくことを重要視する「垂直思考」とは異なり、段階を踏まない思考プロセスを用いることで、新しいアイデアを生み出すことに秀でた思考法である。
要点2:新しいアイデアを生むために、新しい情報が必要だとは限らない。既存の情報を従来とは異なる見方でまとめ直すだけでも、新しい発見が得られることもある。
要点3:さまざまな見方で物事をとらえる訓練を重ねることで、偶然の出来事を新しいアイデアに活かすことができるようになる。
世の中には完璧な方法や手法というものは存在しない。
垂直思考と水平思考も、それぞれに明確なメリットがある一方で、デメリットも持っている。
このあたりを理解し、状況や目的に応じて適切に使い分けることが、効果的な思考や意思決定の鍵となるわけだ。
ということで、それぞれのメリットとデメリットをまとめてみる。
<垂直思考>
①メリット
深い洞察:1つのテーマや問題に徹底的に焦点を当てることで、その本質や背後に隠れた要因を明らかにすることができる。
論理的な答え:事実やデータに基づき、一貫した答えや結論を導き出すことができる。
実用的: 既存の知識や常識を基盤として考えるため、現実的で実用的な答えや解決策を見つけやすい。
②デメリット
新しい視点の欠如:ある1つの視点やアイデアに固執しすぎると、新しい視点やアイデアの生成が難しくなることがある。
時間がかかる:1つの問題を深く追求するため、解決までの時間が長くなることがある。
<水平思考>
①メリット
多様なアイデアの生成:多様な視点や情報を取り入れることで、新しいアイデアや解決策を迅速に生み出すことができる。
柔軟性:既存の枠組みや常識に囚われず、自由に思考することができる。
迅速な反応:変化や新しい情報に対して、迅速に反応し、アプローチを変えることができる。
②デメリット
表面的な考察:多様なアイデアを迅速に生成する一方で、それぞれのアイデアを深く追求しづらいことがある。
結論の曖昧さ:多様な視点やアイデアを取り入れるため、明確な結論を導き出すのが難しくなることがある。
・いつもセレンディピティを考えつづける必要があるのか?
絶えず自分の仮説やモデルが正しいのか、検証する必要がある。
■非日常性のセレンディピティ
・場を変える
昔から三上(さんじょう)といって文章を練るのに最適の三つの場所。
すなわち、馬上・枕上(ちんじよう)・厠上(しじよう)【欧陽脩『帰田録』】。
【売油翁・帰田録】技術を習熟した先にはそれを超えた高い境地がある
発想も同様で、同じ場所にいては、何も生まれない。
非日常性を求めて街を散歩したり、森を散策したりすると、いきなり発想が生まれてくる。
もちろん、他人と同じことをしていては、日常に埋まるだけである。
・自己PRの公開テストのすすめ
自分が、今どんな位置・文化・思想にあるか考えるために、自己PRをすればいい。
今は、ブログやホームページがある。
他人と自分は、どのように違うか考えてみる必要がある。
・ユーモアの勧め
ユーモアというのは固定した観念を解きほぐし、別の角度から見るところから生まれるものである。
心にゆとりを!
・発想を温める
行き詰まったらゆっくり考えて頭を冷やす。
小さな発想が生まれたら少しずつ大きなものにしていく。
・無意識にゆだねる
「フロイト、無意識について語る」(光文社古典新訳文庫)フロイト(著)中山元(訳)
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「無意識の構造」(中公新書)河合隼雄(著)
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「言葉と無意識」(講談社現代新書)丸山圭三郎(著)
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「認知バイアス 心に潜むふしぎな働き」(ブルーバックス)鈴木宏昭(著)
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「あなたの世界をガラリと変える 認知バイアスの教科書」西剛志(著)
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ケクレは、夢の中で、6人の小人が輪になって踊っているのを見て、ベンゼン環を発見した。
セレンディピティの多くに夢が絡んでくることから分かるように無意識のものだ。
頭を叩いても痛いだけで何も生まれてこない。
酒を飲んでも肝臓を痛めるだけだ。
・ひらめきと決断
ひらめきは“ふと”やってくる。
ノーベル賞をもらった福井謙一などは、枕元にメモを置いていたという。
私達が実践すると、ゴミのような訳の分からない文章が残るが・・・
■仮説で育てるセレンディピティ
・まず、大胆な仮説を立てよ
始めに仮説ありき。
ウソでもいい、大きな仮説を立てる必要がある。
・演繹的発想のすすめ
セレンディピティは、経験論ではなくて、モデルを作ることだ。
自分の小さな経験を頼りにしていると、新しい発想ができない。
・仮説に揺らぎをもたせる
作業仮説から始めて、徐々に、仮説を手直ししていく。
・初めに海鼠(なまこ)を食べた人
どうしてあんなものが食べられるのか分からないが、最初に食べた人は、勇気があったと思う。
今は、ちゃんと酢醤油などで食べるが、最初からあんな料理にしようなんて、誰が考えたのか。
他人と同じことをしていては、何も生まれない。
・兆候を見過ごすな
必ず、答が近くに見つかっているはずだ。
無理と思わず、少し休んで考え直そう。
デジタル思考からアナログ思考へ。
言語的思考を繰り返さず、図形的思考を実践しよう。
左脳思考から右脳思考へ!
■想像活動の時間的経過
ワラス(イギリスの政治学者、社会学者)の4段階説(Wallas' formula for the art of thought)
“The art of thought” (Harcourt, Brace, and the World, 1926) で創造のプロセスを次の4段階に分けた。
(1)準備(preparation):創造への欲求が生じた後,必要な情報を集め技術を習得しておく
(2)あたため(incubation):(孵卵期とも)考えが熟して自然に出てくるのを待つ
(3)ひらめき(illumination):(啓示期とも)何かの拍子にアイデアが生まれる
(4)検証(verification):アイデアを評価し、修正する
ジェームズ・W・ヤングは、「アイデアのつくり方」の中で、
「アイデアのつくり方」ジェームス W.ヤング(著)竹内均(解説)今井茂雄(訳)
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(1)の段階を資料集めの段階と、心の中でその資料に手を加える(ここではカードを使ったりもする)の段階に分けた5段階を提案している。
「ブレーンストーミング」を考案したオズボーン(Alex F. Asborn)は、“Applied imagination”(1953)の中で(1)見当づけ、(2)準備期、(3)分析期、(4)着想期、(5)孵化期、(6)統合期、(7)評価期の7つの段階を提案している。
■A・オズボーンのアイデア・チェックリスト
チェック項目 視点(意味)手帳の例
他に使い道がないか 現在のままで新しい用途は?
Put to Other Use(転用) 例:ノートにも使えるようにする
他からアイデアを借りたら 他に似たものはないか、何かの真似はないか
Adapt(応用) 例:カレンダーをつけて日記にする
変えたら 意味、色、動き、音、匂い、形
Modify(変更) 例:システム手帳にしてデータベース化
拡大したら 何かを付加したら、時間をかけたら、回数を増やし たら、長くしたら
Magnify(拡大) 例:思い切り大きな手帳にする
縮小したら 取り除いたら、小さくしたら、圧縮したら、軽くし たら、短くしたら
Minify(縮小) 例:思い切り小さな手帳にする
代用したら 誰か代わりになる者はいないか、他の材料では、他 の場所では、Substitute(代用) 例:パソコンにする・電子手帳を考える
組み替えたらか 要素を入れ替えたら、順序を変えたら、原因と結果 を入れ替えたら
Rearrange(再配置) 例:カレンダーとノートを逆にする
逆にしたら 反対にしたら、上下を逆にしたら、役割を逆にした ら
Reverse(逆転) 例:目的までの日付を逆にする
組み合わせたら 混合したら、ユニットを組み合わせたら、各種取り 合わせたら
Combine(結合) 例:手帳と本を組み合わせる
※星野匡の「ださく似たおち」:オズボーンのリストの覚え方(だ=代用できないか・さ=さかさまにしたら・く=組み合わせたら・似=似たものはないか・た=他の用途はないか・お=大きくしたら・ち=小さくしたら)
■IT専門家に即役立つ極上アイデア発想法
■《参考》「問題解決大全」読書猿(著)
![](https://assets.st-note.com/img/1706016152447-FY5QeqZ1CG.jpg)
■《参考》「アイデア大全」読書猿(著)
![](https://assets.st-note.com/img/1706016164147-TJtvBs6UhN.jpg)
■《参考》野口悠紀雄「「超」発想法」の基本5原則
「「超」発想法」(講談社文庫)野口悠紀雄(著)
![](https://assets.st-note.com/img/1706016315450-BUVheXjfAe.jpg)
(1)発想は、既存のアイディアの組み換えで生じる。模倣なくして創造なし。
(2)アイディアの組み換えは、頭の中で行なわれる。
(3)データを頭に詰め込む作業(勉強)が、まず必要。
(4)環境が発想を左右する。
(5)強いモチベーションが必要。これまでの「発想法」の殻を打ち破る。
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系統樹思考はアブダクションとしての推論である
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【宿題帳(自習用)】ふと目を向けた風景、しゃがんだ時に見えるもの。
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