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自分がこの人間関係に提供できるものって、何だろう?

人間関係では(恋愛関係でも)、相手が〜してくれないってつい思ってしまうときってありますね。

たとえば、私を理解してくれない、わかってくれない、優しくない、とか。

ほかにも、私とは合わない、とかそもそも言ってもどうせわからないだろうから、言っても無駄、とか。

こういうとき、人間関係って疲れる!面倒だ!と思いますが、これがなければ、結局私たち自身も生きていけないのが現実。

誰とも付き合わずに生きていくことなんて結局は無理ですから、疲れる、面倒だ、と思ってもあまりそこで疲れないように考える、見ていく方法、上手に付き合っていく方法を身につけたほうが、得策です。

あなたは、人間関係って面倒だ、疲れる!と思ったときにどうしていますか?

例えば、アシックス創業者である鬼塚喜八郎は、「人間関係の第一の基本は相手の立場に立って話を聞くこと。」と言っています。

相手の話を聞くことと、それをそのまま受け入れることは違います。

その違いを自分でコントロールできれば、聞く力も向上するはず。

そのためにも、悪い方向へ考えるときりがないし、落ち込みはじめるとこれがまた、良くない思考パターンへと引きずり込まれてしまうので、相手の立場に立って話が聞けるように、余裕が持てるようになりたいものです。

ここではちょっと視点を変えてみてみます。

とくに、相手が〜してくれないと思うようなとき、または、相手がこうしてくれたら・・・・・・と思うようなときは逆に自分に問いかけてみましょう。

じゃあ、私は相手に何を提供するつもりなんだろう?

私は相手に、何をしてあげるつもりなんだろう?って。

相手が親しければ親しいほど、求めるものはたくさんでてきます。

でも、逆に私が相手にしてあげられることや提供できることって、意外に考えてないことが多くないでしょうか。

相手にして欲しいと思うことは、こちらもできることのはず。

それを本当に自分もやっているかな、と振り返ってみると、実はやっていないことがけっこうある。

こちらがそうなら、相手も同じかも・・・・・・

この点に関して、思想家のジョセフ・マーフィーは、「人間関係で悩んでいる人は、他人との折り合いの悪さで悩んでいるのではありません。自分との折り合いの悪さで悩んでいるのです。」と指摘しています。

人間関係は独りでは作れませんから、どんな関係であっても、お互いあっての化学反応。

本当にイライラ頭にきているのは相手に対してなのか、それともうまく対応できない自分自身に対してなのか考えてみることが大切です。

相手が変わることだけを期待するのではなく、自分がどうなれるかを考えて、自分の素直な気持ちが表せるように、伝えられるように練習していくことも必要ですよね。

つまり、うまくいっていない人間関係だと自分で思うなら多少なりとも、自分もそのうまくいっていないことに貢献しているのです。

また、絶対私は悪くない、と思うこともありますが悪い・悪くない、というよりも、組み合わせで結果として、こじれる人間関係というか、うまくいかないとき、というのは出てきますよね。

だから、どちらに非があって責められるべき、どちらが変わるべき、という話は建設的ではないし、それをやり始めると、ドロ沼です。

だってお互いにそう思っているでしょうから・・・・・・

どう考えたらもっと自分が楽になれるか、自分の何を変えたら、もっと自分が楽になれるか、と視点を変えてみると、意外にお互いの化学反応にも変化が出てきます。

人間関係は、確かにいつもフェアというわけではありませんが、できる限りフェアに行きたいもの。

相手に求めるものがあるなら、自分にも相手に求められているものがあるはず。

そう考えて、自分がこの人間関係に提供できるものって、何だろう?と考えてみてはいかが?

「人と出会ったおかげで、自分とも出会えた。」谷川俊太郎(詩人)

自分の過去の経験や人間関係だけでは、気づけないものもあります。

視野が広がり、視点が変われば、今までにないものも見えてくるのだと想うから、いろんな人との出会いで、視野を広げてみては如何でしょうか?

そして、難しく考えすぎないこと。

相手がどう思っているか、勘ぐりすぎて疲れてしまったら勿体ないですよ。

生涯教育家であるロバート・コンクリンも「人間関係を築くのも壊すのも、あなた自身だということです。よい関係を築くには、自己の世界を出て「謙虚さ」という架け橋を渡り、相手を重視することから始めなくてはなりません。」と言っていて、順調に進み自分に中心に考え始めると、そこに大きな落とし穴が待っているものです。

だからこそ、謙虚さと感謝の気持ちは、どんな時でもどんな人に対しても持ち続けてみてください、ね。

また、謙虚さがなくなってきたと感じたら、それは危険信号なのだと察知してみて、ね。

何かあればいつでも話してね、と普段から言っておくのもオープンでフェアな関係を保つコツかもしれません。

いろいろ試しながらそれぞれの関係に合うものを見つけてください。

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