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【メモ(memo)】一緒に成長していく人たち

人には、どうも、合う合わないがありますよね。

例えば、私は、この人いい人だと思っているのに、ほかの人は、そうでもないみたい、というときあります。

私は、Aさんと仲良しだけど、Aさんと仲良しのBさんとは、いまいち合わない、なんてことも。

不思議なものです。

また、今までは、合うと思っていた相性も、時間と共に変化して、合わなくなることもあります。

合わなくなる、というほどでなくても、なんとなく、お互いに疎遠になったり、こちらが離れたつもりではなくても、離れていってしまう人もいます。

その証拠に、今、周りにいる付き合っている人たちと5年前、10年前の周りにいる人たちが、まったく同じ、というのは珍しいはず。

相性というよりも、私たち自身の成長のスピード感が合うかどうか、なのです。

これは、どの人間関係にも応用できます。

周りにいる人たちは、あなたと一緒に成長していける人たちですか?

あなたは、周りの人と、一緒に成長していけますか?

スピードが多少違うとしても、成長していく姿勢があるなら、それだけでもずいぶん違います。

例えば、自分が変わっていくのを、周りの友人たちが、毛嫌いすることはないでしょうか?

変わると言っても、どちらかというと自然発生的な成長によって、人間は、日々変わっていくものなのです。

人によっては、何かのきっかけで、5年かけるところをたった数日で、なんていうことも、時に起こります。

そんなとき、周りには、「この人変わってしまった」と映り、抵抗を感じられてしまうのです。

下手をすると、「なんで変わっちゃったの?もとに戻って」なんていわれることも、あるかもしれません。

親しい人の急激な変化、というのは周りには受け入れがたいときがあります。

というのは、自分が置いていかれそうな気がするからです。

あなたも、私も一緒、と思っているから一緒にいるし、友達だし、と思っている人は多いものです。

確かに、一緒なのだけれど、やはり、違う人間だから、考え方だって、別に違っていてもおかしくない。

本来なら、違うことで、お互いに学んだり、刺激しあうこともできるはず。

この違いが、互いを成長させて行きます。

ぶつかり合って、二人の私が私たちになる。

両想いは、二つの片想いでできている。

ごめんね、と言われてごめん、と思う。

感情にも、賞味期限がありそうで怖いと思うこともあると思いますが、「どっちがやる」ではなく「一緒にやる」と考えてみる。

なんでもない日々も、うたひとつで、かけがえのない日々になる。

なのに、違う=嫌いという方程式でなくてもいいのに、「あなたは私と違うのね」と拒絶する人も、実際にいます。

こんなとき、嫌われたくない、拒絶されたくないニーズが強いと、自分の成長を犠牲にしても、その人たちと一緒にいることを選んでしまうこともあるでしょう。

でも、これが一番怖いことです。

自分の成長を犠牲にしてまで、一緒にいるべき人っているのでしょうか。

犠牲の上に成り立つ人間関係は、不健康です。

一緒に、は好き。

同じ、は嫌い。

自分の欠点を、一緒に笑えるのは、その人の長所だったりします。

本当に、あなたのことを思う人なら、あなたの成長を一緒に喜び、そこから学んだり刺激を受けたりしてくれます。

逆風のときもある。

追い風のときもある。

誰の人生もきっとそう。

一緒なら、風向き(人生)は、きっともっと前向きになるはずです。

それを否定してしまうなら、その人との関係を、どうするか、見直すときなのかもしれません。

または、しばらく時間をおいてみるのもいいでしょう。

あなたの成長にキャッチアップするのに、その人には、少し時間が必要なのかもしれませんから。

そう信頼して、待っていればいいときもあります。

周りの人は、あなたと一緒に成長していける人であって欲しい。

でも、少なくとも、恋人や、友人や、普段付き合う人たちに関しては、あなたが選べます。

お互いに、♡(こころ)を〇(まある)く成長していける人間関係を作ってください。

【参考記事】

【今日の短歌】

「霞立つながき春日に子供らと手毬つきつつこの日暮らしつ」
(良寛『良寛歌集』より)

「すくすくと生ひたつ麦に腹すりて燕飛びくる春の山はた」

「夕皃(ゆふがほ)の花しらじらと咲めぐる賤(しづ)が伏屋に馬洗ひをり」
(橘曙覧『橘曙覧全歌集』より)

たのしみはあき米櫃に米いでき今一月はよしといふとき
たのしみは物識人(ものしりびと)に稀にあひて古(いに)しへ今を語りあふとき
たのしみは門(かど)賣りありく魚買(かひ)て煮(に)る鐺(なべ)の香を鼻に嗅ぐ時
たのしみはまれに魚煮て兒等(こら)皆がうましうましといひて食ふ時
たのしみはそゞろ讀(よみ)ゆく書(ふみ)の中に我とひとしき人をみし時
たのしみは雪ふるよさり酒の糟あぶりて食(くひ)て火にあたる時
たのしみは書よみ倦(うめ)るをりしもあれ聲知る人の門たゝく時
たのしみは世に解(とき)がたくする書の心をひとりさとり得し時
たのしみは錢なくなりてわびをるに人の來(きた)りて錢くれし時
たのしみは炭さしすてゝおきし火の紅(あか)くなりきて湯の煮(にゆ)る時
たのしみは心をおかぬ友どちと笑ひかたりて腹をよるとき
たのしみは晝寝せしまに庭ぬらしふりたる雨をさめてしる時
たのしみは晝寝目ざむる枕べにことことと湯の煮(にえ)てある時
たのしみは湯わかしわかし埋火(うづみび)を中にさし置(おき)て人とかたる時
たのしみはとぼしきまゝに人集め酒飲め物を食へといふ時
たのしみは客人(まらうど)えたる折しもあれ瓢(ひさご)に酒のありあへる時
たのしみは家内(やうち)五人(いつたり)五たりが風だにひかでありあへる時
たのしみは機(はた)おりたてゝ新しきころもを縫(ぬひ)て妻が着する時
たのしみは三人の兒どもすくすくと大きくなれる姿みる時
たのしみは人も訪ひこず事もなく心をいれて書(ふみ)を見る時
たのしみは明日物くるといふ占(うら)を咲くともし火の花にみる時
たのしみはたのむをよびて門(かど)あけて物もて來つる使(つかひ)えし時
たのしみは木芽(きのめ)煮(にや)して大きなる饅頭(まんぢゆう)を一つほゝばりしとき
たのしみはつねに好める燒豆腐うまく煮(に)たてゝ食(くは)せけるとき
たのしみは小豆の飯の冷(ひえ)たるを茶漬(ちやづけ)てふ物になしてくふ時
たのしみはいやなる人の來たりしが長くもをらでかへりけるとき
たのしみは田づらに行(ゆき)しわらは等が耒(すき)鍬(くは)とりて歸りくる時
たのしみは衾(ふすま)かづきて物がたりいひをるうちに寝入(ねいり)たるとき
たのしみはわらは墨するかたはらに筆の運びを思ひをる時
たのしみは好き筆をえて先(まづ)水にひたしねぶりて試(こころみ)るとき
たのしみは庭にうゑたる春秋の花のさかりにあへる時々
たのしみは草のいほりの筵(むしろ)敷(しき)ひとりこゝろを靜めをるとき
たのしみはすびつのもとにうち倒れゆすり起(おこ)すも知らで寝し時
たのしみは珍しき書(ふみ)人にかり始め一ひらひろげたる時
たのしみは紙をひろげてとる筆の思ひの外に能くかけし時
たのしみは百日(ももか)ひねれど成らぬ歌のふとおもしろく出(いで)きぬる時
たのしみは妻子(めこ)むつまじくうちつどひ頭(かしら)ならべて物をくふ時
たのしみは物をかゝせて善き價惜(をし)みげもなく人のくれし時
たのしみは空暖(あたた)かにうち晴(はれ)し春秋の日に出でありく時
たのしみは朝おきいでゝ昨日まで無(なか)りし花の咲ける見る時
たのしみは心にうかぶはかなごと思ひつゞけて煙草(たばこ)すふとき
たのしみは意(こころ)にかなふ山水のあたりしづかに見てありくとき
たのしみは尋常(よのつね)ならぬ書(ふみ)に畫(ゑ)にうちひろげつゝ見もてゆく時
たのしみは常に見なれぬ鳥の來て軒遠からぬ樹に鳴(なき)しとき
たのしみはほしかりし物錢ぶくろうちかたぶけてかひえたるとき
たのしみは神の御國の民として神の敎(をしへ)をふかくおもふとき
たのしみは戎夷(えみし)よろこぶ世の中に皇國(みくに)忘れぬ人を見るとき
たのしみは鈴屋大人(すすのやうし)の後(のち)に生れその御諭(みさとし)をうくる思ふ時
たのしみは數ある書(ふみ)を辛くしてうつし竟(をへ)つゝとぢて見るとき
たのしみは野寺山里日をくらしやどれといはれやどりけるとき
たのしみは野山のさとに人遇(あひ)て我を見しりてあるじするとき
たのしみはふと見てほしくおもふ物辛くはかりて手にいれ
(橘曙覧『独楽吟』より)

【参考図書】
「スキルペディア 360度の視点で能力を哲学する絵事典」村山昇(著)

「ネクスト・ソサエティ」P F ドラッカー(著)上田惇生(訳)

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