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笑顔を作ると、勝手に幸せになる!?

今までは一般的に「感情が行動を促す」と考えられていましたが、19世紀の心理学者であるウィリアム・ジェームズの仮説では、「感情は行動によって生み出される」という考えに基づき、「○○になるには、○○であるかのように行動すればいい」という考えを提唱していましたね。

じゃ、まずは何を行うのか。

どういう振る舞いをするのか。

そして、「なりたい自分」はどんな行動をとり、どういう言葉を多く使い、綴ったり、紡いでいくのか。

生活の中にひとつ新しい行動の習慣を入れてみたり、そして、ひとつ新しい言葉を使うようにすることは、なんだか、楽しそうじゃない?(^^)

例えば、以下の様な四字熟語を調べて、それについて考えてみたり。

熟慮断行(よく考え、十分に検討した上で、思い切って実行すること。)

思索生知(物事の筋道を立てて、よく考えることで知恵が生まれてくるということ。)

三思後行(三たび考えて実行するという意から、物事を行う場合は、よく考え、計画を持って実行せよということ。)

笙磬同音(楽器の音が調和する意から、人が心を合わせて仲良くするたとえ。)

順逆一視(人生を達観し、幸不幸に振り回されないこと。)

守株待兎(いたずらに旧習を守って状況変化に対応しないこと。)

戢鱗潜翼(志を持ち、じっと時期の到来を待つこと。)

十年一剣(長い間、修行を積んで力を発揮する機会を待つこと。)

疾風勁草(激しい風が吹いたときに、はじめて折れることのない強い草かどうか分かる意から、人間も逆境に陥ったときに、はじめてその人の真の強さが分かるということ。)

また、心理学者・リチャード ワイズマンが書いた「その科学があなたを変える」の中で、

「その科学があなたを変える」ワイズマン,リチャード(著)木村博江(訳)

この「as if(アズイフ)の法則」という面白い現象を説明していて、「行動を変えて考え方を変える」という方法。

つまり「笑うから幸せに感じる」という考え方の方が、実は、人間の脳の仕組みとしては正しいそうです。

本質は、考え方を変えたら成果が出たのではなく、成果が出たので、考え方を改めるべきであり、成果をあげたいならば、考え方ではなく行動と分析に焦点を当てなければならないということです。

そして、カエサルが「始めたときは、それがどれほど善意から発したことであったとしても、時が経てば、そうではなくなる。」と言っていました。

私達も、いつダークサイドに落ちるかわかったものではないので、このカエサルの名言を、心の中に忘れず持ちつづけたいものです。

物事には、マイナス面もあるから要注意かな^^;

【参考記事①】

【おまけ】
笑いは、悲しみよりも深い現象であり、人間に先天的に備わった機能でありながら、存在意義があまり鮮明ではありません。

しかしながら、イタリアのシエナ大学で行われた研究によって、笑いの本質が警戒解除の信号にあることが示されていました。

笑いを制御するのは脳中枢になるのです。

笑いによってもたらされる解放は、感情・恐怖・不安を制御するこの中枢と重なっていて、ストレスをやわらげ体に安堵感をもたらしてくれる(笑うことにより体内に酸素が多く取り込まれると、脳内でエンドルフィンが分泌され、リラックスする効果が得られます。また、同時に、心臓・肺・筋肉が刺激されることで脈拍や血圧が安定します。)そうです(^^)

ここで、私たちを笑わせるものとは何なのかを説明するために、数多くの理論が構築されてきましたが、どの様な理論であったのか?、参考までに、下記の記事を紹介させて頂きますね。

【参考記事②】
What Makes Things Funny? An Integrative Review of the Antecedents of Laughter and Amusement

https://journals.sagepub.com/doi/10.1177/1088868320961909

さて、ユーモアの理論では、「驚き」「常識からの逸脱」「他人に対する優越感(嘲笑)」「解釈の不一致」「無害さ」の5要素が、人間を笑わせる要因であることが示されています。

可笑しいという感覚は、今まで当然だと思っていた知識や信念の中に、首尾よくエラー(おかしさ)を見つけた報酬だということが本書に書かれていました。

「ヒトはなぜ笑うのか」マシュー・M. ハーレー/レジナルド・B. アダムズ,Jr./ダニエル・C. デネット(著)片岡宏仁 (翻訳)

頭の中で活性化する概念や記憶。

また、耳や目などから入ってくる情報や感覚等。

粒度も精度も種々雑多ですよね。

だから、トピックごとに一定のまとまりを持って、ワーキング領域を割り当て、その中で理解しようと振る舞い、この概念的な領域のことを、メンタルスペースと呼ぶそうです。

時間に追われながら、リアルタイムでヒューリスティックな検索をしている脳。

入ってくる言葉や概念を完璧にチェックできるわけではありません。

下記の通り、だからこそ、エラー発見に報酬を与えるのだと説明されていました。

「検証されないままであれば、メンタルスペースで生じるエラーは、最終的には世界に関するぼくらの知識を汚染し続けることになる。そのため、信念と推量の候補たちを再点検する方策が欠かせない。エラーを猛スピードで発見・解消する作業は、強力な報酬システムにより維持されねばならない。」(本書 p.37より)

この強力な報酬システムがユーモアの情動となっているとは面白い考えだね(^^)

【参考記事③】


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