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ロジラテ思考のマネジメント「成果を上げる人、上げられない人の特徴」#A07

どんな人でも成果を上げようと一生懸命仕事をしますが、成果を上げる人と、上げられない人がいます。

同じ勤務時間、同じ環境で働いているのに、何故こんな差がでてしまうのでしょうか?

人によっては、「あの人は運がいい人だから」、「あの人は上司に上手く取り入っているから」と考える人もいるでしょう。

しかし、成果は運がいいだけでは上げることはできません。

今日はその理由と、どうすれば成果が得られるかについてお話します。

1.成果を上げられない人の特徴


次の事例は、私が通勤途中に車が故障し、ファミレスの駐車場に避難してディーラーに連絡したときの話です。

飯田  「通勤の途中でエンジンが止まったんだけど、どうすればいい?」

営業  「セルモーターは回りますか?」

飯田  「セルモーターは回るけど、エンジンは動かない。
    「朝の会議に間に合わないけど、どうすればいい?」

営業   「すぐに車をレッカーを手配します。場所はどちらですか?」

飯田  「場所は連絡するけど、会社には間に合わない」
    「どうればいい?」

営業    「すぐに現場に向かいます。お待ちください」

結局、レッカーが来るまで待つことになり、朝の会議に間に合いませんでした。

●ここで、この営業マンの思考プロセスを考えてみました。

 恐らく彼は、私が発した「通勤の途中でエンジンが止まったんだけど、どうすればいい?」から、私の困り事は「故障した車を治すこと」だと決めつけてしまったと思います。。。。だからレッカーを手配したのです。

つまり彼の思考プロセスは、下図の通りです。
 解決策は「車の現状復帰」です。


●これに対し、私の思考プロセスはこんな感じでした。
電話で「セルは回るけど、エンジンは動かない。会議に間に合わない」としか言っていませんでした。

つまり、私の困り事は「会議に間に合わせたい」ということを、きちんと言葉にして伝えていなかったのです。

この話は極端な話ですが、一般的にお客様は自分の困り事をきちんと言葉にできません。私のように感情のまま、目の前の問題に対して言葉を発してしまいます。

【成果をあげられない人の思考プロセス】
成果を上げられない人は、この営業マンのようにお客様の言葉をそのまま受け取って解決策を実践し、失敗を繰り返す人です

では成果をあげる人は、どんな思考プロセスを持っているのでしょうか?
これからそれについてお話していきます。

2.成果を上げる人の特徴

成果をあげられない人に、決定的に欠けていることがあります。

先ほどの例で言うと、以下のように仮説と課題を考えられない人です。

問題 ⇒ 車が動かず、お客様が通勤できない

仮説 ① 車が動かない理由はエンジンか? 
   ② 車が動かないとお客様は会社に間に合わないのではないか?

課題 ① お客様の出社時間厳守を、第一優先で解決する
   ② 車の故障は、引き取ってから対処する


つまり下図のように複数の仮説と課題を設定し、いちばん重要な課題を考えれば、お客様の困り事が分かるはずです。

まずは「何が起こって(問題発生)」、「何故それが起こって(仮説、課題設定)」、「何をする(解決策)」の順に考えておけば、的確かつスピーディーな対応ができるようになります。

成果を上げる人は、このプロセスを繰り返して成果があがるまで繰り返す人です。つまりこれがロジラテ思考です。

3.ロジラテ思考は、失敗も資産になる

ロジラテ思考法は、「何が起こって」「何故それが起こって」「何をする」を活用したマネジメントの実験場と言えます。

沢山の仮説と課題を設定し、その解決策を実践していきますから、当然失敗もあります。しかし失敗も立派な資産となります。

物理学者のエンリコフェルミは、実験について心強い言葉を残してくれています。

●結果が仮説を確認できたなら、君は何かを計測したことになる
●結果が仮説に反したなら、君は何かを発見したことになる。

ロジラテ思考で実験を繰り返していくとイノベーションの種に繋がります。

これが成果です! 是非、ロジラテ思考法で成果を上げてください!

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