部下が喜んで成果をあげる「悪魔のマネジメント」
最近、プロンプトエンジニアリングとPythonにどっぷりで、noteをサボっていたところ、ある企業様からお叱りを受けてしまいました。。。反省。。。
その企業さまから、こんな相談をいただきました。
「新しいプロジェクトに取り組み始めたけれど、思うように進まない。」
「メンバーの意見がまとまらない。」
「納期が迫っているのに成果が見えない。」
「こんな状況で、焦りや不安が募るばかりで、プロジェクト全体が停滞しまっている。なにか良い方法はありませんか?」
考えてみると、これまで関わらせていただいたリーダーは多かれ少なかれ皆さん同じ悩みを持っていました。
今日は職場におけるコミュニケーションの大切さと、それがプロジェクトの成功にどう影響するかを考えてみたいと思います。
1. 職場のコミュニケーションの重要性
コロナ禍で浸透したリモートワークは、今ではスタンダードになり、通常の勤務とリモートワークを両立させる会社が増えて働き方が多様化しました。その影響でコミュニケーションの質が落ちてしまったという声をよく聞きます。冒頭の企業様のようにです。
その結果、効果的なコミュニケーションが取れず、プロジェクトがうまく進まなかったり、メンバー同士の信頼関係が壊れてしまったりします。
2. なぜコミュニケーションがうまくいかないのか?
では、なぜ職場でのコミュニケーションがうまくいかないのでしょうか?行動経済学の観点から、次の3つの要因が考えられます。
1)リーダーのコミュニケーションスキル不足:リーダーがメンバーの意見をうまく引き出せず、全体に共有する力が足りていない。
2)メンバー間の信頼関係の欠如:メンバー同士が互いの意見や能力を尊重し合えず、信頼関係が築けていない。
3)非合理的な思考や行動:人間は感情やバイアスによって非合理的な判断をしやすい。そのため、冷静なコミュニケーションが難しくなることがある。
3. 悪魔のマネジメント:メンバーの特性を知る
つまり、このような問題を解決すれば、職場のコミュニケーションが改善され、プロジェクトの成功に繋がるということです。では、具体的にどうすればこれらの問題を解決できるか、いくつかの方法を考えてみました。
1)メンバーの特性を知る
皆さんは、議論の中で正論ばかりぶつけてくる人がいると反発したくなったことはありませんか?私はへそ曲がりなので必ず反発したくなります。
なぜそうなってしまうのか?
それは自我やその人の哲学、プライドなどから相手の意見を聞いていると、いくら正論であっても、突っ込みどころが見えてしまうからです。
つまり、その人なりの特性がそうさせるのであって、ここを逆手にとれば相手の特性を知ることができます。相手の特性が分かれば、話の聞き方、伝え方、伝えるタイミングが分かります。
では、どうすれば相手の特性を知ることができるのでしょうか?それは記録です。
その人(部下や上司)が「いつ」、「どんなとき」、「何をして」、「結果はどうだったのか?」、「その後どうなったか」を箇条書きにして記録するだけで、その人の特性がかなり分かります。
その人とコミュニケーションを取るとき、事前にレビューしてから話し合うと、「え?!そんなことまで覚えてくれてたんですか?」、「そう!そう!そうなんですよ!私もそう思ってたんです」という具合になります。
私の30年間の管理職時代は、これで乗り切りました。まさに悪魔のマネジメントです。さて、この悪魔のマネジメントで、実際にどんなマネジメントをするのかお話しします。
2)悪魔のマネジメント:非合理的な思考や行動への対応
① 感情の認識と管理:リーダーはメンバーの感情に敏感になり、彼らが感じている不安やストレスを理解すること。
② バイアスを避けるトレーニング:メンバーのバイアス(特性)を認識し、意識的に避けることで、より公正で合理的な判断ができるようになる。
③ フィードバックループの活用:非合理的な行動があったら、すぐにフィードバックを行い、その行動がプロジェクトに与える影響を共有し、メンバーが自らの行動を振り返り、改善する機会を提供する。
4. まとめ
職場のコミュニケーションやリーダーシップに関する問題は、多くの企業が直面している課題です。しかし、リーダーシップを強化し、メンバー間の信頼関係を構築し、非合理的な思考や行動に対処することで、多くの問題は解決できるはずです。皆さんの職場でも、ぜひこれらの解決策を試してみてください。お互いに支え合い、協力しながら、より良い職場環境を作り上げていきましょう。
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