出来るビジネスマンが陥る罠『家庭内マネジメントはビジネスマネジメントと違う件』
マネジメントを駆使して、成果を上げるビジネスマンが陥る罠があります。
家庭の問題解決にマネジメントの手法を用い過ぎてしまい、
ともすれば家族から冷たい視線を浴びてしまった!
なんて経験ありませんか?
これは私の経験でもあるのですが。。。
今日は、自戒の念を込めてお話します。
1.ビジネスマンに染みついたマネジメント。家庭でやり過ぎてしまうと、気不味いことが起こる
ビジネスマンは、日常的に以下のような行動を繰り返してます。
多くのビジネスマンは、問題に直面したとき、
反射的にマネジメント思考をフル稼働させて
驚異的なスピードで意思決定をしようとします。
ただこれを家庭内でやってしまうと、気不味いことが起こります。
2.ビジネスマネジメントと家庭マネジメントは違う
家族全員が仕事を持っている場合は、ある程度マネジメント思考を家に持ち込んでも問題ありません。
しかし奥さんが専業主婦であったり、
子供達がまだ社会に出ていなかったり、
マネジメントを知らない段階であったなら、
細心の注意を払い、ビジネスマネジメントと家庭マネジメントを使い分けないと、家の中がギクシャクしてきます。
1)最初に注意すべきことは、時間軸の違い
ビジネスでは、問題をWhat,Why,Howで素早く分析して
戦略戦術を実践し、アウトプットが求められます。
しかし家庭で優先すべきことは、問題解決のスピード(時間軸)ではなく、
共感と共有意識(共感軸)を優先しないと、
解決すべき問題に、家族の目がいかなくなってしまいます。
これ、私がいつも失敗していることで「せっかち」と言わています。
2)次に注意すべきことは、論点の違いです
ビジネスの視点は、俯瞰(全体を見渡す)と仰視(細部を見る)を繰り返して本質的な問題を見極めることです。
もちろん家庭の問題も、俯瞰と仰視が必要ですが、母親は子供への愛情の深さゆえに仰視が強く見えてしまいます。
ビジネスマンは、こういう場に立つと
「全体を俯瞰しなさい。論点はそこではないんだから」
っと言いたくなるのですが、妻の目線の先にあるのは問題の本質より、家族の幸せに論点を置いています。
つまり妻は、私より広い俯瞰で家族を見ていて、その上で仰視(細部を見る)に重点を置いて話しています。
私は、つねに時間軸で問題を解決しようとするので、妻の論点がずれているように見えてしまいます。。
悩ましい。。。。
3)ビジネスと家庭で、「成果」の意味が違う
ビジネスの成果は、売上利益、社会貢献、社員の成長です。
これを家庭に置き換えると、安定した経済、家族円満、家族の成長です。
しかし、この両者の決定的な違いは、
ビジネスの成果とは、ほとんどが目に見えるものです。
例えば、お金、資産、社員のスキルなどです。
家庭内の成果とは、家族の共有共感意識ではないでしょうか?
例えば、当たり前のように家の中に笑いがあり、
結婚して出て行った子供達が、いつでも帰ってこれる環境
が何よりの成果です。
3.一番成果をあげるべきところは、やっぱり家庭です
今日の記事は。。。自戒の念を込めて書きました。 苦笑
(皆さんは、こんな自戒は必要ないかもしれません。。。悪しからず!)
私は、問題に直面するとマネジメント思考が全開になってしまって、What,Why,Howで分析して、素早く戦略戦術を立てて実行しようとしてしまいます。
妻は。そういう私を見て言うことは
「パパ、ここは会社と違うんだよ。そんな急いで結論ださなくても。。。」
「なんでそんな簡単に割り切れるの? 家族ってそういうもんじゃないよ」
です。
家族が求める成果とは、利益や貢献じゃなく、
たとえ不利益が出たとしても、
たとえ家族の誰かに貢献できないとしても、
家族が幸福を感じ、将来に繋がる何かを共有できることです。
ここを履き違えると、家庭不和に繋がって行くことになります。
では幸福感とは何か?
それについては、以下の記事に書きましたので、ご興味があればお読み頂けると嬉しいです。
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