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ロジラテ思考のマネジメント「強み発見術 その2」#A05

前回 (#A04)で、メンバーの強みを見出すための方法「強み発見シート」についてお話しました。

今日はロジラテ思考ノートを使って、メンバーの強みを見出す方法についてお話します。

ところで、皆さんはメンバーの強みを知っていますか?

よく聞く話は、
「あの人は、パソコンに詳しい人だ」

「あの人はToiec900点で英語が得意な人だ」です。

しかし、それは本当に強みでしょうか?あらためて強みの定義を考えてみたいと思います。

高いパソコン技術や語学力は、確かに人より優れた能力であることには違いはありません。

しかし、これを強みとするなら、世の中には同じ強みを持っている人がゴロゴロいることになります。

強みとは、その人ならではの能力を活かして「目指す姿」や「あるべき姿」を達成することです。

例えば、その人ならではの交渉力を活かし、英語力(武器)を使って成果を得るということです。

ここが得意なことと、強みを混同してしまう点です。

今日は、実例をあげて強みとは何かについて説明していきます。

1.中堅センサーメーカーA社の営業担当の鈴木さんの話

【経緯】
●A社はセンサーメーカーで、温度耐久性を30%向上した製品を開発した
●鈴木さんはA社営業担当で、大手家電メーカーX社に売り込みをかけた
●X社設計部から高い評価を受け、購買部から打ち合わせの依頼があった


2.鈴木さんの「ロジラテ思考ノート」で、ストーリーを観察してみよう

1.設計への売り込みは上手くいった。

2.次のステップで、購買担当とミーティングまでこぎ着けたのは、
  設計担当に根回しした結果。

3.なぜX社は温度耐久性を上げたいのか理由を明らかにしていない点に
  注目した。

4.理由によって、温度耐久性だけでなく他の性能も要求されるのでは
  ないかとの仮説を立てて、提案プランをいくつか用意しようとした。

3.鈴木さんの「強み」とは

このストーリーから鈴木さんの強みを、ふたつ見出すことができました。

1)交渉力 ⇒ 設計担当にお願いして、購買に繋いで頂くよう根回しした

2)洞察力 ⇒ X社が、温度耐久性をあげたい理由を知れば、更によい
        提案ができると考えた

4.「ロジラテ思考ノート」と「強み発見シート」を照合してみよう


ロジラテ思考ノート(「何が起きて」、「何故それが起こって」、「何をする」)
を観察すると、強み思考特性が見えてきます。

さらに、前回の#A04の記事で説明しました「強み発見ノート」と「ロジラテ思考ノート」を照合すれば、高い精度で強みを知ることができます。

メンバーの強みを把握できれば、その人の強みを活かした仕事に割り当てて成果をあげ、あるべき姿の達成を目指すことができます。

#仕事について話そう




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