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[NISSAN スカイラインGT-R(BCNR33)]のミッドナイトパープル色について

 日産より4代目のスカイラインGT-Rとして、1995年から販売されたスカイラインのバリエーション。主にレースでの使用を主目的とした車種で、第二世代として、R32型の後継モデルとして開発された。この際、R33GT-Rの専用色として、「ミッドナイトパープル」が開発(調色)されている。

ミッドナイトパープル(Ⅰ)色

 国内では屈指の神話を持つ車種なので、スペック・機能等や内外装の特徴は省くがR33としての改良点を少しほど挙げる。

 エンジンは言わずと知れたRB26DETT。第二世代R32,R33,R34に搭載されたこのエンジンは形式が表す通りのResponseBalance(直6型)、排気量:2600CC、DOHC、ElectronicConcentrated:集中電子制御(電制:ダイレクトイグニッション含む)エンジン、TT:ツインターボとなっている。

RB26DETTユニット

 全日本ツーリングカー選手権(グループA)への参戦・勝利を目的として、第二世代GT-Rの開発は始まっている。当時の日産では新開発のV型6気筒(VG)と、本来ではL型からVGへの過渡期に廉価版として開発されたRB型の2種類が存在していた。GT-Rでは、ターボ化にあたり、レイアウトに余裕のあるRB型を採用している。
 エンジンブロックはセフィーロの輸出版(ローレルアルティマ)に搭載されていたRB24Sをベースにボア・ストロークをUPすることで、グループAでの許容範囲である2.6ℓとしている。ブロックには600馬力を許容するように補強リブを追加しているほかに、クランクの軸受けやベアリングキャップにも補強が施されている。 さらにヘッドボルトの拡大や、クランク加工、点火系では国産車初の採用となったダイレクトイグニッションなど、レース前提での市販車開発が行われている。
 さらに、レギュレーションで市販車からの変更が許可されていないターボ個数やサイズも、600馬力を出すために、1基あたり300ps容量を2基採用し、インタークーラーも、大型の前置きタイプを与えられている。

 このエンジンの特別なところは、3L以内のエンジンで600馬力を許容するように設計されているレース用EGを、市販車にそのまま搭載されていることである。500cc毎に繰り上がる自動車税を考えると、たった100ccのUPで6千円程変わるのに、敢てこの排気量に拘って販売したことに、このクルマが持つキャラクターが如実に表れている。

 BCNR33では、前代よりターボの過給圧を(0.75kg/cm² →)約0.84kg/cm²に上げ、最大トルクを(36.00kgf·m/4,400rpm→)37.50kgf·m/4,400rpmに上げいる。 
 また、ECUを8ビットから18ビットに変更することで

 ATTESAでは、トルクスプリット四輪駆動システムと、新たにアクティブLSD採用するATTESA E-TS PROに変更されている。SUPER HICASは、
油圧機構により制御されていたSUPER HICASから、より簡素なシステムの電動アクチュエーターへと変更されている。


 R33 GT-Rの専用色として、「凄み、存在感の強さ、もしくは押し出しの強さ」をコンセプトとした、GTRとして他から真似されるようなアイコンとしてミッドナイトパープル色が新たに調色・設定されている。
 当時では、国産車に存在していなかった紫を基調としたこのカラーは、特徴的で以降のGT-Rなどにも、設定色として受け継がれることとなった。

 昼間見るとやや深紫であるが、紫という色は結構目立ち、ややもするとけばけばしくなったり、下品にも感じる。
 しかし、夜間に見ると反射するライトに合わさって艶やかに光る。何とも言えぬ色っぽさを醸し出していた。まさに在りし日の高速ランナーに相応しいミッドナイトに生えるボディカラーである。

 

 深夜の奔り出し前に、環状高速インターで見た、待機しているGT-Rの佇まいの色気は一生忘れないだろうと思う。 
 昼間にみるとびっくりするぐらい紫で、メチャクチャケバいけど…

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