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「ベイトマンニュース」値段で価値を判断する?

「値段が高いものは価値がある」

これはほんまのことやろか。でも考えてみると人は値段の高さでその価値を判断する、というのは普通のことやと思います。多くの人にとって「高級であること」「ブランド」というのはその質を判断するうえで大事なことであり、いいものを持っていることがステイタスというのか、満足感を与えてくれるのは事実やと思います。
私自身も年齢を重ねるに従って、数はそんなにいらんから、いいものを、長く使えるような質のいいものを、大切に使っていきたい、と思うようになってきました。

私たちはゴルフ一家で、現在夫はスコットランドの有名高級ゴルフで働き、息子はイギリスの名門ゴルフクラブで働いています。
ゴルフの世界ではこういう「高級ステイタス」傾向がより顕著なように感じます。
「自分はこんな名門ゴルフクラブの会員である。」
「自分はこんなすごいゴルフコースでプレーした。」
それは一種のステイタスで、(悪い意味ではなく)お金や権力や地位の象徴です。
昔ほどではないにしても、日本でもやはりゴルフはまだ「お金持ちの人が楽しむもの」というイメージが残っていますよね。それはスコットランドやイギリスでも同じです。

だから(かどうかはわからへんけど)ゴルフの料金は高く設定した方が人が集まるんだそうですよ。その値段で人はそのゴルフコースが「いいコースか悪いコースか」を判断する。そして「こんなに高くていいコースでプレーした」と満足しはるんやそうです。興味深いですね。

まぁゴルフコースやブランドは、その質だけではなく、今まで築き上げてきた伝統や歴史が価値を更に高めるのだと思います。やはり名の知れたブランドには、名門といわれるゴルフクラブには、それまで積み上げてきた実績と歴史がある。長い間質のいいものをつくり続けてきたことに価値があり、人はそこに信頼を置くのだと思いますね。それはやはりすごいことです。

私自身はあまり「ブランド」や「名門」に縁も興味も持たずに生きてきました。それでも人生50年を過ぎた今では、やはりクオリティーの高いものには高い価格を払う価値があると思っています。
一番あかんのは質がイマイチやのにブランドやから、あるいは形だけブランドを真似て、値段だけを吊り上げること。やはりブランドや高級品は、そのプライドのためにもクオリティーファーストであってほしい。(おっと!ここで思わずビーファ愛が溢れてしまった。わかる人にはわかるでしょう。私はかなりのBesty なんです。笑。)

購入側である私たちができるのは、質を見極める目を持つこと。ただ高いから、とかブランドやから(あるいはブランド物に似ているから)という視点で選ぶのではなく、やはりその質を見極める目を持っていたい。
そして何より自分がほんまに好きで、必要なものだけを購入したいですね。タダやったから、とか、安かったから、と必要のないもの(あるいは必要以上の数)を爆買いするのはもうやめたい。

いいものはやはり価値がある。クオリティーがいいもの、造り手の誇りが感じられる本物を、自分に必要な分だけ手に入れる。それが理想です。
そうはいっても、生粋の庶民の私は、それでもバーゲンでちょっとでも安く変えることに喜びを感じてしまうのが悲しいところです。笑。

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