僕のイギリス留学・冒険譚 後編
それでは、前回に引き続き、僕のイギリス留学の話をしていこうと思います。本日は前回の続きということなので、現地の大学についてから始めようと思います。
1.飛行機(前回投稿にて)
2.ロンドン観光(前回投稿にて)
3.現地の大学
今回の留学でお世話になったのは、イギリスの中でも、イングランド中部の工業都市で、イギリスで4番目に人口が多い都市、シェフィールドにある、シェフィールド大学です!
授業は会話や討論中心でリスニングやスピーキングのスキルは結構伸ばせるような内容だったように思います。また、午後の授業ではイギリスの文化、それと自国の文化との比較、イギリスで覚えておくべき英会話のロールプレイなど、ライフスタイルに関することを学べて、日本との比較がとても面白かったです。全体的に大学の授業は面白かったのですが、ただ一つ致命的な不満がありまして…何かというと、他国の学生がいない!
日本が夏休みだからそれはイギリスも同じ。それゆえイギリス現地の学生との交流は初めから期待していませんでした。でも、日本以外から留学に来る学生も多いと思っていたのに、いたのは日本の他大学の学生と、いても若干名の中国、韓国の学生でした。
留学って何なんでしょうね。おかげで、現地で新しく連絡先を交換した人のほとんどが日本人学生という…誠に遺憾である。まあ、楽しかったから良しとしますか。
これ以上大学での生活について述べることがなくなってしまったので、少し脱線して、シェフィールド大学の留学生寮についてお話ししましょう。
僕がこの一月ほどを過ごしたのは、大学側が管理している留学生寮でした。部屋は六人部屋で、六人でダイニング・キッチンを共有し、寝室は各々に与えられているというスタイルでした。その六人は同じ大学から来たメンバーで組んだので、寮では必要以上に気を遣う必要がなくのびのび過ごせたので、初海外でホームステイよりは心持ち良かったかなと思います。
寮ではみんなで自炊する必要があったのですが、同じ部屋になる人が、
「俺料理できるから安心してな!」
と留学前に言っていたり、一人暮らしの人がいたりして、僕が出る幕はないかな…そう思っていました。ところが、初日にみんなで玉ねぎの微塵切り選手権なるものが催されたのですが、まさかの僕が一番できた…いや、それどころか自信満々だった人ほど玉ねぎとまな板を血で染めそうで見ていて怖かったので、彼らに包丁を持たせることはやめました。結果、僕が部屋の炊事の舵を取ることになりました。以下、僕が拵えた料理たちです。以上、大学と寮についてでした。
4.様々な観光
ということで、ここからは各地への観光について話していくこととしましょう!留学に行っている間、もちろんずっと寮や大学に引きこもっていたわけではなく、休日や放課後などに色んな場所に観光に行ってきたので、いくつかピックアップして、簡単にではありますが説明していきます!
①Castleton
キャッスルトンは、シェフィールドからバスで30分程度のところにある小さな町で、小さな城や洞窟がありました。残念ながらどちらも入れませんでしたが…
②Scarborough
スカボローは、イギリス中部の東側に位置する港町。海岸沿いには数多の屋台や、なぜかは知らないけれどゲームセンターの数々が軒を連ねていました。街の上部に行くと、荒廃したものではあるものの城があり、そこからの眺めは街並みも海も想像を絶する美しさでした。
③York
ヨークの見どころは何と言っても、ヨーク・ミンスター。もちろんヨーク・ミンスターに限らずですけど、イギリスは聖堂が多く、そのどこを見ても美しいステンドグラスは圧巻です。
また、せっかくイギリスに行ったので、定番の家庭料理としても知られるヨークシャー・プディングをお店で食べようとしたところ、想像していたそれではないものが出てきました。それがサンデー・ローストでした。思ってたんとは違ったけど、美味しかったです。なんかソースはデミグラスと照り焼きのタレを足して2で割ったような味で不思議でした。
④Nottingham
ノッティンガムは、観光地というよりは、商業や工業が栄える都市という感じで、結構シェフィールドに似た都市だなと感じました。やはり商業施設が多いだけに、面白い店も多かったです。こんな風に…
⑤Peak District
ピークディストリクトは、イギリス初の国立公園で、僕はその中でも山に登ってきました。寒いとは聞いてはいましたが、意外と大丈夫だなーと感じながら登りました。ただ、標高400m程度とはいえ、標高が高くなるにつれて風が強く、そして冷たくなったので、もうちょっと防寒具を持っていけばよかったな…とちょっと後悔しました。ちなみに、下の写真を撮るとき、少しでも気を抜いていれば多分落ちていたでしょうね。少しヒヤッとはしましたけど、撮ってくれた人の方が見てて怖かったそうです。
5.その他
ここまで簡単にではありますが、イギリスの各地についてお話ししてきたので、ここからはその他にイギリスで感じたことなどをお話しできればと思います。
まず、イギリスの食文化について。皆さまもイギリスのご飯は不味い、などとしばしば聞くことがあると思います。実際僕もそう聞いていたので、食に関しては渡英前は不安でした。しかし、案外そんなこともなかったです。不味いのではなく、料理の味付けが基本ないというだけで、各々好みの調味料でいただくというお店が多かった印象です。例えばイギリスの国民食であるフィッシュ&チップスなんかもそうでした。もしかしたら、「素材の味を楽しみたいよ!」という人にはイギリスの食事はちょうどいいかもしれません。
次に交通網について。イギリスにはナショナルレールという、イギリス版新幹線があり、基本的にはこれを使って各都市を行き来します。僕も何回か乗ったんですけど、日本の新幹線と違って、乗務員によるチケットの確認があまり行われないんです。だから人によってはそれを逆手に取ってチケットを買わずに乗るような人もチラホラいるらしい…もし乗務員が来てチケットを確認されたら、電車を間違えたことにしてその場で購入して事なきを得るんだとか。何じゃそりゃ…って感じですよね。あと、チケットを買う時、指定席で買うことになるんですけど、その指定の席に座ろうとしても、大抵の場合、もう誰かに座られています。これもチケットの確認がほとんどないせいですね…ということもあり、僕はイギリスの鉄道事情が諸々含めて正直嫌いです。
そして街中を歩いて感じたこともいくつかあるので、これは箇条書きにしておきます。
・イギリスの歩行者は基本信号を待たない。
これは非常に厄介。何がかといえば、イギリスの信号は日本のそれと比べて順番などがわかりづらく、現地の人がどんなタイミングで歩き始めるのかもわかりづらいことこの上ないです。僕は怖かったので、なかなか変わらない信号でも律儀に守っていました。もうちょっとイギリスに染まりきりたかった…
・禁煙区域もはやないのでは…?
というくらい、街行く人のほとんどがタバコ(多分電子タバコ)を吸っています。正直嫌な臭いだらけだったし、何より現地を歩く子どもたちが可哀想でした。何の罪もないのに、病気のリスクを上げられて…
・エスカレーターに違和感が…
ホントに些細な違和感だったんですが、おそらくイギリスのエスカレーターの手すりが、日本より高く設定してあった気がしました。きっとイギリス人の方が平均身長が高いから。
・坂道多くね?
これは普段僕が平らな関東平野にいるからかもしれないですが、それにしたってイギリスはどこの地域に行っても坂が多かったし、割と急勾配でした。大学に行き帰りするだけで軽く運動になりました。
・物価は高いけど…
これに関しては、日本の円安も大きく影響していると思いますが、日本で円→ポンドの両替をした時は、1ポンド200円くらいでした。そんな中で、イギリスのスーパーに売っている500ccのペットボトルの水は1.5ポンド。つまり日本円で300円くらい…ディズニーより高い!正直日本に帰った今、お財布と口座はほぼもぬけの殻と言っていいでしょう。
しかし、安いものもありました。それは野菜や果物です。ちょっと意外でした。野菜が安いから、寮生活終盤はラタトゥイユに頼っていました。原価率いいし。
・日本に帰って…
何より感じた。米が美味い!!日本では猛烈な暑さゆえに米が不作だということはイギリスでも聞いていました。しかしそれでも日本の米は美味い!もう少ししたら新米ができる頃だと思うので、今はそれをゆっくり待ちたいと思います。
あと日本で感じたのは、水が体質に合うことです。向こうでは一応水道水は飲まないようにしていましたが、ペットボトルの水は硬水で、向こうでお腹を下すこともありました。やはり俺には日本の水が合っていたんだな…と感じました。
以上が僕のイギリス留学・冒険譚になります。ここまでお読みいただきありがとうございました!何かこのイギリス留学についてもっとお訊きになりたいこと等ありましたら、是非コメント欄で教えてください!
また、今週の金曜日から連載の方もぼちぼち再開しようかなと思いますので、そちらの方も是非ともよろしくお願いします!
それでは以上、ばっちでした!!
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