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塾講師5年やって気づいた勉強できる人とできない人の違い

大学入学後から、小中学時代に自分がお世話になっていた集団授業塾のアシスタントとしてアルバイトを始めました。
うちの塾はレベルごとにいくつかクラスが分かれているのですが、何年も続けていると勉強ができる人とできない人の違いというものが少し分かったような気がします。
この気づきを記事にすることで、少しでも多くの学生さんや保護者の方の役に立てばと思い書いてみます。


①マネができるか否か

基本学校や個人塾、集団塾共に教員が例題などの説明をして、その後各自問題演習へと移っていくのがオーソドックスな授業スタイルだと思います。

例えば、数学において例題の解説では
・問題を読み取り→立式→式の解き方→解答方法
というような説明がされると思います。

この解説の後、問題演習を行う際に勉強ができる人と苦手な人の差は、例題解説と全く同じ方法を模倣して問題を解けるかという点です。
大体、例題とテキストの問題は数値が変わっているだけで全く同じ解法で解くことができます。クラスのレベルが上になるほど、説明された通りの解き方をして解答を出します。逆に、勉強が苦手な子たちは例題で解説された方法を無視して独自の解法で解こうとする傾向にあります。

要するに、
説明通りに解いてみる→正解できる→苦手意識がなくなる
独自の方法で解いてみる→間違える→苦手意識が染みつく
このようにマネをする習慣があるかどうかで勉強に対する意識が変わると考えています。

②マネのもう一つ側面

解説された解法をそのままマネして使う大切さを前項では説明しました。
しかし、マネが求められるのはこれだけではありません。
板書についても同様にマネの効力が及んでいると考えています。

授業では黒板やホワイトボードに教員が説明を書きこむことが一般的だと思います。説明の中では問題文に線を引いたり、式を書いたり、図を書いたりします。ペンも黒や重要な点は赤など様々用いることがあります。
この板書という場面においてのマネは、板書を自分のノートやテキストにそのまま書き写すことです。
勉強が苦手とされる子たちのクラスでは、色は全部シャーペンの黒、図は後から見てもわからないほど崩れてしまっている、式と解答だけ書き写すということが非常に多いです。

前項では問題演習の際には例題の説明をマネして、まったく同じ方法で解くことの必要性を述べました。このことを実践すると、問題演習の際に自分が書きうつした例題解説を見直すことになります。授業を行う教員はレベルの差はあれど、ほとんどの人は必要な要素をしっかり伝えられる板書を作り上げます。したがって正しく書かれたままの板書をしっかり書き写すことがすごく大切なんです。

③本当に勉強苦手は少数

多くの人は勉強が苦手だと自認していると思います。
確かにすごく一生懸命勉強しているのにかかわらず、問題が解けないという人もいると思います。
しかし、塾アシスタントを続けてきて見た生徒のほとんど場合は、解説通りに問題を解かず間違えてしまうか、やる気がなくて解かないの2パターンです。
マネの習慣をつけるだけで解けるようになる問題は簡単に増えると思います。

終わりに

勉強って楽しくはないと思います。
私は勉強って何のためにするのって聞かれたら、選択肢を広げるための道具って答えるようにしています。
勉強ができるかできないかで人の良しあしを図ることはできません。
でも何かがしたいと考えた時、勉強しておけばよかったと後悔してほしくないんです。
だから、もしまだ学生で勉強する環境にいるならば、とりあえずマネをしてみる癖をつけてほしいなと思います。


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