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ジーナ式流、卒乳。トドラー移行どうする?


こんにちは!ジーナ式&手作り離乳食で娘を育てているばたこです。

さて、今回はあと1ヶ月で1歳を迎える娘のミルクを今後どうするか。ジーナ式と日本の厚生労働省のガイドラインを元に、栄養の観点から考えてみます。

前提として、私はジーナ式で娘を育てていますので、最低ミルク量などはジーナ式の快眠講座、1歳以降はトドラー期のやる気グングン!(以下トドラー編と記載)を参照して勉強しています。

ジーナ式、9−12ヶ月のミルク量

ジーナ式では、離乳食開始後のミルク量を以下のように定めています。あくまでも「最低ミルク量」です。

一日あたりの最低ミルク量
7ヶ月:600ml
8ヶ月:500〜600ml
10ヶ月:500ml
12ヶ月:350ml

例えば、すでに昼食時と14時のミルクを卒業した、10ヶ月の子のミルク量。一日での配分イメージはこんな感じです。

・起床後:ミルク150−180ml 
 ※朝食でシリアルなどを上げる場合は合計180-240ml
・就寝前:ミルク210−240ml

引用元:ジーナ式赤ちゃんとお母さんの快眠講座/第5章赤ちゃんのスケジュールを整えるには/授乳のリズム

このように朝晩で子が飲むことができる最大量を飲ませるようにしていきましょう。ミルクは結局、朝晩各240ml、480mlは摂らないと500mlには到底いきません。本当大変‥!!

また、もうだいぶ離乳しちゃって全然ミルク飲んでくれない〜〜!と悩まれている方、一日のカロリーバランスの考え方はこちらのnoteをご覧ください。

(ミルク量が減ってくるタイプの娘に似ている方はこちらの、バランス調整方法を記載した記事もどうぞ)

また、1歳までに必ずトレーニングマグで飲むように練習していきましょう。なぜトレーニングマグへの移行が必要なのかについてはこちらにまとめてています。

12ヶ月で最低350mlになるので朝晩の飲める量でうまく傾斜を掛けながら減らしてもよいのかもしれません。

では、12ヶ月以降は350mlが一日の中でどのような配分になるのか考えてみましょう。

トドラー編、12-18ヶ月のミルク量

トドラー編には細かな幼児期の食事(ここでは飲量の量を抜粋)が記載されています。

・起床後:全脂肪乳150−180ml
・夕食時:全脂肪乳or薄めたジュースorお茶:120ml
・就寝前:全脂肪乳180ml

引用元:カリスマ・ナニーが教える 1・2・3歳児とおかあさんの快適子育て講座/第4章 1・2・3歳児のスケジュール/12−18ヶ月のためのスケジュール

これを見るとわかるように、上記の量を満量飲ませると480ml、最低量の350mlは朝晩180mlずつ飲ませることで対応できます。

なので、1歳になったからといって完全にミルクが終わるのではなく、全脂肪乳、いわゆる牛乳(以下牛乳と統一して記載)を飲ませる必要があることがわかります。

夕食時に120mlもの水分を摂らせているのは、恐らく就寝前のミルク(牛乳に移行)量が240→180mlに減量するからと考えられますね。

フォローアップミルクもあるけど?牛乳でいいの?

日本にはフォローアップミルク(以下フォロミ)もあります。
ほとんどのメーカーさんが満9ヶ月〜3歳ごろを推奨しており、母乳やミルクを卒業したあとは、一旦フォロミにしてみるという方も多いのではないでしょうか。

ミルクと、フォロミと、牛乳と、何が違うのか確認してみましょう。

牛乳は文部科学省のサイトから、ミルクとフォロミは我が家にあったビーンスターク社のすこやか(粉13g)、つよいこ(粉14g)を参考に記載しています。100mlあたりに換算して比較しました。

黄色にしたところが圧倒的に違うところですね!幼児期の身体の発達や睡眠に必要な栄養素を見てみると・・

・カロリーだけをみると、差はない
・たんぱく質量は圧倒的に牛乳
・鉄分はフォローアップミルク
・たんぱく質の吸収を高めるビタミンCはミルクやフォロミが多い

こんな感じでしょうか。
ちなみに、幼児期で骨や歯、筋肉を形成するのに重要な栄養素は、たんぱく質やカルシウム、ビタミンDなどです。

厚生労働省の推奨量

乳児期と比較し、どれくらいの栄養が必要になるのか、厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2020 年版)』を参考にみてみましょう。

前提として、参照体位を確認しておきます。

1-2歳の必要カロリーは900−950kcalに増加

1-2歳と幅があるので、今700kcalでよかったものが一気に950kcalに増えるわけではないと思います。子どもの様子を見ながら、成長に合わせて徐々に増やしていきましょう。

たんぱく質量は25→20に減少?ではない!

一見、この一覧だけを切り取ると減ったように見えるたんぱく質量…。

前提として、推奨量は「十分な量ではなく、摂取不足を回避できるというレベルの量」で、
目標量は「生活習慣病の予防のために現在の日本人が当面の目標とすべき摂取量」です。

また、タンパク質の目標量は摂取エネルギーの 13 -20 % と定められていて、実際に目標量をg換算にすると以下のようになります。

ちなみに、たんぱく質は1gあたり4kcalなので…1日の摂取エネルギーが900kcalの場合
900kcal×0.13÷4=29g 
となり、目標値にほぼ近似値です。乳児でこの計算するとズレるので骨や筋肉の形成をしている際の計算は、少し異なるのかもしれません。一気に身体も大きくなりますしね。

なのでまずは、12-15ヶ月くらいであれば目標値の下限である30gを目安にしてもいいかもしれません。もちろん体格や活動量によっても異なりますので、お子さんの様子を見ながら増やしていきましょう。

1-2歳での鉄分量はほぼ横ばいで4.0-4.5mg。

推奨量、ほとんど変わりません。海外では乳児が11mgで1-3歳は7mgとしていますので、だいぶ減少傾向ではあります。

鉄分についての考え方はこちらもご覧ください。

実際にはフォロミと牛乳の掛け合わせがいいかも?

この記事を執筆時、10m27dの娘のカロリーです。今は700kcal前後にしていて、ミルクは480ml。ミルクで320kcal/たんぱく質量8gを摂取しています。(この表だとおやつも混ざっていてわかりにくいですが…)

それを踏まえ、ミルク→牛乳に移行後、以下の配分で摂取することができれば320kcal/たんぱく質量14gとなります。

・たんぱく質量は朝晩の牛乳180mlで(242kcl/たんぱく質量12g)
・鉄分は夕食時のフォロミ120mlで(80kcal/たんぱく質約2g/鉄分1.5mg)

牛乳のたんぱく質量、強いですね!!1日で摂りたい量の半分近くを摂取できました。また、カルシウムは鉄分の吸収を阻害するため、
・必要以上に飲ませないこと
・乳児期以上に鉄分強化
この二つはしっかり気をつけていきましょう☺️

実際にこんなに上手く飲んでくれるかはわかりませんが、少しはイメージつきましたでしょうか?やりながら上手く調整してみたいなと思います。

皆さんもお子さんに合ったいい配分が見つかりますように!

(追記)12ヶ月を過ぎて、ミルク→フォロミ+牛乳に移行したときの記録はこちらです。参考になる方がいれば嬉しいです。

また、小児科で私が聞いて参考にした話も。

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