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旅の記憶 1994・夏 交河故城 #1


30年前の夏
 僕は中華人民共和国 新疆ウイグル自治区
トルファンにある遺跡 交河故城にいた・・・はずだ

宿で知り合った旅行者達と遺跡をめぐる

この日は同じ宿にいた
日本人の旅行者同士で
車をチャーターし
(車といっても軽トラの荷台だが)
トルファンにある名所巡りをした

何もない砂漠に遺跡の跡だけがある

交河故城
トルファンから西に11キロ
世界最大、最古級の版築で
築かれた都市遺跡

ネットで検索すると
もっと遺跡っぽい画像が出てくるので
ここが本当にその遺跡だったのか
ちょっと自信が無くなるが
当時この遺跡を訪ねようと
ドライバーに頼んだのは間違いない


遺跡の中を歩く
何かを見つけたのだろうか?

何しろ遺跡であることはわかるが
看板もなければ
土産物屋があるわけでもない

砂漠を車で走った先に
突如現れたこの遺跡が
交河故城であったと今は信じたい

遺跡の先にはオアシスが広がっていた
砂漠の中のオアシスってこんな感じなんだと思ったのを覚えている
遠くに見えた建物はなんだったのだろう


僕たち以外には誰もいなかった

ネットで交河故城の情報を検索しながら
ここがどこだったのか
少し自信が無くなってきたが
ここは僕にとっての交河故城だ

大地に入った亀裂

いつかもう一度
ここがどこだったのか
確かめに行きたくなった

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