旅の記憶 1994・夏 火焔山 #2
30年前の夏
僕は中華人民共和国 新疆ウイグル自治区
火焔山にいた
火焔山
トルファンの東
天山山脈付近にある丘陵で
タクラマカン砂漠タリム盆地の北部にある
砂岩が侵食してできた赤い地肌には
まるで炎を思わせる模様ができている
平均標高は500m比較的平な山頂が
長さ98キロ幅9キロにわたって横たわっている
16世紀の明で呉承恩が書いたとされる
「西遊記」に登場する
炎が上がる山のモデルとしても有名だ
赤い大地の色もそうだが
日中は40℃を軽く超えるこの場所は
まさに火焔山の名がふさわしい
僕たちも思い思いに記念撮影
中国大陸のスケールの大きさに
リアルに圧倒された最初の場所だった
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