Nexus Brass Band 合宿2024
おはようございます。音楽家、チューバ奏者、指揮者、金管バンドディレクターの河野一之です。
美味しいものが増えるし、活動をしやすいので秋冬は好きなのですが、寒さには弱い河野です。寒いイギリスで留学中は寒さに強かったのですが、日本ではだめです。。。
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お知らせ
各種お知らせは以下のアカウントよりご覧ください。
11/17(日)ネクサスブラスバンド第29回定期演奏会
年末最後の金管バンドイベント!年忘れ、イギリス周遊歌合戦2024!ご参加者募集中です!詳細は画像をクリックしご覧ください。
Nexus Brass Band 第29回定期演奏会
2014年から常任指揮者としてお世話になっているネクサスブラスバンド(Nexus Brass Band)との定期演奏会が来月2024年11月17日(日)に
迫ってまいりました。
というわけで、先日は2泊3日の強化合宿が開催され、3日間延べ約13時間のリハーサルをさせてもらいました。
ずっとやり続けていたかったぐらい楽しくて、最高でした!
また久々にメンバーのみなさんとたくさんお話でき、とても楽しかったです。10年以上お世話になっているので、もはや茨城弁を聞くと心和みます。
2024年シーズン
今年はスコットランド人作曲家、吹奏楽でも人気の作曲家Peter Grahamが作曲したThe Essence of Time(時の本質)が本定期のメインとして選曲されました。
もともとは1990年にスコットランドで開催された欧州選手権課題曲として作曲され、救世軍(キリスト教プロテスタント派の考えをもとに社会的弱者の救済のために19世紀より始まった団体)出身の作曲家ということから『伝道者の書』⁂をテーマに作曲された。
合間がないように作曲された変奏曲集のようなもので、それぞれの曲に伝道者の書第3章より引用された”時”の数々が主題として設定されている。
例えば冒頭の速く輝かしい『誕生の時』、そしてユーフォニアムとベースたちで奏でられる軽快な『踊りの時』、そして中間部では『愛の時』という主題に乗せてサクソルン属であるテナーホーンやバリトンホーン、そしてユーフォニアムが美しいメロディを奏でる。
最低音域を司るBbベースのソロを挟んで、時は『憎悪の時』へ、熱波のような悪き感情が吹き荒れ、その後『死の時』、そして各楽器の超絶技巧的ソロによって『嘆きの時』へと音楽は歩を進める。
苦しい時間はまだ終わらず、その後死の行進と共に幕を開けるのが『戦争の時』、そして苦しみにの時代や次元を跳躍するようにScherzando(軽快な、滑稽な、戯れるような)という副題をテーマとした高速の6/8拍子を超え、音楽は最終的に『平和の時』に流れ着く。
このようにテーマ性もとても高く、完成度も非常に高い素晴らしい作品です。また34年前に作曲された曲とはいえ欧州選手権(現在の実質世界一を決めるようなコンテスト)の課題曲として作曲された作品ということで難易度も一入(ひとしお)です。
実際に34年後の今年2024年世界中で開催されている金管バンドの最上級クラス『Champion Section』の課題曲や自由曲としてもいまだに選曲されており、その曲の音楽の力は全く衰えていません。
こちらは以前大阪、兵庫の金管バンド、河野も現在常任指揮者としてお世話になっているイモータル・ブラス・エターナリー(Immortal Brass Eternally)と共に初めて振らせていただいた際の映像です。
終わりに
というわけで、ネクサスとの定期演奏会まで残り1ヶ月を切りました。僕にとっては9回目の定期演奏会ということでコロナ禍を乗り越えた親愛なるネクサスの皆さんとの時間が本当に楽しみです!
上記したThe Essence Of Timeの他にもユーフォニアムやEbベースの協奏曲やテナーホーントリオとバンドのための作品、またスパークの古き良き難曲『The Vikings』にジャズにロックにフォークソングにと盛りだくさんです!
定期の前にも10/27()日)13:00~ファッションクルーズニューポートひたちなかにて演奏もお聞き頂けますので、ぜひみなさまお越しください!
長年お世話になっているネクサスメンバーのみなさまへの感謝と、お越しくださるお客様に素晴らしい時間をお過ごしいただくためにベストを尽くしていきます!
ぜひみなさま、10/27, 11/17のネクサスコンサートへお越しください!
Thank you
Kazz
サポートして頂いた支援は全て金管楽器や金管バンドの奏法の研究、音楽を使ったエンターテイメントの発展に使用させていただきます。