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糖化ストレスについて調べてみた

 酸化ストレスについて調べていたら、同じジャンルで糖化ストレスというワードを発見しました。気になって調べると炎症に繋がるものだったのでメモ。基本的なところのようだったのでいまさら感が否めません。アンチエイジングの勉強を始めてしばらく経ちますが、まだまだ知らないことだらけ。

【糖化ストレスとは】

 
 糖化ストレスというのは、還元糖・脂質・アルコールが生体内タンパクと反応して糖化最終生成物(AGEs)を生成する一連の流れのこと。
糖化ストレスは、糖尿病と合併症、白内障、アルツハイマー型認知症、骨粗鬆症、メラニン沈着、皮膚弾力性低下などの原因になるらしい。ざっくり見ると老化っすね。
AGEsが組織内に沈着すると炎症性サイトカインを生成する反応が起きて、組織・臓器を損傷し始める。とくに食後高血糖のダメージが大きいよう。
とはいえ、食べないっていう選択肢はないわけで(笑)。

【糖化ストレスを抑える】

対策その①:血糖スパイクを抑える。
 血糖スパイクっていうのは、食後に起きる血糖値の急激な上昇のことですね。大体は緩やかに変動するらしいのですが、急激に上昇した後に下がるのでグラフで見るとトゲのようなグラフになります。基準値は140mg/dl以上。空腹時に行う健康診断ではなかなかわからない状態みたいで、隠れ糖尿病とか言われているよう。うーん、なかなか怖い。
朝食を抜いて、昼食から摂り始めると血糖スパイクが起きやすいと言われているけど、食事回数が多かろうが少なかろうが、一度に食べるカロリーが同じならそこまで気にする必要はないのでは?と調べながら思っておりました。糖尿病の人はそういうわけにはいかないようですけど、健康ならこだわらなくてもよいのではないでしょうか。
すきっ腹にコーヒーはNGですけどね。

対策その②:AGEsの生成を抑制する。
飲酒を控えてAGEsの生成を抑えるってことがすぐにできる具体策かと。
とくに顔が赤くなる人や飲酒量が多い人は要注意ですね。食品に関しては、AGEsを食品から除去すると全くおいしくないらしい。悩ましい問題ですな。
抗酸化作用を有する食品は、AGEsの生成をいくら抑えることができるようなので、こっちでどうにかするしかないかと。
それから、腸内細菌叢(善玉菌)が生成する短鎖脂肪酸、乳酸がAGEsの生成を抑制する作用を持つ。食物繊維・発酵食品が腸内細菌叢の恒常性を保つようなので積極的にとっていきたいところです。

あとは適切なカロリー摂取、適正な栄養バランスを保つことが大切。蛋白質15%、脂質25%、炭水化物60%が理想らしいです。PFCバランスですかね。と言っても普段の食材から意識するのって大変そう…。
簡略化できると継続できるのですが、アンチエイジングや食育をされている偉大な先輩方はどうしてるのか気になりますな。何かと悪者にされがちな炭水化物や砂糖ですが、栄養士の知り合いは糖質制限はあまりオススメしないねって言ってました。

ご参考程度に。最後まで読んでくれてありがとうございました。

参考文献
米井嘉一ら:糖化ストレス.生体の科学69(5),516-517,2018.

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